表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
40/214

消えた冒険者(5)

*少し残酷な表現があります。





 何があるかわからない場所だ。慎重に歩を進めて行く⋯⋯周りの木にびっしりと刻まれた魔法陣のせいで、不吉な雰囲気を醸し出していた。クレイゴーレムを一度土に戻し、僕は警戒を強める。


 ここには何があるのだろうか。わからないけど、もしかしたら見つけられるかもしれない。まずはこの魔術で囲われた中心地に向かってみよう。きっとそこには何かがある。


 中心地は思ったよりも近かった。大きな尖った岩山があり、苔むした岩の窪みにひっそりと佇む物に目を奪われる。


「あ⋯⋯あれは⋯⋯」


 何故こんな場所に? これってあれだよね? 迷宮の入口?


 絵本などに描かれていたのは見たことがある。迷宮の門⋯⋯または迷宮の扉と呼ばれる物で、中には異世界が広がっているのだとか。


 鈍く銀色に光る迷宮の扉。それが大きな岩山の影に隠れていて、見つけるにはとても難しいと思う。


 何故こんな場所にこんな物があるんだろう?


 消えた冒険者さん達はこの中に入って行ったのかな? でも無闇に迷宮に挑むだろうか?

 扉の近くに寄ってみると、その手前の地面に黒い染みがこびりついている。


「これは⋯⋯血?」


 その時だ。僕がそれを調べようとしゃがんだタイミングで、迷宮の扉がピカっと光った。その光に紛れるように空間が歪み黒い影が飛び出して来る。

 反射的に動いた体に従って、身を捩りながら拳を振るった。


 ──ズガガン!


「ちっ!」


 中から飛び出してきた何かが、いきなり攻撃をしてきた。良く見てみると、全身に黒いローブを纏った男だったみたい。

 なんの躊躇もなく振るわれたナイフを、僕は手の甲で往なしてから二度拳で反撃する。

 左のボディーブローを体に当てることが出来たけど、右の顎を狙ったストレートは曲げた肘で防がれた。


 攻撃されたからつい反撃しちゃったけど、この人は何なんだろう?


 ローブの下は狩人が着るような軽鎧姿で、右手にはナイフが握られている。


 いきなりの攻撃だったけど、ベスちゃんの不意打ちよりかなり遅かった。


「貴方は誰? 何で攻撃したの?」


「防いだだと? しかも反撃まで⋯⋯てか子供かよ。やんなるぜ⋯⋯ついてねーな」


 その声はギリギリ聞き取れないくらいに小さかった⋯⋯独り言を呟いたかと思うと、襲撃者がもう一度僕に飛びかかって来る。今度は先程とは比較にならない程のスピードだった。


 この人は多分強い。でもまだ本気じゃないっぽいな。


 男は右手に持ったナイフを突き出して、僕の喉を狙ってきた。それをギリギリまで引き付けてから紙一重で躱し、敵の袖を掴んで投げようと思った。

 けど、男は左手にもいつの間にかナイフを持っていて、自分の右手を死角に使って僕の胸を刺そうとしてきたんだ。


「“ウェポンスナッチ”」


 でも僕も敵の二本目のナイフを確認した瞬間に、背中に佩剣していた魔剣を抜いていた。

 剣技スキルの“ウェポンスナッチ”を使い、剣の腹を盾のように構える。自分から攻撃をしながらこのスキルを発動するよりも、防御に使った方が敵もやりずらいだろう。


「くっ! 小賢しい!」


 男は距離を取った。少し顔を歪めながら、何かを考えているように見える。


「クソッ! 何日も徹夜した後だってのによ。お前はなんなんだよ!」


 ガリガリと頭を掻きむしりながら睨んで来た。


「僕はアークです」


「名前聞いてんじゃねーよ!」


 そんな事言われても困る。急に襲ってきたのはそっちなんだから。


 どうしよう。でもその前に聞かなくちゃ⋯⋯


「そこの血、なに?」


「ああ? 知らねーな」


「少し古い血だよね」


「⋯⋯」


 何も喋るつもりはなさそう。自分の聞きたいことがあれば聞いてくるけど、僕の質問には答えてくれないんだろうな。そんな気がするよ。


 戦闘には少し慣れてきたと思っていたけど、正直言うと怖いんだ。ベスちゃんとの特訓が無ければ、僕はさっきの攻撃でやられてたかもしれない。


「そうか、お前はドラグスの最年少冒険者だな。やっと寝れると思ったのによ」


「寝たら駄目なの? 何で僕のことを知ってるの?」


「さて、どうしたもんか」


「ここに冒険者さん来なかった? 六人パーティーの」


「⋯⋯」


 むむぅ。僕は冒険者さん達を探したいんだ。いきなり現れた人の相手をしている場合じゃないのに⋯⋯⋯⋯でも、この人が何か知っているかもしれないよね? ここに魔術を刻んだのはこの人だったりして。可能性は高い筈。


「⋯⋯俺は直接的な戦闘は向かねーんだよ⋯⋯」


「え? 何か言った?」


「⋯⋯襲った時に動揺しろよ。本当に子供なのかよ」


「聞こえないよー!」


 男はぶつぶつと何かを言っている。でも油断せずにずっと僕を視線から外さない。


「殺りたかねーな⋯⋯クク。今更か、ハハハ」


「???」


「腹いっぱい食わせるためだ。皆⋯⋯」


「よく聞こえないよ。おじさんは何がしたいの?」


「さーな!! “アースドリル”!!」


「ッ!!」


 ──ギャアアン!


 地面から岩のドリルが突き上げてくる。咄嗟に剣で防いだけど、中級魔法は威力が強い。

 僕の体は軽いから、魔法を防いだせいで地面から高く弾き上げられた。


「くぅ⋯⋯」


「“サンドクラッシュ”!」


 空中で身動きの取れない僕を狙って、更なる中級魔法が襲って来る。

 二本の砂の巨大な腕が伸びてきた⋯⋯これは岩混じりの砂で造られた拳で、両側から挟むように叩き潰してくる魔法だ。


 こんなのをまともにくらったら、僕の防御力じゃ間違いなく死んじゃうよ!


「はああ!」


 身体強化スキルを発動して、二段跳びスキルで宙を蹴る。


 ──ズギャンッ!


 後方にサンドクラッシュの衝突音を聞きながら、僕は敵の男に斬りかかった。


「“ファイアバレット”!」


 一直線に飛びかかる僕に、男が初級の火魔法を放つ。流石に中級魔法を連発した後では、また直ぐに中級魔法で迎撃するのは難しかったみたいだ。

 僕は火耐性には自信があるので、無視して剣を振りかぶる。


「はぁああ!」


 ──バヂンッ!!


 ファイアバレットは僕の顔面に直撃した。でも(あらかじ)め覚悟を決めていたから耐えられた。でも痛い⋯⋯


「はっ!」


 ──ズザシュッ!


「ぐぅっ!」


 僕の剣は男の右腕を少し斬り裂く⋯⋯ダメージは向こうの方が重いだろう。

 こっちは少し頬を火傷したみたい。火の威力よりも衝撃に備えるべきだったかもね。ファイアバレットをくらったのは計画通りだけど、衝撃で鼻血が出てしまった。



「無茶しやがるな⋯⋯」


「痛かったよ⋯⋯何で攻撃してくるの?」


 きっと気力操作まで体に施していれば、鼻血が出るまで衝撃は来なかった筈だ。でも僕はこの人を殺したいわけじゃない。死ぬわけにはいかないから、仕方なく攻撃しただけだ。


 でも今の手応えは嫌だった。人は斬りたくないよ⋯⋯降参して知っていることを話してくれないかな?


「僕、今手加減しているよ? だから降参してくれない?」


「身体強化してんのか⋯⋯剣術といい体術といい⋯⋯伊達に冒険者してないってことかよ。戦闘力はうちの軍団長の中でも中の下か? 下の上あたりかな。だが捕まるわけにゃいかねーぞ⋯⋯さてどう処理したものか⋯⋯」


 やっぱり話は通じない。男はぶつぶつと言いながら自分の世界に入っている。

 そっちがその気ならこっちにも考えがあるんだからね!

 話を聞いてくれないのなら──


「“ファイアボール”」


「なっ!」


 ──ドゴーン!


 僕が狙ったのは、今この場所を囲っている“アレ”だ。この人に何を聞いても無駄なのならば、まずは魔法陣が刻まれた樹木を攻撃しよう。


「“ファイアボール”、“ファイアボール”」


「お前! やめろ!」


 ──ドゴーン! ──ズズーン!


 どちらにせよ壊すつもりだったんだ。もし今ターキが来ちゃうと、庇いながらの戦闘になる。だから魔術が解けたら僕にも都合が悪いんだけど、少し減らしても問題無いよね?


 きっと? 多分!


「巫山戯んな! 俺が何日かけて作ったと思っているんだ!」


「冒険者さん達が来なかった?」


「知らん!」


「“ファイアボール”」


「やめろって言ってんだろ!」


 ──ドゴーン!


 僕が魔法陣を燃やす度に、怒りの度合いを上げる謎の男。


「“アースドリル”」


「それはさっき見たよ!」


 僕はアースドリルを少ない動作で回避する。使うとわかっていれば警戒出来るからね。


「“ファイアボール”」


 ──ドズーン⋯⋯


「頭にきたぜぇ。なあ? 一つ聞かせろ?」


「ん?」


「お前はギルドの依頼で来たのか? 昨日までは沢山の冒険者が森に来ていただろ? 今日は時間になっても来てねーから、てっきりもう来ねーと思ったんだが⋯⋯お前はギルドとは別のところからの依頼で来てたりするのか?」


「⋯⋯」


 男の表情が急に和らいだ。僕にはわかるよ⋯⋯あれは嘘の顔だってことくらい。でも何を考えているんだろう? 僕はどうしたらいいんだろうか。



side ???



 とんでもない奴が来たもんだ。色んな意味でな。


 俺の本領は戦闘じゃねえ! 暗躍なんだよ! 裏でコソコソ動くのが俺の仕事だ。この国の情報を集めたりバレずに潜伏したりな。


 最初は子供だと侮っていた。すぐに切り崩す事が出来ると思っていたが⋯⋯


「おじさんばかり質問なんて狡いです。僕の質問には答えないのに!」


「⋯⋯」


 くそっ! 言えよ! まだ冒険者ギルドは諦めちゃいないのか? あんな初心者冒険者が消えたくらい、数日耐えれば諦めると思ったんだ。


 だから俺は不眠不休で動いたんだぜ? 人払いの中でも強力な魔術を木に刻んで回ったんだよ! 本当にイライラする⋯⋯だが冷静になれ! どちらにせよこいつは生きて帰すわけにはいかねえんだ。


 迷宮の中へ誘うか? ラガスに殺らせた方が良いだろうか? でもラガスも十六の餓鬼だしなぁ。子供を直接殺させたら後のフォローが難しいかもしれねえ。


 こいつはアーク。噂には聞いていたが、どれも悪い冗談かと思っていた。

 若干四歳で冒険者になり、元Aランクのキジャに手傷を負わせたとか意味わからんしな。今ではCランクの冒険者だ。勿論調査で知っているさ。


 問題はそこじゃねえ⋯⋯いきなり斬りかかられたら普通は動揺するだろ! いや、しろよ! 誰にそんな図太い神経を育てられたんだ? 元々なのか? あ゛ー!! もうついてねー!!

 俺のユニークスキルは動揺してくれなきゃ使えねえんだよ!


 どうすっかな〜。


「“ファイアボール”」


「お前!」


 ──ズドーン⋯⋯


 流石にこれ以上はまずい。魔術が解けたらどうしてくれる! 阿呆! もう一度魔術を組み直すにも素材が足りねえよ!


 短剣技の“シャドウウォーリアー”を発動して、正面から二重に重なるように突撃した。

 実はこれがかなりエグい。実体か現実かわからない上に、クイックシャドウのフェイントも混ぜれば流石に心を乱すだろう。


「はああ! “ストーンハンド”」


 アークの注意を散漫にするためだけに、俺は土魔法を発動した。

 あいつは何発もファイアボールを撃っていたが、いったいどんな魔力してやがるんだ? 若さかねぇ〜とか言いたかねーよ。


 ストーンハンドがアークの足へ殴りかかった。俺はそれに合わせてナイフを突き出す。


 ──パーン!


 俺のストーンハンドが弾かれた音だ。一歩踏み込んで掌底を放ったらしい。だがその姿勢では躱せまい? 俺の分身の二本のナイフとスキルのフェイント。そして俺の渾身の突きだ!


「はぁああ!」


 ──カッ!


 何が起こったんだ? わけがわからねえ。

 アークの体が黄金に輝いたと思った瞬間、有り得ない加速で全部避けやがった!


 ──ガシン!


「ごがっ⋯⋯」


 裏拳の反撃付きかよ⋯⋯確かにフェイントも何も全部避けられたら意味はねえさ。そんなことが出来るならの話だがな。


 俺は激しく横殴りにされて、生えていた木に激突した。


 洒落にならんくらい痛え⋯⋯誰かに殴られるのなんて何年ぶりだよ。ああ! この木は魔術刻んだ木じゃねえか! クソったれ!


 アークは追撃をして来ない。俺は敵じゃないってか?


「冒険者さん達来なかったか教えて欲しいんだよ?」


「⋯⋯」


 アークは落ち込んだ顔をしている。とんでもなく強いが、中身はまだ子供だな。


 そう言えばこいつはさっきからそんなことを言っていた。自分の狙いを相手に話すなんて馬鹿な奴だぜ。そこもまだ子供ってことなんだろうな。考えが足りねぇんだよ。


 だがこれは使えるか? クックック⋯⋯利用するしかねぇな。


 俺は立ち上がると口の中の血を吐き出した。殴られて口の中がズタズタになっている。


 歯が二本も抜け落ちてるじゃねえか。頭がグラグラするわけだぜ。これでも手加減しているんだろうけどな。


 ん? 岩の影に置いてあった俺の貴重な食料が無くなってるぞ? いったいいつの間に!? 誰がなんの目的で⋯⋯って! それは後回しだ!


「おい。アークだったな。冒険者ってのは女が二人に男が四人の若いパーティーか?」


「多分それ! 六人組!」


 アークは顔をぱっと明るくした。感情がダダ漏れなんだよ⋯⋯俺が保護者なら殴って教えるんだがな。


「そうかそうか」


 俺は歩きながら近づいた。流石に警戒しているが、俺はアークの五メートル手前で止まる。


「教えてくれるの? 何処に行ったかわかる?」


「ああ、わかるとも。教えてやる」


 今にも飛び上がりそうなくらいに、アークは嬉しそうな顔をしている。話の流れからすれば、アークは六人組とは面識が無いと思ったんだがな。

 だからどうでもいい情報かと思っていた。これを使うには少し弱いかと思って心配していたんだが、これなら感情を強く揺さぶれるだろう。


「何処? 何処にいるの!?」


「まあ落ち着け」


 俺は収納袋を取り出した。それをアークはキョトンとした顔で見つめている。

 収納袋を左右に揺すってみる。アークは当然それを見ているが、感情が揺さぶられた様子では無い。


 気が付かないのか? 収納袋に入っている意味に。


「そんなに探してたのか?」


「うん! 新人のお姉さんがね、とっても悲しんでるの。僕は皆を絶対に連れて帰るって約束したんだよ? 今は心配して泣いててね、早く連れて帰ってあげたいんだ」


「そうか、なら連れて行くと良いさ」


 俺は収納袋に手を入れた。わざと丁寧に一体ずつ取り出していく。


 ──ズルリ⋯⋯ドスン。


「あ⋯⋯」


「ん? どうした? まだ全部出してないぜ?」


 最初に取り出したのは女だ。アークに良く顔が見えるように出してやる。


 ──ズルリ⋯⋯ドシャ⋯⋯ズルリ⋯⋯ベチャッ⋯⋯


 一体ずつ全て取り出すと、アークの顔が固まっていた。

 しっかりと動揺もしているらしい。意味がわからなかったみたいだが、ゆっくりゆっくりと理解したのだろうな。アークの目から、涙が少しずつ溢れてくる。


 敵の前で泣くなんてやっぱり子供だ。強いだけじゃ生きられないって教えてやるぜ。


「何で⋯⋯何で?」


「良かったなぁアーク。皆見つかって」


 俺はユニークスキルの【二人目の支配者】を発動した。


 アークの体がビクンと脈打った。ここまですんなりいくとはついてるぜ。


「皆⋯⋯助けに来たんだよ? 寝てないで起きてよ⋯⋯僕いっぱい探したんだよ。お弁当だって持っでぎたんだよ⋯⋯」


 泣く子供を見るのは流石に良心が痛むな⋯⋯俺にもまだこんな感情がありやがるのか⋯⋯はぁ⋯⋯直ぐに楽にしてやるよ。


 膝を折って泣いているアークの自由を奪い、俺は背後に移動する。なるべく苦しまない配慮くらいしてやるさ。じゃあな──


「シッ!」


 一瞬で首を落としてやろうとした瞬間だった。


 ──ビシィ!──バリバリ!!


「ぐあ!」


 アークの体から銀色の何かが溢れ出した。俺のナイフは得体のしれない力に粉々に砕かれる。



 何だ!? こんなのは知らない!? 何なんだよこの力は! 制御だ⋯⋯くそっ、駄目だ! 俺のユニークスキルでも制御出来ない!!


 バックステップで距離を取る。アークの体は確かに俺のスキルが支配した。その筈だった⋯⋯


 凄まじい力の奔流が、周囲の木を薙ぎ倒していく。魔術がどうこう言ってられる状態じゃねえ! 何だよ! こんな力⋯⋯俺に操れるわけが⋯⋯


「くそ!」


 俺は吹き飛ばされそうになりながら、必死で地面の岩に齧り付いた。圧倒的なプレッシャーが、アークの体から放たれている。

 死体の冒険者は飛ばされていないようだ。寧ろ不思議な力で守られているようにも見える。


 アークがゆっくり立ち上がると、力の波動が落ち着いてきた。銀色の闘気のようなものがアークを包み、紫色の稲妻がバチバチと体を守るように纏われていた。


 もうさっきのように飛ばされる心配は無いだろう⋯⋯だが、今のアークには全く勝てる気がしない。


「虎の尾を踏んだってわけか⋯⋯陛下。姫様。俺はここまでのようです。すいません」


 直ぐにアークは振り返るだろう。そしたら真っ先に俺を殺しに来る。俺のユニークスキルが通じない以上、覚悟を決めるしかねえかもな。


 ただで殺られるつもりは無い。最後まで諦めてたまるかよ! 俺は⋯⋯絶対に故郷へ帰るんだ!


 もう一度⋯⋯






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ