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アークの異常性





side キジャ



 執務室の机には、消えた冒険者達の資料がある。俺もこの目で試験はチェックしていたんだ。だからあんな場所へ行くだけの依頼で死ぬ筈はねーと思っていた。


「なあなあ、最近私にアークは冷たくないか? アーク成分が足りないんだよ。アークぅ」


「⋯⋯」


 そして何故かこいつがここにいる⋯⋯ここは年寄りの集会所じゃねーんだぞ? ベス。

 俺は無視して仕事を続けていたんだが、とうとう俺も我慢の限界に達した。


「アークが何故か構ってくれん! ああ、アーク。アークうぅぅ」


「煩いわ! こっちゃ仕事してんだよ! お前は外で皺の数でも数えてろ!」


「あ? 今ここで数えてやるよ! お前の笑える失恋の数をな!」


「あ? だったら俺も数えてやろーか? お前がギルドの壁に穴を開けた回数を!」


「あ? それは私に絡むやつが悪いんだ!」


「お前⋯⋯それマジで言ってる?」


「⋯⋯」


 はぁ、面倒なやつだぜ。見た目は十二の子供なんだがな。いや⋯⋯中身も子供だろこいつ。二百年以上生きているドワーフだが、アークの方がよっぽど落ち着いているぜ。

 溜め息が出てしょうがねぇよ。


「アークうぅぅ⋯⋯もう無闇矢鱈にちゅーしまくらないから許してくれ〜〜。舌も入れないから〜」


「アークに何してんだてめー! お前の唇が迫るとか恐怖だわ! まだ道端にキスしてた方がマシだ!」


「ふんっ⋯⋯私だってモテるんだぞ!」


「ロリコンの酔っ払いにだがな!」


「あ!?」


「ああ、もういい、いい。面倒臭い」


 俺は蝿でも払い除けるように右手を振った。


「アークうぅぅ」


「ああああああああぁぁぁもう煩せえ!!」


 仕事させろクソッタレ!


 ──ダンダンダンダンダンッ!!


 突然、階段を乱暴に駆け上がる音が聞こえてきた。二階には俺以外に用はねーだろうな。

 ベスもダレた体を起こし、背筋を伸ばして気取ってやがる。調子のいい奴だ。


 ──ガチャ!


 ノックも掛け声もすっ飛ばして、誰が来たのかと思えば新人のターキだった。

 真面目なこいつにしては珍しく思う。きっと何かあったんだろうが、背負った男は誰なんだ?


「はあはあはあ⋯⋯んま、ますた! き、緊急事態です⋯⋯緊急事態なんです!!」


「どうした? いったい何があったんだ?」


「迷宮がスタンピードで師匠が食い止めてます!」


「あ? なんだそりゃ?」


 迷宮が? スタンピードで? 師匠ってターキがアークを呼ぶ時に使う呼び方だったよな? それで? 食い止めてる? 意味がわからん。⋯⋯え? いや、マジか?


「ちょっと落ち着けや。落ち着かないとベスを押し付けるぞ」


「すーはーすーはー」


 やはりベスは要らねえか。ターキは頭を整理するために、深呼吸をしながら目を閉じる。


「聞いて下さい。俺と師匠は消えた冒険者を探しに捜索していた森へ今日も行きました」


「依頼は中止になってただろ?」


「ええ、ですが、師匠はもう少し探したそうでしたので、俺も一緒になって探したんです」


「ほう」


 俺も面倒な立場さえなければな⋯⋯ギルドマスターなんかじゃなけりゃ行けたのによ。


「その森で、師匠が魔術で閉じられた空間を見つけたのです。かなり強力な人払いの魔法陣でした。その場所で師匠が遭遇したのがこの男です」


 ターキは男を肩から男を乱暴に降ろす。

 それにしても、こいつ⋯⋯何で亀甲縛りされてんだ?


「師匠が言うには、この男が消えた冒険者達を殺した犯人の可能性が高いと⋯⋯」


「殺されてたのか」


「ええ。今師匠が収納しています」


 やはり依頼で死んじまったわけじゃなかったか。盗賊などの線も考えてはいたが、近くにそれらしい集団はいなかった。それでこいつが新人冒険者達を殺した犯人だと?


 アークは今どんな気分なんだろうな。ベスの表情も歪んでる。きっとアークが心配なんだろう。

 俺は感情を脇に退けて、ギルドマスターとしての顔を作る。


「それはわかった。で? その後何があったんだ?」


「ここからが大変なんです! その場所には迷宮の入口がありました! それを見た時は本当にびっくりしたものです。冒険者ギルドへ報告し、次の日にでも調査をしようって師匠と話をしていたんですけど、突然変な声が聞こえてきたんです!」


「迷宮があっただと!? まさか、その迷宮を隠すための人払いの魔術だったのか? 消えた彼奴らは迷宮を偶然見つけてしまい、それを隠すために口封じされた可能性が高いっつーわけだ。変な声ってのは?」


「変な声はこいつを返すように要求して来まして、じゃないと俺と師匠を殺すと脅してきました。その後すぐに迷宮の扉からとてつもない魔力を感じたんです! 見たこともありませんでしたが、スタンピードが起きる前兆だと直ぐに理解出来てしまいました」


「っ!!!」


 待て待て⋯⋯その発見されたばかりの迷宮がスタンピードだと!? しかもその声が要求って⋯⋯人間の言葉が理解出来るダンジョンマスターなのか? それとも人間がダンジョンマスターをしているのか⋯⋯


「スタンピードを盾に脅されて、俺と師匠は捕らえた男を返すことに決めました。それで男を担いで扉へ近づいたら、扉から(まばゆ)い光が溢れだしました。俺はすぐ師匠の元に戻ったのですが、中から武装した魔物が次から次へと溢れ出して来たんです。声の主は最初からスタンピードを止めるつもりはありませんでした」


「緊急事態⋯⋯だな」


 俺はどこか上の空な気持ちで返事をしていた。今俺の頭の中はスタンピードの対策でいっぱいだ。と、いけねえ⋯⋯まずは話を最後まで聞かねえと。


「師匠はスタンピードが起こったことを俺に伝えるように言ったのです。準備も何も無く迎え撃つのは厳しいですから⋯⋯それで⋯⋯」


「おい⋯⋯まさか!」


「師匠は今も一人でスタンピードの軍勢と戦っています。直ぐに助けに行かないと!」


 ──ガダンッ!


 ベスが勢い良く立ち上がって部屋を飛び出した。まあアイツは止めたって止まる奴じゃねえ。最初から無視だ無視。


「すぐに緊急依頼を出す! その男はこちらで拘束するから、ターキは領主に説明をして来てくれ。俺の名前を出せばすぐに取り次いでくれる筈だ」


「わかりました! 急いで走ります!」


「おう! 無理してでも走れ!」


 俺はすぐに準備を始める。この男、まあとりあえずM男と名ずけるか。亀甲縛りが好きみたいだしな。M男に(くつわ)をして、頭には麻袋を被せる。背中にスキルを封じる特殊な魔法陣を貼り付けて、解体場で職員に放り投げる。


「な、なんだ? 解体すんのか?」


「預かってくれ。後で尋問する」


 さて忙しくなりそうだな。


 ギルドホールに顔を出すと、全員の視線が集まった。きっとターキの切羽詰まった顔を見て、これから何かがあると思ったのだろう。


「緊急依頼を出す! Eランク以上は会議室に来い!」


 すぐに二階へ向かおうとしたが、扉を蹴破って何かがホールへ突っ込んで来た。


「ギルマス! アークは何処だ!」


「⋯⋯お前も二階に来い」


 扉が滅茶苦茶じゃねーか。そして場所知らねーなら出て行くなよアホ。



side アーク



 斬る、動く、避ける、斬る、斬る、蹴る、避ける、動く、斬る。余計なことを考えず、ただ流れに任せて体を動かしていた。



 魔剣の斬れ味もかなり悪くなってしまったけど、何とか折れずに一緒に戦っている。刀身がヒビ割れ、欠けた個所が痛々しい。


 この戦いで頼りない姿の剣になっちゃったけど、逆に愛着が湧いてきたよ。こんなになっても一緒に戦ってくれているのが妙に嬉しいんだ。


 もう君で果物剥いたりしない。約束する。


 何となくだけど、「本当に?」って言われた気がするよ。


「“リジェネーション”」


 “魔気融合身体強化”を解いてから、かなり生傷が増えてしまった。現在は身体強化と気力操作だけで戦っている。


『どうしてそんなに頑張るんだ?』


「⋯⋯?」


 ずっと黙ったままだったのに、謎の声が話しかけてきた。どうしてと言われても、止まったら死んじゃうんだから頑張るでしょ? そう言いたいけど、もう言葉を発する余裕がないんだ。ごめんね。


 またメタリックなゴーレムが襲ってきた。このゴーレムを倒すコツは、まず関節の隙間に剣を刺し込み、相手のそこを動かす力を利用すれば、案外簡単にポロリと外れるのだ。


 次は鉄甲冑のゴブリンさん。このゴブリンも普通のゴブリンより頑丈だ。関節の隙間を狙っても良いけど、兜を掴んで捻っても倒せる。


 次はダークデーモンさん。名乗り中に全力で刺す。これだけ。


 他にも色んな魔物がいるよ。でも全てDランク以下の魔物だと思う。一度Cランクかもしれないと思うくらい強い魔物もいた。毒針のついた尻尾に獅子の体⋯⋯鬼のような形相で角までついていて、黒い翼から電気を流してくる奴だ。倒すために体を全強化するはめになったよ。

 塵も積もればなんとやらで、魂魄レベルが結構上がったと思う。今はカードを取り出して見る余裕がないから、確認することは出来ないけどね。


『俺は、そこまで頑張ったことなんて無い』


「?」


『どうしたらお前みたいになれたんだ? 俺だって精一杯やったさ! でも何しても駄目だったんだよ!』


「⋯⋯」


『お前みたいな天才に、底辺の人間の気持ちがわかるか? 何をやってもクラスの連中に追いつけなかった。必死になっても俺には才能がねえ。何にもなれねえんだ! だからどんどん置いてかれる⋯⋯こんな世の中は理不尽だ! 皆皆皆! 俺を陰で笑いものにしてるんだ。だから復讐してやるのさ! 俺が居なくても笑っている世界なんてどうでもいい。もう俺は止まらない!』


「⋯⋯⋯⋯笑わない」


『あ? 何て言ったんだ?』


「僕は⋯⋯君の努力を⋯⋯笑わない」


『⋯⋯口では何とでも言える。頑張って来たんだよ俺だって! それなのに笑いながら頑張れよって言われたんだ! お前にその時の俺の気持ちがわかるか! 俺はもう見切りをつけたんだ。それに、もう戻れないんだよ! もう⋯⋯戻れなくなっちまったんだよ』


 巨大なサソリの爪が首を掠める。薄皮一枚抉られた⋯⋯それを処置する暇も無く、剣を頭に突き立てる。


 この人は頑張れって言われたのか。頑張ってるのに⋯⋯そう言われたら辛いよね⋯⋯努力が否定されるような言葉になっちゃうよ。


「頑張っても⋯⋯追いつけない気持ち⋯⋯わかるよ⋯⋯?」


『は? わかるわけが無い! 勝手なことを言うな!』


「君には⋯⋯何処で⋯⋯会える?」


『⋯⋯』


「僕は、君と⋯⋯話すことが⋯⋯あるみたいだ⋯⋯」


『俺にはねーよ』


「いつか必ず⋯⋯行く⋯⋯待ってて」


『⋯⋯』


 謎の声が誰だっていい。僕と同じ気持ちを抱える一人の男の人だ。

 彼と一緒に話がしたい。迷宮の中にいるんだろうか? いつか会いに行かなくちゃ。


 もうそろそろ限界かもしれない。血を流しすぎたのか、それとも体を酷使(こくし)し続けたせいか⋯⋯オーガの金棒に殴り飛ばされて地面を転がった。直撃しちゃったのに、痛みを感じなくなっていた。


 直ぐに立とうとしたけど、片腕が全く動いてくれない⋯⋯


 もう駄目? まだやれる? 立てないかな? 立てるはず⋯⋯立たなきゃいけないから。

 忘れちゃ駄目だ。父様は首が取れても立ち上がったって言ってたもんね。


「あああああ!」


 “魔気融合身体強化”を一瞬だけ発動して、ドラゴンシーカーを横薙ぎに振るった。

 周囲にいた魔物が全て輪切りになったけど、今のが本当に最後の力だったみたい。もう身体強化も気力操作も魔力操作も反応をしてくれないや⋯⋯まいったな⋯⋯


 気が一瞬抜けたせいか、体に痛みが少し戻ってきた。


 ただ、倒れることだけはしちゃいけないよね。まだ魔剣も折れていないんだから。かっこ悪いことはしたくない。


 全てが無くなったのなら、気持ちで体を支えれば良いじゃないか。それでも押し寄せる魔物達に、気迫だけでも負けないように。


 ⋯⋯さあ、僕の命を取れるなら取ってみるが良い。絶対にタダでは殺られないぞ。




 ふと、気配察知に何かが引っかかった。この気配は良く知っている。これは──


「アークうぅぅ!」


「⋯⋯」


 ベスちゃんの声が聞こえ、その後ろからも沢山の気配が走ってついて来る。


 町の守りは大丈夫なのかな? ベスちゃんがいればスタンピードもへっちゃらだね。


「ベ⋯⋯ス⋯⋯ちゃん⋯⋯」


 僕の頑張りは無駄じゃなかったんだ。父様みたいにはいかなかったけど、僕は──


「アークうぅぅ!!」


「⋯⋯」


 声も出ない⋯⋯剣も体も限界なんだ。

 ベスちゃんが涙目で僕を見詰めている。でも僕まだ死んでないよ?


「こんなになって⋯⋯片腕がぐしゃぐしゃじゃないか⋯⋯血もこんなに⋯⋯」


 ベスちゃんの顔の方がぐしゃぐしゃだよ。可笑しくなって頬が緩んだ。


「うおあ! なんだこの死骸の山は!」

「二千? 三千か? もっとだな」

「これを全部殺ったのか!?」

「こんなの見たことねえな」

「やる気出てきたぜ! あとは任せろ! アーク!」

「これほどとはーーーネっ! 任せるーーーヨッ!!」


 冒険者さん達が頼もしいな。ベスちゃんに頭からポーションをふりかけられる。何だかわからないけど、最高に気持ちいいやつだった。でもお高いのでしょう? 今ならベスちゃんもついて2980ゴールドのお買い得価格〜。わーーーーー。ぱちぱちぱちー。


 体が楽になって変な想像する余裕が出てきたよ。ガクンと体の力が抜けて、慌てたベスちゃんに支えられる。


「ありがとう⋯⋯ベスちゃん」


「⋯⋯アークの働きで、多くの人が救われた筈だ。だがこんなに無茶をするんじゃない⋯⋯私はその他大勢よりも、アークの命の方が大事だ」


「えへへ。大切にされてるなぁ」


「当たり前だ」


 ベスちゃんに抱き上げられて、端っこに連れていかれた。体に刺さった矢を抜かれて、僕は痛みに歯を食いしばった。

 体をブランケットを巻かれると、魔導兵の時を思い出すな。


 それからは蹂躙が始まった。ターキも必死に戦闘に参加してるみたいだけど、ターキはまだオーク以上の敵と戦っちゃ駄目だよ?


 魔物が溢れ出る速度よりも、冒険者さんの討伐スピードの方が早いみたいだ。これで一安心⋯⋯かな?


「アーク。少し寝ていろ」


「⋯⋯ぅん⋯⋯お願い⋯⋯ね」


「任せろ」


 ベスちゃんの優しい腕の中で、強烈な眠気に襲われた。僕の顔を覗き込んでくるベスちゃんの顔が、どうしても触りたくなって手を伸ばしたのを覚えている。





 肌を冷たい風が撫でていく⋯⋯まだ生臭い血の匂いの中にいるらしい。気がつけば、太陽がかなり傾いていた。僕も少し回復してきたので、戦闘に戻ろうとしたらベスちゃんに捕まって連れ戻される。


 ヒールで危ない傷も治したし、魔力も少しは回復してきたんだけど?

 ベスちゃんが木にもたれかかって座り、僕は膝の上に座らせられた。


「アークはもう十分過ぎる程戦っただろう? 暇なら私とイチャイチャしてようじゃないか」


「イチャイチャ? 楽しい?」


「ああ、楽しいぞ? 私がね!」


「⋯⋯チョコでも食べてようかな」


「チョコに負けた!」


 膝からは下ろしてもらえないし、一方的に可愛がられる。これがクレアの気持ちなんだね。


 今のクレアはカリスマ性に溢れている。ちょいワルな感じで、部下を引き連れながら町を巡回しているのだ。違法な(マタタビ)を持っているとかいないとか⋯⋯悪猫クレアだ。そろそろクレアにスキルを仕込む頃合かな。ふふふ。


 ベスちゃんが暖かくて安心する。ちょっと肋骨借りますね。



side ベス



 私が言うのもなんだが、アークは異常としか思えない⋯⋯性格は素直で一途だけど、こんな無茶を平然とやってのける。

 このままじゃいつか死んでしまう。そんなに焦らなくても、お前は十分に強くなっているぞ? アークの育った環境に何があったんだ? 私は心配でならない。


 胸にキュッと抱き寄せると、キョトンとした顔で見詰めてきた。こんなにあどけない顔をしながら、大人でも諦めるような戦でもけっして折れることがない⋯⋯もしかしたらアークはどこかが狂っているのではないか? 長い間生きてきたが、アークを理解する事が出来ないんだ。


「どうしたのベスちゃん。甘えん坊かな?」


 こんな時でもこれか⋯⋯さっきまで死にかけていたんだぞ? やっぱりどこかがおかしいんだ⋯⋯アークは少しだけ微笑みながら、私の頭に手を伸ばした。


 アークは私をいつか超えていくだろう。確実にな⋯⋯それも遠くない未来に平然と⋯⋯過去のあいつみたいに。


「甘えても良いのかな?」


 私は自分の複雑な心境を隠しながら、笑顔を作って問いかける。


「良いよ。はい。なでなで」


「ふふふ。私の甘え方はそんなに甘くないぞ?」


「じゃあやっぱり駄目です」


「ッ!!! 今の取り消し! 取り消しで!」


 アークがブランケットの中に顔を埋めた。そしてその中の隙間から、目だけで私を見詰めてくる。


 か、可愛い過ぎる⋯⋯ど、どうしよう⋯⋯今日持って帰っても良いだろうか! かまわないよな!?


 はぁ⋯⋯はぁ⋯⋯少し落ち着こう⋯⋯ふー、ふー⋯⋯はぁ。こうやって見ると本当に普通の子供なんだけどな。

 今は眠れアーク。私がお前のこの先を、いつまでも見ていてやるからな。






ベスちゃんの肋骨は、きっと柔らかいんですよ。きっとね!


次回、クレア冒険者登録で大暴れキジャ死す。ミルクさんが残した最後の言葉。の二本立て。



嘘です!(ヾノ・∀・`)ないない



子供の一人称でストーリーを書くのは難しいです⋯⋯特にアークは変な子ですからw

物事を変な角度から見させたり、もう少し上手く書きたいですね。

これからもよろしくお願いします(つω`*)


次回は少しスッキリしますよ(*^^*)

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