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ルカタイムレコード   作者: パトパト(パトパトチャンネル)
第1章 帝王神候補篇
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第1章37話「バル・バネロッタ2」

琴理はバルに対して能力を再度放つ


琴理『波動支配 錬天翔波陣れんてんしょうはじん


無数の波動が天を仰ぎ、一斉に隙間なくバルに襲い掛かる


バル「範囲攻撃ですか、逃げ道がないように見えて実はこの攻撃に逃げ道があるの知ってますかな?」


バルは圧倒的光景を目の前にしても慌てず琴理に背を向ける、そしてバルは専攻部隊の一人を捕まえ、背後に回る


琴理「!?」


琴理の放った天から降り注ぐ無数の流星群のような波動攻撃は辺り一帯を隙間なく吹き飛ばす。だがその中でバルはただその光景を見守っていた。


バル「未熟で~すね、仲間が居る戦闘で範囲技を使えば大抵は仲間は避けるように調整されている、つまり、そちらのお仲間の近くに居れば当たらない、範囲技を使うならせめて仲間事打ち抜くくらいはしないと意味がない、わかったかい?お嬢ちゃん」


琴理『波動支配 天元玄気げんてんげんき


琴理は躊躇なくバルと専攻部隊員に向かって攻撃を放つ


琴理はバルがその行動を取ることを想定していた、琴理の中では2択だった。

・防御系能力で防ぐか

・範囲攻撃の抜け道を利用するか


後者だった場合、それはバルの圧倒的格上だと見せつける行為に近い行動、つまり油断から来ている行動と琴理は考え、それを容赦なく打ち砕く、それが琴理の考え方だった。


琴理の放った攻撃は一点、バルとバルに捕らわれている専攻部隊員に向かう、

威力は『錬天翔波陣れんてんしょうはじん』の1万倍、この攻撃は直線、そして攻撃範囲が限定され、そして単純明快な光線のため、無駄のない破壊力に特化した光線になっている。

故に速度も光速を遥かに超える。


専攻部隊員A(嘘でしょ!?私事行くつもり!?そんな方法を取るなんて!!)

バル(成程、一撃目は私の行動範囲を狭めるための誘導。本命は・・・)


バルは避ける体制に入る、だが専攻部隊員がそれを許さない


専攻部隊員A「逃げるな、どうせ足手まといなら協力できる私なりの方法でお前を打つ、琴理様の覚悟は受け取ったわ」


バルは一気に殺意に満ちた冷徹な目を専攻部隊員Aに送り、バルを掴む腕を切断しようとする

そうしている間に光線は二人の元に届く。


だがその光線は二人を捕えていなかった。二人の横を過ぎたのだ。


バル(外した?焦ったか?ここまで未熟だと落胆せざるを得ないな)


バルがそう考え専攻部隊員Aの腕を切断しようとした所、バルの横から先ほどの光線が直撃する!!


バルの真横には琴理が居たのだ


琴理『波動支配 鏡波反射きょうははんしゃ


波動を反射させる技である、つまり琴理は一直線の光線より先にバルの近くに移動し、バルの真横にそれた光線を自身の能力で反射させ、バルに命中させたのだ。


琴理「生憎、貴方みたいに私は仲間を犠牲にして戦う趣味はないの、傷つけさせないわよ、絶対」


琴理は光線と共に吹き飛んだバルを見ながら、捕まっていた専攻部隊員に声をかける


琴理「みっともない所ばかり見せてごめんなさい、自己犠牲を覚悟させるなんて酷な決断をさせたのは私の落ち度だわ、弁明の余地もない、だけど挽回はさせて」


琴理は笑顔で言う


専攻部隊員達はその光景を見て、「この人なら大丈夫」と信じる気持ちが芽生えた。


琴理「さあ、威力はかなりの物を上げたけど、感想はどうかしら?」


そういうと、飛ばされた方向から服が破け、ところどころ傷が入ったバルが現れる


バル「いい一撃だった~よ。いや、大変申し訳ない、まさかこんな芸当を見せてくれるとは思っていなくてね、早とちりだったと謝罪するよ」


そう言いながら淡々と琴理達の所に歩いてくる。そして


バル「次は遠慮しない、40%、それで充分だ」


バルは力を開放する、バルの発言、40%その発言は虚言ではなく、ここまで来たら本物と認識することに琴理も時間が掛からなかった。


琴理「40・・・か、やっと40なわけ、私はまだ20くらいだけど!!」


嘘である。琴理は大体60%程力を出していた。余力はあるが、それは本当に最終手段、そこまでして上を行かれ、限界を相手に悟られた場合、一気に畳みかけられる、相手に自身の限界を知られたら終わりなのである。格上なら特に。


琴理(くぅ~~、もっと修行なりなんなりしておくべきだったわ、才能に身を任せた程々の特訓しかしてこなかったからここまで本当にヤバい格上が出てくるなんて想像もしてなかったわよ!!)


琴理は後悔した、もっとストイックに自身を鍛えておけばよかったと、

だが琴理は技術開発部隊所属、そもそも戦闘とは無縁な部隊に居たため、仕方ないのである。

瑠花も同じで才能だけで多くの神を凌駕してきたため、努力を知らない、だから力を奪われて苦労をした。それは琴理も少なからず同じ。


琴理「さて、まだまだ技はあるから存分に堪能していきな」

バル「隙だらけだ、お嬢さん、」


バル『熱光支配 熱溶解フェルロンド


バルの放った攻撃で琴理の身に穴が空く


琴理「うそ・・・・」


琴理は血を吐き、傷からは多くの血が流れる


バル「おや、珍しい、お嬢さんの体は人なんだーね、神は基本霊体がほとんどだと思っていたが、人類ベースの神もこの帝国に居たとは、いやはや、帝国とは面白い」


琴理はバルの攻撃で横腹に穴が空いた、琴理は呼吸が上手くできなくなる


琴理(まずいまずい!!波動支配で治癒波動を使って!!すぐに治療を!!)


琴理がすぐさま自身の傷に治療を施そうとした時、バルは幻滅した顔で


バル「敵を目の前にして自身の傷を回復させる、馬鹿か~な?」


バルは琴理を蹴り上げる、琴理は無抵抗のまま吹き飛ばされる


バル「その行動、自分の命にしがみついて敵にみすぼらしい姿を見せる、隙だらけの姿を見せる、これほど幻滅に値する行動はないよ」


琴理は自身の治療が追い付かずに意識が朦朧とする。


琴理(ダメだった、早く全力を出して戦えばよかった・・・なら・・・でも・・・結局同じか・・・)


琴理は自身の哀れな姿、瑠花や専攻部隊員達の期待に応えれなかった自分の無力をに涙を流す、


琴理「ごめ・・・ん・・・瑠花・・・皆・・・」

???「大丈夫、貴女は良くやってくれました、ここからは私に任せて」


琴理の前にいきなり一人の姿が現れる。

そして、一瞬、刹那の間に琴理の重症だった傷を治す。


バル「おやおや、まさかまさか、こうも早く重役が姿を現すとは、」

???「帝国はサービスが良いですからね、ご指名なら私が相手しましょう」


バル「では、お相手願おう、光の帝王神メリア・メルトリア」

メリア「いつでも」

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