第1章31話「ERROR対策1」
瑠花はリリアを休ませた後、琴理と一緒に部隊の神々が集まる場所、瑠花達が一週間程宿泊に使っていた施設に戻る。
琴理「今回は緊急だからね、瑠花は絶対に私から離れないでね、」
瑠花「うん!わかった!!」
ぽよんっと琴理の背中に瑠花の胸が押し付けられる
琴理(デカ!?というか重!!これが本当に私と同じおっぱいか!?おっぱいの格差社会か!?)
瑠花「どうしたの?琴理?」
琴理「世界の格差社会について考えてたわ」
瑠花「はい?」
琴理「なんでもないわ、行きましょう」
琴理は瑠花を背負って、今まで通ってきた道を戻る。
・・・・・・・・・
数分後
琴理「到着ね」
瑠花「待って、琴理が本気出したらこんなに早く着くの?私の数日の頑張りがたったの数分なの?」
瑠花は仕方ないとは言え、ショックを受けていた
琴理「ほら、リリアの代わりに頑張るんでしょう、早く行きましょう!」
瑠花「は~~い」
瑠花と琴理は避難設備の中に入る。そこには今までただの広い空間だった建物に多くの神が集まっていた。
体を休ませている者、次の作戦を決めている者、避難してきたまだ下級神クラスの子供の面倒を見る者、多くの神が一つの広大な設備の中で明日に向けての準備と、すぐに襲撃を受けてもいい態勢を作り上げていた。
瑠花「凄い、ここまで集まってるんだ。」
琴理「この帝国で生まれた神の子は帝国の住民として受け入れられているからね、昔は上級神しか入国禁止だったらしいけど、今は神々の楽園であるべきっていう方針に代わっているの、だから弱い子供も居るってわけ」
瑠花「そうなんだ、帝国に居た頃はわかんなかったな、ここ一週間もずっと自分の事ばかりで全然見てなかったよ」
琴理「なんだったらその子供より瑠花の方が弱いからね、」
瑠花「むう、今だけだもん!」
琴理「ほら、部隊の人達はあの作戦会議室に集まっているってリリアが言ってたわ、早く入りましょう」
琴理はリリアから事前に聞いていた部隊のメンバーが集まる部屋に向かってはいる。
隊員A「誰?って月詠様と四季様ですか、こんな辺境の地にいらしていたんですね」
隊員は瑠花と琴理に深くお辞儀をする。
帝国で【四季】と【月詠】は最高位の地位にある一族、例え他の部隊所属であろうが、地位が上であるのは変わりないのである。
瑠花「リリアの代わりに来ました。状況を教えてもらってもいいかな?」
隊員A「はい、戦況は悪くありません、ですが数が全く減らないので、いつ目途が立つかまでは私達ですら予測は・・・」
瑠花「そこに関して新たな情報を入手したからここに居る隊員全員集めてほしいんだけど、ここの隊員のリリアの次の責任者は誰かな?」
瑠花は会議室に専攻部隊と護衛部隊を集め、今後について話す。




