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ルカタイムレコード   作者: パトパト(パトパトチャンネル)
第1章 帝王神候補篇
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第1章23話「不穏な気配3」

瑠花の目の前に現れたのはついさっき、任務で到着したリリアだった。


リリア「まさか、こんな辺境の地に現れるとはな、Error!」


リリアはピンクゴールドでセミロングな髪をなびかせ、

専攻部隊のマントを広げ、金色の鍵のような剣持ち、Errorに向ける!


瑠花「リリアちゃん!駄目だよ!!私達は試練で力が!」

リリア「わかってる、でもここで家族を見殺しにする程度なら、死んだ方がマシだよ。」


リリアはそう言い、剣を構え、それと同時に剣が光に包まれる


瑠花(すごい!力を奪われてもここまで力を出せるなんて)


リリアがErrorに剣を振ったと同時に光の閃光がErrorを貫く!

そしてErrorは消滅した。


リリア「運が良かった、今回のErrorは弱く、そして脆いタイプだったみたいだな。立てる?瑠花?」


リリアは瑠花に手を差し伸べる

瑠花は腰が引けて動けなかった。


リリア「仕方ないか、室内まで運ぶよ、何処?」


リリアは瑠花をお姫様抱っこをし、瑠花に問う


瑠花「ごめんねぇ〜この町の緊急避難設備までお願い出来る?私今そこで琴理と一緒に居るんだ」

リリア「琴理も居るのか?今いない所を見ると別件で離れてた所だったのか、つくづく災難だったね、瑠花」

瑠花「まさかErrorが現れるなんて誰も想定できないよ、」


瑠花はそう言い、リリアに運ばれる。


そして数時間後、緊急避難設備にて


琴理「瑠花!!大丈夫!?怪我してない!ごめんなさい!私がいながら!」


琴理は涙を浮かべながら瑠花を心配する


瑠花「大丈夫だよ〜、任務でこの町に来てたリリアちゃんに助けて貰ったから」

琴理「リリア、本当にありがとう!貴女がいなかったら

瑠花は・・・」

リリア「結果的に全員無事だったのだからこれ以上自分を責めないで、琴理、君は今の今まで瑠花を救ってくれてたんだろ?なら感謝するのは僕の方だよ。」


リリアはそう言い琴理に頭を下げる、

流石の琴理も困惑を隠せず、


琴理「え、えっと〜、はい!!」


と、よく分からない返事をする

瑠花はそんな琴理を見て笑った。そして2人に向かって


瑠花「2人共私の事を大事に思ってくれてありがとうね、大切にされてるってなんか気恥しいよ」


瑠花は笑いながら照れる、2人はそれを見て微笑む


リリア「だが、実際帝国の世界でErrorが現れるなんてことは無かったこと、予想できなくて当然だよ」

琴理「なら何故リリアは任務でこの町に?」

リリア「Errorが帝国に侵入したという情報が入ったからだよ、だから僕は戦えた。」


リリアはそう言い、自分の剣を見つめる、


琴理「成程、色々疑問があったけど納得したわ、」

瑠花「うん、私もさっきのリリアちゃんの話を聞いて納得したよ」

リリア「なにを?」

瑠花「リリアちゃんがなんで試練を受けなかったのか、だよ」


リリアは瑠花の言葉を聞き、気まずそうに目を逸らす


琴理「試練より目の前の任務を優先って貴女らしいわね」

リリア「それはそうなんだけど、違うんだ。」


リリアは琴理にそう話す


リリア「僕はお母様の試練を受けて力を失った後、今までに無いほどに力が落ちてしまった自分を見て、僕は凄く不安になったんだよ、」


リリアは瑠花の寝ているベットに腰掛け、話す


リリア「それで僕は今ある任務で少しでも実践を得てから、僕自身に少しでも自信が身についたら、試練を受けよう、そう考えてたんだ、内心は瑠花と同じさ」


リリアは少し困ったように笑顔を作る、


瑠花「やっぱり強いね、リリアちゃんは、私は1人じゃ何も出来なくて、むしろ死にかけたくらいで、それで琴理に協力してもらってやっと軌道に乗れたのに、リリアちゃんは自分自身で全部超えて、今もその途中なんだよね」


瑠花はベットに座っているリリアの手を取る


瑠花「リリアちゃん!困った時はお互い様だよ!こういう時は候補者としてじゃなくて、家族として助け合おうよ!」

琴理「そうね、瑠花に比べたらリリアは頑張りすぎ、せっかく私達とここで出会ったんだから、協力しましょう、」


琴理もリリアの手を取る


リリア「2人共・・・ありがとう、やっぱり家族っていいものだね、こうやって弱い自分を出せる」

瑠花「うん!特に私はリリアちゃんとずっと過ごしてきたんだから今更強がっても駄目なんだからね!」

リリア「瑠花には敵わないね」

琴理「とりあえず今日は3人でお風呂に入って疲れをとりましょ、異母姉妹3人でここ数日の瑠花の情けない話を沢山話しましょ♪」

瑠花「え!よりによって私の話!?」

琴理「せっかくリリアが弱音を吐いてくれたんだから、瑠花も弱音を吐かないと」

リリア「そうだね!僕も聞きたいな!」

琴理「それじゃあ大浴場へレッツゴー!」

瑠花「とんだ姉妹愛だよちきしょ〜〜!」


3人はワイワイと話しながら大浴場へ向かう。

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