第1章16話「月詠 琴理3」
瑠花「筋肉痛だよ〜〜、誰かにお腹掴まれてるよ〜」
琴理「掴んであげようか?その筋肉の筋もないポヨポヨお腹を」
瑠花「やめて〜〜今は勘弁して〜」
瑠花と琴理は緊急避難所施設で休んでいた。
トレーニングは琴理のアシストもあって、最低限の事はこなしたが、それでも一般の人間の子供が容易に出来る回数くらいだ。
トレーニングが終わった後は2人でお風呂に入り、瑠花のストレッチを手伝い、晩御飯を食べていた。
琴理「正直、まったく成果は見込めないけど、これで徐々に戻ればいいわね」
瑠花「そうだね〜、でもここは帝国だから戦闘力オーラも1京はないと心持たないね」
琴理「無茶言わないでよ、正直今の瑠花は私達の故郷、地球の一般人と大差ないんだから、ただの人間ってことね」
瑠花「ただの人間か、普通の人間ってこんなに不便なんだね、すぐ筋肉痛になるし」
琴理「それは瑠花に筋力がないから!」
瑠花「でもそうだとしても、戦闘力オーラが1京まで戻るのを待ってたら1年以上かかるよ、それじゃあ遅すぎる。」
瑠花は食べ物を口に運び、はにかみながら食べる
琴理「そうね、ここでは最低限、移動するのに支障がないくらいのオーラは戻しておきたいわね」
瑠花「大体【1000】あれば制限はあるけど1日中走ってても大丈夫。まずはそこだね!」
戦闘力オーラ目標【1000】それに向けてこの町で瑠花は自身を鍛えることを決めた。
琴理(移動だけなら別に問題ない、けどもし【ERROR】が出たら、瑠花は抵抗も出来ずに死ぬ。絶対に1人には出来ない。)
琴理は深入りするのは瑠花のためにならないのではないか、そう考えていた。それは今朝瑠花にも言ったこと、
琴理自身が瑠花を守ったり、代わりに何かをしたら瑠花は成長出来なくなる。その心配だけが琴理の中にあった。
琴理(本当は1秒足りとも離れたくない、今の瑠花をアシスト出来るのは私しか居ないんだから。)
横で琴理が作ったご飯を「ん〜美味しい〜♪♪」と笑顔で頬を赤らめながら食べてる瑠花の姿を見て、琴理は
琴理(やっぱり守りたいなぁ、)
琴理は瑠花の笑顔を見て、琴理の考えが一気にまとまる。
【瑠花の笑顔が見れなくなるくらいなら、1番近くで見守ってる方がマシだ】




