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ルカタイムレコード   作者: パトパト(パトパトチャンネル)
第1章 帝王神候補篇
12/85

第1章12話「浅はかな未熟者」

そこは1つの部屋だった。ベットの中で瑠花は目を覚ます。


瑠花「あれ?ここは?」


周りを見渡しても見た事ない建物だった。

そこに1人の女性が居た。


???「気が付きましたか?待ったくまさか、貴方がここまで弱ってしまうなんて見るまで信じれ無かったわ」


そこに居たのは瑠花と同じ技術開発部隊所属で瑠花と

同じ王族の1人、月詠(つくよみ) 琴理(ことり)だった。


瑠花「琴理?なんで琴理がここに居るの?」

琴理「帝王神様からの命令ですよ。言われた時は意味が分からなかったよ、『瑠花は恐らく瀕死の状態で倒れるから気づかれないように見張っててほしい』って」

瑠花「メリアさんが・・・」


そう、考えていると琴理が話し出す。


琴理「帝王神様の事だから全部理解したうえで私に命令したんだと思う」


瑠花はそう言われると確かにメリアはおかしかった。


瑠花「そうだ、メリアさんが気付かないわけないんだ、だってあの人が私から力を全部奪ったんだから!オーラももちろん、本来あったはずの能力とか特性やら耐性とかも全部!」


瑠花は今になって気付く。


【メリアは全てを理解したうえで瑠花を旅立たせた】


だが、これに関してはメリアは悪くない、

注意が甘かった瑠花が悪い。

だから、メリアはあまりにも不注意な瑠花を見て琴理に命令を出したのだと瑠花が理解するまでに時間はかからなかった。


瑠花「ありがとう、琴理、でも琴理がこうしてここに居るってことは・・・」

琴理「うん、私は帝王神候補には選ばれなかった。」


琴理は悲しそうに俯く。


琴理は第7専属神 月詠(つくよみ) 琴歌(ことか)の2人いる娘の長女で、歳も瑠花と同じ15歳。


名前の通り、琴理の母親も瑠花の母親同様、人間から神になった人物である。そして瑠花の母親同様、主の側近として天帝神王の城に居る為、普段は中々会えない、そのため瑠花とも共通点が多いことから2人は幼なじみとして常に一緒に居た。


瑠花「それじゃあ、帝王神候補は妹ちゃんの方にいっちゃったんだね。」

琴理「残念だけどそれが上の決めた判断だからね仕方ないよ」


琴理がそう話した時に瑠花は琴理に提案する


瑠花「じゃあさ、私と一緒に帝王神になるのを手伝ってよ」


瑠花は少し俯き、そして少しした後に琴理に視線を送る。


瑠花「今の私は本当に力がないの、能力も、何もかも、トレーニングだってまともにできない。このままじゃあ、私はずっとこのまま無力のままだよ。でも琴理が傍に居てくれれば私は今より強くなれるかもしれない!今私に必要なのは、私を支えてくれる人なんだよ、お願い、もう不安になりたくないの、1人で悩んでたくないの!だから・・・」


瑠花は琴理に必死に問いかけた。それはさっきまで強く感じていた挫折と

挫折による恐怖心からである。


そして琴理はそんな瑠花に言った。


琴理「嫌だよ、今の瑠花はただ恐怖から逃げてるだけ、挑もうともしてない、私はそんな人に帝王神になってほしくない、だから私は瑠花の誘いに受けることはできない。」


琴理は瑠花に冷たく言い放つ、そして瑠花はその言葉で心に大きなダメージを受ける。


瑠花「なんで・・・だって、」


瑠花は涙を浮かべた。本当に心から信用している親友だからこそ、琴理の拒絶は堪えた。


琴理「言い過ぎた、ごめんなさい、でもわかってほしいの、確かに瑠花は今1番辛い時かもしれない、でも、それは瑠花自身が乗り越えないとダメなんだよ」


琴理は瑠花を説得する、琴理は瑠花に今の困難を乗り越えて貰いたい、

その一心で瑠花に話した。だが今の瑠花にはあまりにも重すぎる言葉だった。


瑠花「私、どうしたらいいかわかんないよ。」


瑠花はそのまま布団の中に潜る。

琴理はそのあまりにも弱っている瑠花を見て心苦しい気持ちになっていた


琴理「瑠花、私、信じてるからね」


そう言い残し琴理は部屋を出る。

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