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ルカタイムレコード   作者: パトパト(パトパトチャンネル)
第1章 帝王神候補篇
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第1章25話「リリア・メルトリア2」

【50-100 ハイネの町 6日目】


リリアが加入し、町の問題を抱えながら瑠花達は特訓を続ける


琴理「さて、瑠花は特訓を続けるわよ、今日の戦闘力オーラは【210】、今までで一番伸びてるわ、この調子でどんどん基礎を固めましょう」

瑠花「ねえ、琴理、私の能力ってなんだったの?基礎も大事なのはわかるけど、私の能力も少しづつ使えるようになっておかないとマズイんじゃなかな?」

琴理「確かにそうね、本当は自分から思い出してほしいけど、ERRORの件もあるし、一つだけ能力を教えてあげる」


琴理はそう言い、瑠花に能力を教えようとする、


琴理「瑠花の能力は%”&#&’”だよ」

瑠花「え?」


瑠花は琴理の言葉を聞き取れなかった


琴理「だから”%&#%”だよ」

瑠花「・・・聞こえない・・・」


瑠花は動揺する、琴理は聞こえないのならと文字にする、ジェスチャーにして伝えようとするが、


瑠花「読めない・・・、さっき教えてもらった合図なのに理解できない・・・」

琴理「やっぱり試練、そんな甘いわけないか」

瑠花「はあ、まさかここまで徹底的にやられてるとはね、仕方ない、今は基礎だけでもお願い」


瑠花は元気のない笑顔を浮かべて琴理の指示を待つ


琴理「ええ、それじゃあ今日は昨日と同じ内容で行きましょう、無理に難易度を上げても仕方ないわ」

瑠花「は~~い、頑張ります」


瑠花はそのまま、メニューをこなす


琴理(能力を外部から教えてもらうことはできない、自分自身の力で思い出さないといけない、それってつまり、帝王神様は・・・)


琴理はメリアの思惑に少し感づき、力を奪われたのはまだ序の口で、この先がもっと過酷なのではないかと琴理は考えた。


琴理「だとしたら帝王神様の試練は中々過酷ね、私なら挫折してるかも、いや、下手すればこの第一試練、通過できる人が居ないかもしれない・・・」

琴理(私は瑠花から聞いただけで、第2、第3の試練は知らない、第1でこれなんだから考えたくないわね)



・・・・・


リリア「この痕跡、間違いない、ERRORだ、しかも昨日と同じの」


リリアは瑠花達と別行動をし、町の異変について調べていた、


リリア「ここで8か所目、しかもどれも少し気配の痕跡の質が違う、つまり今見た気配は全部違う個体、最悪この町に8体以上のERRORが潜り込んでいる、これは想像以上にまずいかもしれない、とりあえず今日中にこの町全体を隈なく調べておかないと」


・・・・・


数時間後

6日目の特訓も終わった


瑠花「お疲れ様でした~~~」

琴理「はい、お疲れ様、体調はどう?」

瑠花「うん、体が重いけどなんだろう、少しづつオーラが増えたからかな、疲労が少ないよ」

琴理「体がオーラの使い方を覚えてたのかしらね、なら明日はオーラの使い方含めて難易度も少しきつめにしてみてもいいかもね」

瑠花「え、でも・・・いや、やるよ!せっかく希望が見えて来たんだから挑戦しないと!」

琴理「おお!その調子♪それじゃあ帰りましょう♪」


瑠花と琴理は施設の部屋に帰る、まだリリアは帰って来ていなかった。

二人は机に座ってリリアの帰りを待った、そして数分後にリリアも帰宅する。


リリア「二人共、待っててくれたんだね、」


リリアの表情は暗かった、その表情で二人は町の状況が良くない事を察した。


瑠花「どうする?先にお風呂にする?」

リリア「うん、一度汚れと疲れを取っておきたい」

琴理「なら向かいましょう」


そしてお風呂場でリリアの結果報告を聞く、


リリア「正直、事は思っていたよりマズイ、最初は琴理が聞いた不審な気配があったって場所に言って気配を探ってみたんだけど」

瑠花「やっぱりERRORだったの?」

リリア「うん、それでその後数か所見て、とんでもない事実を知ったから今日一日でこの町全体を一日で全部調べたんだ」

琴理「この町全部!?広さだけでも星数個分あるこの町を!?」

リリア「それくらい重大だったんだ、猶予もなかった」


リリアがそこまで言い切る、それほど状況は悪かった


瑠花「教えて、リリアちゃん、この町はどうなってるの?」


リリアは息をのみ、瑠花と琴理に言う


リリア「この町は今現状約10万個体以上のERRORが侵入している」


瑠花と琴理はリリアの発言に青ざめる。


琴理「10万個体以上って・・・」

リリア「僕も疑ったさ、でも間違いない、最初に気付いたのは3か所目を調べた時、3か所とも気配の痕跡の性質が異なっていたんだ、同じ個体じゃない、それで数か所見ても同じだったから、急遽全部調べた、そしたら10万以上の個体がこの町に侵入していることが判明したんだ」

瑠花「どうするの?」

リリア「僕は明日、城に戻る、専攻部隊と護衛部隊に現状を説明して、戦力をこちらに貰う、流石に10万の個体が一気に攻めてきたら私ですら勝てる保証はない、この町も現状を保てる保証もない、瑠花達もこの町を離れた方がいい、近いうちにここは戦場になる、そんなレベルだ」


リリアの発言に瑠花は息をのむ、瑠花があの時感じた色んな角度から見られているような気配、それは現れた1体のERRORではなく、あの場所に居た数十体以上の個体によるものだった。

リリアの報告が、瑠花が受けた危険がどれほどのものだったのか知ってしまったのだ。


琴理「私は瑠花の補佐、以前の私なら討伐に協力していたけど、今は瑠花を第一優先にするわ、どうする?瑠花?」

瑠花「えっと・・・・それは」

リリア「瑠花はこの町から離れるべきだ、瑠花や僕は試練中、力も奪われてどうしようもないんだから」


リリアは瑠花は逃げるべきだと提案する


瑠花「でもそれはリリアちゃんも同じだよ!私は・・・」

リリア「無茶はしなくていい、瑠花と琴理は元々技術開発部隊、戦闘とは無縁の部隊なんだ、私とは違う」

瑠花「そんなこと!」

琴理「瑠花、でも今の瑠花はERRORに対抗する手段はない、今回はリリアに任せて抜け出すべきよ、それにリリアも自分の立ち位置と現状を理解してるはずよ、ねリリア?」

リリア「ああ、僕も無茶はしない、部隊の優秀な仲間達が居るんだ、安心して」


リリアは瑠花と琴理に笑みを送る、


瑠花「うん、それならいいんだけど、でもリリアちゃん、本当に無茶だけはしないでね?」

リリア「うん、約束するよ」

琴理「なら今日は早く事を済ませて早く寝ましょう」

瑠花「そうだね!それじゃあお風呂あがってさっそくご飯だよ!」


ザパァ!と勢いよく瑠花は立ち上がる


リリア「待って、瑠花、見ないうちにまた大きくなってないかい?」

瑠花「そう?」

琴理「そうよね、私もそう思うわ、でもリリア、貴女も結構デカいわね、昨日から思ってたけど」

リリア「成長期だからかな、戦闘の時は邪魔だからこれ以上は困るんだけどね」

琴理「そ、そうね・・・」(でも瑠花くらいは欲しいな~~)

瑠花「???」


こうして3人は食事をし、就寝する。


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