第1章10話「苦行の旅立ち2」
瑠花「ふんぬー!ふんぬー!」
瑠花はあまりの戦闘力の低さに落胆し、このままでは
駄目だと感じ、城下町までの道のりの間でトレーニングを行っていた。
最初は無闇に走ってみたりとそれらしいことをしていたのだが、いざやってみると数百メートル走っただけでバテてしまう始末、そして、走ったら疲れるということで
瑠花は現在腹筋運動をしていた。
ちなみにまだ1度も体は起き上がっていない。
瑠花「はぁ、はぁ、まさかトレーニングがここまで過酷だとは思わなかったよ・・・みんな苦労してるんだな〜」
瑠花は生まれてこの方トレーニングをした事がない。
見れば1回で出来る、努力など苦労を感じた事がない。
そんな瑠花も15歳になって今、この時、初めてトレーニングを始めた。
瑠花「よ、よし!腹筋はまた今度!次は腕立て!」
しかし、瑠花は腕立ての体勢から体を下げることが出来なかった。
瑠花「ふんぎー!下がれーー!あーームリムリ!腕折れる腕折れる!?」
瑠花はそのまま草むらに倒れ込んでしまった。
瑠花はうつ伏せから寝返り、仰向けになり、青空を眺める。
瑠花(私って自分で思ってた以上にオーラや能力に依存してたんだな〜。まさかここまで非力だったとは・・・)
瑠花は汗を流しながら自身の非力さに落ち込んでいた。
そして、それと同時に、重要な事を思い出す。
瑠花「待って、私、食料とか持ってないよ?」
神も食事をする、神の種族によっては食事の必要がない神も居るが、瑠花はほぼ人間に近い神であるため、
食事や、水分が必要なのである。
瑠花「しまった〜〜、転移装置を使うこと前提で物事考えてたから、何にも用意してなかったんだ〜〜」
瑠花は「うわ〜〜」と足と手をバタバタしながら
仰向けに寝そべりながら暴れていた。
瑠花「と、とりあえず、ここ近くの町に行かないと」
帝国の人口は10兆以上、それだけの神が居たら、帝国もとんでもない規模で広いのである。
それだけ広ければ帝国内にも多くの町がある。
町は神々の担当する宇宙区域によって分けられたり、
城下町のような帝国に従える【従属神】という数少ないエリートが住む町もある。
瑠花の実家は城下町でもかなり地位の高い神が住むエリアに家があった。
瑠花「でも、そもそも、町ってどの方角にあるのかな?」
瑠花は帝国から基本的に離れなかったため、まったく帝国の地理を知らないのだ。
12歳までの間メリアの家に過ごしている間も転移装置で
城下町に遊びに行っていたため、
瑠花は城下町以外の町を知らない。
瑠花「と、とりあえず進もうかな!!止まってたら始まらないしね!!」
瑠花は徐々に不安を抱えていた。




