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間話 料理ギルド 副ギルド長

私は商人ギルドの料理部門、部長のセバスと申します。もとい、申しました。


今は、副料理ギルド長、セバスと申します


この街で起こった一つの事件、もとい、革命を皆様にお伝えしなければなりません。


その事件の名はアイスクリーム革命。


事の発端は1人の冒険者がアイスクリームという食べ物を仲間に振る舞った事でした。


その美味しく冷たい食べ物の作り方はとても簡単。


牛乳、卵、蜂蜜を混ぜるだけ。


しかし、一般庶民とって関係のないものでした。

なぜならば蜂蜜は値段が高く。手が届かないとはいかないまでも贅沢品でした。


ここで、登場するのがあの仲間の一人、

もう名前を出してしまいましょう。

鍛治師シリカさん。彼女は一般的な感覚を持つ故に蜂蜜入りと聞いてから勿体ないと言って食べずに溶かしてしまったそうです。


そして、蜂蜜が高価だと知った張本人のユウト様が蜂蜜の代わりに果物を使うという考案をしたそうです。


そして、今。

街で大流行りのフルーツアイスクリームが誕生しました。


ですが、なぜ革命と言われているのか。

確かに、美味しい食べ物を広めましたが革命と呼べるほどのものではないと思います


ここには、人々の食生活を大きく変えたユウト様の活躍があります。


ユウト様は知ってか知らずかアイスクリームのレシピを商人ギルドに登録しませんでした。

(おそらく、知らなかったのでしょう。しかし、知っていても登録はしなかったでしょう)


そして、貴族と商人ギルドの醜い争いが始まります、

"アイスクリームを私たちのものにする"


当時、貴族は甘い食べ物いわゆるスイーツのレシピを独占し、非公開にしていました。


そのため、商人ギルドとしましてはアイスクリームのレシピを是が非でも獲得、貴族も独占のため獲得したい状況でした。


ところが、ユウト様は無料公開という私には全く予想外のことをなさいました。


そして、これを聞いた王様は、ユウト様に感銘し褒美を用意しました。


「ユウトよ。 

其方の働きに世は感服した、よって褒美を与える。

騎士の位はどうだろうか、一代のみの貴族位だが。」


「ありがたいお言葉。 

ですが、私は自由に生きるのが夢のためそれを辞退いたします」


「うむ。ならば望みの褒美を言ってみろ。余は褒美は与えたい」


「では、スイーツや砂糖など甘いものの作り方を入手できれば嬉しいです」


「良かろう。後日、遣いのものを送る」


いや、本当に大胆ですよね。

この王様との対談は王様と宰相とユウト様、三人しかいなかった良かったですけど他の貴族がいたらと思うと…


このあと、ユウト様がスイーツのレシピを無料公開しようとしていたのを引き留め、料理ギルドを建設しました。


この料理ギルドではどのレシピも安価で公表しています。

(もちろん、すべてのレシピを。

そして、商人ギルドの約十分の一の値段で公開してます)


また、ユウト様のことは極秘にさせていただいています。


今、街いや国中で国民の皆様が安価で美味しい食事をいただけるようになりました、本当に革命です


街中の人はユウト様のおかげと知っています。

しかし、貴族等がユウト様が原因でスイーツの独占が崩れたのをバレないようにアイスクリームだけを強調し、アイスクリーム革命と呼んでいます

読んでいただきありがとうございました

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