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ルカタイムレコード   作者: パトパト(パトパトチャンネル)
第1章 帝王神候補篇
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第1章40話「終戦、無事を祝う仲間」~第1章最終回~

町も徐々にERRORが減っていき、問題視する程でもなくなった。

瑠花の周りには既に数十名程の神が守っていたため、瑠花にはまったく怪我はなかった。


瑠花「よかった、琴理側は上手くいったんだね、ERRORが増えなくなった」


瑠花はオーラが少ないため、琴理や他の気配に気付くことができない、だからメリアが琴理の元に現れ、敵を倒したという事実を知らなかった。だが瑠花の周りに居た神が言った


護衛部隊員A「この気配は帝王神様?」


瑠花「帝王神?メリアさん?もしかして琴理の助けに入ったのかな、なら私達は私達の役割をしっかり全うしないとね!!」


瑠花はそう言うと上を向き、リリア達を見る


リリアは継続してERRORを駆逐していた。だが最初と比べ間違いなく敵が減り、優勢に傾いていた。

そして瑠花側が最後、町と大地に浄化を放ち、最後のERRORが宙に舞ったところをリリア達が殲滅する


リリア「これで・・・最後だ・・・」


空は明るかった、ERRORで覆いつくされた赤い空が、青く美しい空へと変わった、それが終戦の合図だった。


リリア「この勝負・・・僕たちの勝利だ!!!」


一気に歓声が上がった!!

一時は無限に続くのではないかと思った程の無数のERRORとの闘い、だが、その戦いはバルの消滅を機に終焉を迎えた


瑠花「やった!!やったよ!!勝った!!勝ったよ!!」


瑠花は周りに居た神と抱き着き、喜びを分かち合った。

そこにリリアは降りてくる


リリア「瑠花、お疲れ様、やったね」

瑠花「うん!琴理の方が上手くいったんだね!良かったよ!!」

リリア「お母様が来てくれたんだよね、琴理の元にお母様が来てくれた。助けてくれた、あのお母様が」

瑠花「うん、きっと琴理がいっぱい頑張ったからメリアさんが来てくれたんだよ思うよ、メリアさん、琴理にもいっぱいお疲れ様!って言わないと」

リリア「そうだね、琴理には一番厳しい役割を与えてしまった、そのうえで生き残り、この戦いの勝利に貢献してくれたんだ、琴理に会ったら褒めよう」


リリアと瑠花は笑い合う、そこに琴理含め、専攻部隊の神達が合流する。


琴理「お~~い!瑠花――!リリアーー!」


瑠花は琴理の声にいち早く気付き、手を振る


瑠花「琴理ーーー!!こっちは全部終わったよーー!!」


瑠花が琴理に手を振ると琴理はそのまま瑠花に抱き着く


瑠花「琴理!?」

琴理「瑠花!瑠花!無事で本当に良かった!!頑張ったね!よく無事でいてくれたね!!良かったよ!!本当に良かった~~」


琴理は安心したのか泣きだした、瑠花は服や体は汚れてはいたが、怪我一つしていなかった、五体満足で琴理の帰りを笑顔で迎えてくれた、それだけで琴理の心は救われた。


瑠花「私も琴理が無事で本当に嬉しい、ありがとう、無事に帰って来てくれて、大好きだよ」


瑠花は琴理の頭を撫でる、お互いはお互い無事を確認し合い、安心した。


リリア「お母様はもう帰ったのかい?琴理?」

琴理「ええ、メリア様が敵を一瞬で倒してくれた、私も専攻部隊の神の数名も負傷していたのを治してくれたの、本当に感謝しかないよ」

リリア「そうか、琴理、本当にお疲れ様、一番辛い所を任せてしまって本当に申し訳ない」

琴理「もういいじゃない、こうして今度は皆無事に終わることができたんだから」


そういうと凄く日差しが三人を照らす


リリア「そうだな、これは僕だけではできなかった、瑠花、琴理、本当にありがとう」


リリアはずっと一人で背負い込む性格だった、昔はそれで良かった、だが今のリリアは力がない、だからこそ頼ることを知らなかったリリアは、今回の瑠花の助けによって救われた、頼り、助け合うという大切さを学んだ、信じ、身を委ねるのも上に立つ者として必要な事だとリリアは認識した。


リリア「さて、まだ油断はできないぞ!町全体の状況を再度確認して、町の住人の状態を確認、被害も見ておかないとね!やることは山ほどあるよ!!」


リリアは指を折りながら今残る仕事を数える、そして、少し照れた顔で言う


リリア「僕一人だと大変だな、骨が折れそうだな~~、・・・手伝ってくれるかい?」


リリアは二人に一度視線を外し、再度見る、そして二人はこう答える。


瑠花・琴理「「もちろん!!」」


~第1章 帝王神候補篇 完~

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