第2章4話「帝国と実家」~第二専属神アリシアの紹介あり~
朝、二人はお互いを抱きしめた状態で眠っていた、細かく言えば、瑠花が琴理の頭を抱えるように抱きしめた状態で眠っていた。
琴理(・・・苦しい、待って、苦しい・・・瑠花!!瑠花の胸が!私の呼吸を妨害してくる!?)
瑠花は琴理を抱き枕の如く強く抱きしめて眠っていた。
もちろんその状態故に琴理は瑠花の胸に圧迫され呼吸が上手くできなかった、
琴理(とりあえず瑠花の包容から抜け出さないと・・・・・)
琴理はそこで考える、『抜け出す必要はあるのか?むしろご褒美なのでは!!?』と
琴理(そう考えたらこの状況を堪能したい!!でも苦しい!!でも堪能したい!!どうすれば!!)
琴理は冷静に瑠花の胸に顔をうずめながら考える、
琴理(よし!!このままでいいや!!)
琴理の煩悩が勝った・・・
・・・・・
瑠花「んん、おはよう~~ってあれ琴理?」
琴理は瑠花の胸の中で少量の呼吸でなんとかやりくりしながらその場に居たが結局持たずに気絶していた。
瑠花「あれーー!?琴理ーー!琴理ーーー!!?」
琴理は後に瑠花にこう言った
「「瑠花の胸は殺人おっぱい」」と
数分後、琴理が目を覚まし、朝食の準備を始める
瑠花「もう!琴理くらいなら私くらい簡単にほどけるでしょ!なんですぐに抜け出さないのよ~」
瑠花は机の上で不貞腐れていた
琴理「ごめんごめん、苦しかったけど寝心地は悪くなかったからつい」
瑠花「もう!いつでも一緒に寝てあげるからもう無理はしないこと!!いいね!!」
琴理「は~~い」
琴理は笑いながら朝食を作る、その笑顔は瑠花には見えなかった、
琴理(幸せだな~、認めるだけでこうも世界が変わるなんて)
メリアが言っていた人は適材適所によって輝く場所は異なる、と言っていたがまさにその通りだと
琴理は思っていた
琴理(もし私が帝王神候補になっていたらこんな幸せは一生訪れなかった、本当にメリア様には感謝しかないわ、もちろん私の気持ちを受け入れてくれた瑠花にも)
琴理はこれまでにないほど上機嫌だった。そんな姿を瑠花は微笑むように頬を突いて、眺めていた
瑠花(琴理凄く機嫌が良いな~、私も琴理の気持ちを知れて嬉しかったし、同じ気持ちなのかな~)
二人は幸せという気持ちを胸に抱きながら、食事をし、次の目標に向けて準備を行っていく
瑠花「とりあえず次は転移装置を使って帝国に戻る、それで荷物を私の家に置いてから帝国の城に向かって月花叔母さん、いや月花様の所に行って試練を貰う!そこからやっと試練がスタートだね!」
琴理「昨日お風呂で言ったけど、どんな試練内容かわからない以上、どんな試練が来てもいいように気は持っていてね、最悪私が不干渉な試練が来たら瑠花自身でどうにかしないといけなくなるし」
琴理が心配しているのは琴理が不干渉な試練内容だった場合である、
瑠花が少し力が戻ったと言っても神としての力は微塵も回復していない、それどころか瑠花自身の能力すらまだ何一つ復活していない状態、つまりこの状態で瑠花一人で試練を行うのは絶望的ということである、そうなった場合、瑠花自身が頑張るにしても何十年以上の月日が掛かるかもしれない、そうなれば流石に候補の中で試練を終える者が現れるかもしれない、
試練は早い者ではないが、表には提示されていないだけでタイムリミットが存在するはず、
それが過ぎた後で試練を終えた者が現れた場合、それは早い者勝ちになる可能性がある、
瑠花「でも警戒し続けて動かなかったらいつまでも先に進めないよ!どんな試練だろうが受けて立つよ!」
瑠花は両手でガッツポーズをとる
琴理「そう、瑠花が言うなら信じるわ、もう瑠花は私の主様だしね、それじゃあ帝国に向かいましょうか」
二人は朝食を終え、片付け、帝国に行く準備を始めた
瑠花「転移装置を使うのは久しぶりだな~、うわ~~上手く使えるかな~~」
琴理「貴女が開発したものでしょ、ほら早く使う!」
瑠花「琴理はわからないんだ~~、このドキドキが~」
瑠花は不貞腐れながら転移結晶を使う、そして場所が瞬時に代わり、帝国に到着する
【帝国城下町 上流街】
瑠花「帰ってきた~~~!!帝国城下町!何だろう!見慣れた光景なのにすっごく懐かしく感じる!」
帝国城下町、高い建物や光世界の全世界の最先端技術と世界中の文化を取り入れた世界でもっとも最先端を走る町、光世界でももっとも地位の高い神が住むこの町、
琴理「瑠花の家は確か【天街】だったわよね?
瑠花「そうそう!なにせパパとママの家だからね!一番地位の高い層に家があるんだよ~」
瑠花の鼻が伸びる、ドヤっとした瑠花の表情だが、瑠花の場合親の力だけでなく自身の力だけでも十分地位の高い層の区域に住める技量はある。
琴理「それじゃあまずは瑠花の家よね、さっそく行きましょう!」
瑠花「おお~!」
二人は瑠花の家に向かう。
・・・・・・
数分後瑠花の家に到着する、
瑠花の家は大豪邸である、数多くの別荘があり、瑠花が使用している家はその中で一番小さい家を使っていた、大きいものだとそれなりの星1個分の広さがあるため、瑠花が一人で住むには不便すぎると瑠花が判断したのだ、今瑠花が住んでいるのは母親の雪花が『地球の実家に似たこじんまりとした建物に住みたい』という理由で作られたため、大きさは地球でよく見る一般の一軒家と変わらない大きさである、部屋は7LDKの2階建て、6人家族であるために部屋の数は多くある。
瑠花「ただいま~~といっても誰も居ないのよね~上がって上がって~」
琴理「わあ~私の地球の実家と構造が似てるのね~落ち着くわ~」
瑠花「でしょ!私もこの構造の家大好きなの!帝国の家はとにかく広いからソワソワしちゃって」
琴理「わかるわかる!たまに空しい気持ちになるわよね!」
と二人は家談義で盛り上がっていた、ちなみに琴理の家も【天街】にあり、瑠花の家と同様多くの土地と大豪邸、別荘が存在するため、瑠花の現状に驚きはない、帝国の専属神の土地、家はほぼ同じくらいの土地と建物がある、故に二人含め、パトの専属神の子供たちは経済的、地位的、才能に困ったことは一度もない、温室中の温室育ちなのである。
瑠花は実家に今までの荷物を置いて、服を着替えなおし、準備を整える、そこに部屋にぽつんと置いていた愛用していた瑠花の杖を見つける
瑠花「ああ!あった!これだよこれ!私にはやっぱりこれがないとね!!」
瑠花は一直線に杖に手を伸ばす
瑠花「ああ、この触り心地!やっぱり馴染むね~~」
琴理「何やってるの?瑠花?」
瑠花「ほら!見て!琴理!私の愛用していた杖があったんだよ!」
琴理「道理でなかったわけだわ、なんで置いていったの?」
瑠花「いや~私帝王神候補の発表の時、それだけだと思って杖置いていっちゃったんだよ、それでそのままメリアさんの家に行ったからずっと杖を持つチャンスが無くて」
琴理「今度はしっかり持ってなさいよ、ちゃんと・・・するのよ」
琴理の一部の発言が上手く聞き取れなかった、おそらく瑠花の能力の事を話したのだろうと瑠花は納得する。
瑠花「それも能力に関係することなんだ、そういえば私杖を持ってるってことは魔法使いとかだったのかな?」
瑠花はそう言いながら杖を回しながら魔法少女が魔法を放つようなポーズを取る
琴理「・・・・・ではないわね、瑠花は・・・・・・だから多少は似たところもあるかもだけど」
瑠花はまた上手く聞こえなかった、だが最初の単語はわかった、
『魔法使いではないわね、瑠花は・・・・・・だから~』
瑠花(私は魔法使いではないのね、もしかしてあてずっぽうで言えば当たったりして?)
瑠花はそう考え、琴理に何度も話す
瑠花「じゃあ!賢者とか僧侶だったり!」
琴理「・・・・や・・・・でもないわね、ってそっか、瑠花には聞こえてなかったのよね、ごめんなさい」
琴理が気付いて謝る
瑠花(賢者でも僧侶でもないんだ、私・・・何者なんだろう)
瑠花はとりあえず思いつく単語を適当に並べたが出てこなかったため、自分自身の能力については後回しにし、杖を持った状態で次は帝国の城に向かうことにした。
瑠花「そういえばこの杖って名前なんだっけ?」
瑠花が持つ杖は青く輝き、シンプルな形状に瑠花の身長より大きめ、(瑠花の身長は158cm)先端には不思議な雰囲気を持つ青い宝石が付いていた。
手に馴染む、愛用していた杖、という所まで覚えているのに、使い道、杖の名前、杖の効力に関する記憶が抜けていた
瑠花(私の戦闘スタイルはこの杖にも関係するってことかな、なら絶対に持っていた方がいいよね)
瑠花はそう思い自身より大きな杖を手にし、琴理と共に白に転移装置で移動する。
・・・・・・・
琴理「城に入るのもなんか久しぶりな感じね、流石に何も変わってないか」
瑠花「そうだね~、そうだ!メリアさんの所に先に行きたい!ERRORの件ですっごくお世話になったしあいさつしておかないと!」
瑠花はそう言いながらメリアの居る、帝王神の間玉座に向かう
そして入り口を前にして、一人の女性が瑠花に話しかける、
???「瑠花ちゃん、久しぶりね、メリア様に何か用?」
瑠花「アリシア様!お久しぶりです!今から試練を受けに行くのでその前に挨拶をしに来ました!」
瑠花に話しかけた女性は
・・・・・
アリシア・ホーリーナイト
天帝神王パトの第二専属神であり、神界でもっとも極少数の一族、【神聖エルフ族】であり、【無限と万物を司る神】である
【神聖エルフ族】というだけあり、エルフ特融の長い耳を持ち、姿は金髪、金眼、髪はショートで軽くウェーブが掛かってる、見た目はまさにおっとりしたお姉さんという印象が強い。
地位は帝王神秘書or帝王代理秘書
普段はメリアの秘書、アシストをしている、メリアは帝王神であり、帝国の王代理であるため、帝王であるパト同様秘書を付けている、だが二人は元はパトの専属神であり、第一と第二、アリシアが専属神になる前からの仲であり、アリシアはメリアに付いてこれる専属神唯一の実力者である。
基本周りに優しすぎるため、メリアからは少しは厳しくしなさいと度々注意を受けている程である
・・・・・
アリシア「そうなの!なら今ちょうどメリア様も休憩に入ったところだから丁度いいわよ、次の試練は誰の所に受けに行くの?」
瑠花「月花様の所です!メリアさんからのアドバイスでもありますし、最初は月花様にしようかなって」
アリシア「ああ、月花ちゃんならきっと大丈夫ね!頑張ってね!いつでも私の所に来ていいからね!」
瑠花「はい!その時はお世話になります!」
アリシアはそう言うと瑠花と琴理に頭を下げ、去っていく
琴理「帝国のNo.4の権力者なのに、凄く礼儀正しいわよね、アリシア様って、凄く憧れるわ」
瑠花「あの人の試練は本当に後だね・・・アリシア様、優しいけど自分基準だからメリアさんに次ぐスパルタなの、悪気がない分メリアさんより質が悪いで有名だからね」
瑠花はため息を吐く、
琴理「どうしたの?何かあった?」
瑠花「昔好奇心でアリシア様から色んな事を教わりに行ったことがあったんだけど、まあ、過酷そのものだったな~~ってね」
と瑠花はまるで嫌な事を思い出したと言わんばかりにため息をつき、メリアの居る部屋の扉を開ける




