表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
31/44

3-6 テルネの魔法


「あっ!」


「どうしたの? テルネ」


「すっかり忘れてたわ。今回はボス部屋で寝泊まりする予定じゃなかったのよ」


「そうでしたね。私もすっかり忘れてました、ダンジョンの外に行く予定でしたね」


僕だけ何も知らないんだけど。

僕、リーダーなのに

「どんな予定だったの?」


「私の魔法を使う予定だったわ」


それなら今からでも良いんじゃないのかな?

「今からやれば?」


「そうね、そうするわ。とりあえず荷物を収納しといて欲しいわ」


本当に魔法って便利だな。荷物を全部、収納できるんだから。


「収納、終わったよ」

「私も終わりました」


「じゃあ、行くわよ。

'転移'」


えっ、前にあるのは冒険者ギルド!?


「テルネ、これっていつものギルド?」


「そうよ」


「転移したの?」


「そうよ」


「すごい、すごいよ。本当に」


「そんなに凄くないわよ。一度行った所にしか行けないし、ダンジョンの中までは行けないみたい」


「いや、十分凄いと思うよ。いつ、そんなの覚えたの?」


テルネはいつ覚えたかだけではなくどのように転移しているかも教えてくれたが、正直なところ全く理解できなかった。


ちなみに僕はデザートを作ったんだけど、とても好評だった。


僕が作ったのはアイスクリーム。

デザートの街に無かったからひょっとしたらと思って作ったんだ。


そしたら、やっぱりだった。

2人とも初めて食べるみたいでとても驚いて喜んでくれた。


生クリームとか白砂糖が無かったから大丈夫かなーって不安はあったんだけど上手くいって良かった。


簡単だからみんなに教えてあげたいな。


そんな事を思っていたけど、商人さんってすごいね。どうやって知ったんだろ。


アイスクリームの作り方を買いに来た。


「金貨一千枚でレシピを譲ってくれませんか?」


「お金なんて要りませんよ。これがレシピです。」


「欲が無いんですね。それとももうお金なんて必要無いくらい持っているのでしょうか?」


欲が無いわけじゃ無いけど、僕が作ったものじゃ無いからね。

お金は、今は沢山あるんだよね。

「いえ、いえ。そんなことは無いですよ」


その後、紆余曲折があって、なんと僕は料理ギルドというものを創ってしまった。


僕はただのお飾りギルド長なんだけどね。

あのアイスクリームのレシピを買いに来た商人さんが全部をやってくれている。


あの人は商人ギルドの料理部門の責任者だったんだけど今は料理ギルドの副ギルド長。


アイスクリームのレシピはちゃんと無料公開しているよ。


なんか、商人さんが走って来た

「ギルド長、探しましたよ。商人ギルドと話合いが終わりました」


話合いしてたんだ。

「それで、どうなったんですか?」


「商人ギルドの料理部門が丸ごとこっちに移動することになりました」


「分かりました。何か僕がすることはありますか?」


「何もしなくとも大丈夫です。安心していてください」

読んでいただきありがとうございました

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ツギクルバナー
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ