4-7 火の鳥
僕たちは不思議な場所にいた。
そこは、僕たちの周りは水で囲まれて肺呼吸の僕たちは生きていけない魚たちだけのお城のような場所だ。
「ここってダンジョンなの?」
水の中のはずなのにここ一帯だけ空気がある。
そんな可笑しな現象は誰かの魔法かダンジョン以外ありえない。
「確かではないけど、違うと思うわ。
モンスターがでてくる気配もないし」
確かにダンジョンだとしたらモンスターが出てこないのは可笑しいことだ
「何か水の中なのに空気があるし、綺麗だし不思議な場所だね」
「そうすっね」
僕らがそんな話をしていると目的地についた。
そこには何に使われていたか分からない大きな台座とその奥には普通の大きさの扉があった
「つきました。ここに装備を置いたら中に入れるはずです」
そう言って、シリカは腕輪を置いた。
すると、台座が動き出した。
真ん中から割れ、地下に繋がる階段が現れた。
「行くしかないよね」
「そうね」
「はい、そう思います」
「着いていくっす」
不安と緊張を押し殺しながら彼らは階段の先へと進んでいった。
「眩しい」
階段を進んだ先は今まで以上に幻想的な世界が広がっていた。
そして、その真ん中には火の鳥がいた
「お主達は挑戦者か?」
ユル以外の3人は火の鳥が喋ったことに対しては特に驚きはしなかった。しかし、ユルはとても驚いた
(えっ、喋ったんすけど。
どうして、師匠たちは平然と出来るんですか)
「多分、私が挑戦者です」
「そうか、お主か。
お主で良かった、そこの男二人なら追い返してたところだったぞ」
男二人、もちろんユウトとユルである。
ユルは火の鳥が喋ったことに驚いていた。
そして、ユウトは火の鳥が水の中にいることに驚いていた。
(いや、火の鳥が水の中ってやばいよね)
「まぁ、そっちの方の驚きは少しは分かるが、驚かれるのは嫌いでな」
「僕の心の中を見えてますか」
「あぁ、だから一つ間違いを訂正してやろう。
我は火の鳥ではない。
全属性を操る不死鳥である」
いや、不死鳥って火の鳥でしょ
「やっぱり、嫌いじゃな。
火の鳥は我の一つの姿。
我は雷鳥、水鳥、時空鳥、なんでもなれる」
水鳥って鳥だよね。
時空鳥はなんか凄そうだけど
「あー、もう良い。
ほら、汝に試練を与える。
我に傷を与えろ」
そうして、試練が始まった。
「多分、シリカしか攻撃できないよ。
僕の時みたいに」
「そうなんですか、じゃあ俺は何をすれば良いっすか?」
ユル君の戦い方はひたすら避ける。
そして、相手のlukを奪って自滅を促す
「あの不死鳥のlukとかって奪える?」
「いや、それは無理っす。さっきやりました」
そうだよね。
試練だからそう簡単にいくはずがないよね
そして、ユル君にやることはない。
もちろん、僕とテルネもやる事はない。
つまり、僕たちがやる事は"応援"
「テルネ、ユル君。応援しかないよね」
「そうね」
「分かりましたっす」
うん、シリカ。頑張れ
(いやいや、応援は嬉しいですけど)
でも、
確かに私だけですよね、攻撃を当てられるのは。
とりあえず収納から弓矢を出して、
今の不死鳥は火属性なので
付与(水の心)
これだけで試練は突破できないと思いますけど、全力で撃ちます。
「はっ!」
シリカの撃った矢は彼女のステータスの高さ、特にDex, 器用さが大きく作用しその威力は不死鳥の予想を超えていた
その矢は、神獣の一体である不死鳥の体の周りの障壁をも超え、傷をつけた
(え?)
「えっ、まっ。
ちょ、君、どう言うこと?
って、ステータスもレベルも高っ!
試練1回目だよね!? なんで」
「一回目ではありません。前に龍の試練を乗り越えました」
「いや、ありえない。だってあの試練を受けるためにはこの試練を乗り越えないと」
不死鳥から聞いた話を簡単にまとめると
運命を司る者、つまりユル君と共に不死鳥の試練を突破する。
すると、レベルが上がり、ユル君は増加というLUKを2倍に出来るユニークスキルの力が解放される。
そして、そのスキルの力を使うと神龍の試練を受けられる
「それなのに、いや、おかしいよ」
喋り方が変わったよね。最初は汝とかっていってたのに
「そりゃそうでしょ。やっぱ、威厳って
大事じゃん。
まぁ、いいや。とにかく試練は突破できたから、僕の羽あげるよ。
あと、君ら面白いから装備も強化して返してあげる」
よし、急いで帰らないともうこの試練のために2日使っちゃったから残りは3日しかない。
「不死鳥さん、ありがとうございました。
テルネ、転移をお願い。街に戻ろう」
「待って。言いづらいんだけど、ここと君らの世界の時間は少し違う。
多分、3、4倍くらい」
やばい、ギリギリだ。急がないと
「テルネ、早く!」
「待って、落ち着いてユウト。
先にユル君を覚醒させた方がいいんじゃないの?」
そうだ、ユル君が覚醒してないと意味がないんだ。
「ごめん、焦ってた。
でも覚醒は帰ってからにしよう。ここは時間の流れが速いみたいだから」
ユニークアイテム 不死鳥の羽
ユニークスキル「カジシソ」を覚醒させる
⭐︎7レアアイテム 「不死の腕輪」×4
一定ダメージ以下を無効化
一定ダメージ以上をダメージ半減
超自動HP回復




