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『英雄の因子』所持者の『異世界生活日記』  作者: 笠井 裕二
続・新しい世界
381/383

振り回される者達

続きです。



とある解釈では、“この世の事には偶然はなく、あるのは必然だけである”、としている。


で、あるならば、この世の事はあらかじめ全て決まっており、人々はそれをなぞるだけ、という事になってしまう。


もちろん、それは解釈次第であろう。


“そんな事はない。

人生を良くするも悪くするも、自分の力で引き寄せるものである。”


と、主張する者もいるだろうし、


“全くもってその通りである。

それ故に、自然な流れに身を委ねるべきである。”


と、主張する者もいるかもしれない。


どちらも、当然間違いではないだろう。

と、言うよりも、我々人類には、それを確かめる(すべ)がないのだ。


仮に本当に全てが運命(必然)で決まっていたとしても、それを識る(すべ)がない。

だから、どちらが正しい、と言い切る事も出来ないのである。


故に、そこからはその者の考え方、価値観、人生観に委ねられる事でしかないのである。


・・・だが、確かにこの世には、まさしく必然、それこそ運命だった、としか言いようのない出会いも存在するのである。


そしてここ、惑星アクエラでも、本来ならば出会う筈もなかった者達が、まるで運命に導かれたかの様に出会う事となった訳であるがーーー。



◇◆◇



「・・・ここが良いかしら?」


しばらく大森林地帯(“大地の裂け目(フォッサマグナ)”)を当てどもなくさまよっていた“光輝く『白狼(はくろう)』”こと女神アスタルテは、とある清廉な場所に辿り着いていた。


そこは、薄暗く、鬱蒼と草木が生い茂っている大森林地帯(“大地の裂け目(フォッサマグナ)”)の中にも関わらず、そこかしこから光が入り込む神聖な雰囲気のする場所であり、巨大な一本の樹が鎮座する場所であった。


アスタルテが知っていたかどうかは定かではないが、その場所は、所謂“龍脈”と呼ばれるポイントの一つであり、なおかつ“魔素”の濃度が濃い場所でもあったので、人間はおろか、魔物や動物ですら近寄らぬ場所でもあった。

(以前にも言及したかもしれないが、この世界(アクエラ)に生きる者は、多かれ少なかれ“魔素”の恩恵を受けているが、逆に濃すぎる“魔素”はその生命体に悪影響を及ぼす事もあるので、特に感覚の鋭い魔物や動物は、本能的にこうした場所を避けているのである。)


アスタルテはコクリと頷いた。


静かで光に溢れたこの場所なら、セレスティアを弔うにはうってつけの場所である、と納得したのであろう。


まぁ、欲を言えば、もう少しセレスティアの愛した動植物が周囲にいる環境の方が良かったのかもしれないが、大森林地帯(“大地の裂け目(フォッサマグナ)”)の地理に明るくない彼女にとっては、この場所以上のロケーションを探し出す事は困難だったのである。

(それも、彼女の“神”の力を使えばどうとでもなるのであるが、残念ながら彼女は、自身がどういう存在に成ったのか、という事をハッキリとは認識していなかったのである。

ここら辺は、彼女の精神が、半ば壊れかけている事の弊害であった。)


アスタルテは巨大な樹に近付くと、その根元にそっとセレスティアを降ろした。

結果として、ちょうど樹に寄りかかって眠っている、様な状況となった。


「憐れな()・・・。特別な力さえなければ、人並み以上の幸せを掴めたでしょうに・・・」


その言葉は、セレスティアに向けたものだったのか、あるいは()()()()に向けた言葉だったのか・・・。


それは誰にも分からなかったが、確かに“特別な力”というものは、時としてその持ち主を不幸にする事も往々にしてあるのである。


そっとその巨体でセレスティアに頬ずりすると、その表情は決意に満ちたものになった。


「・・・けれど、それも愚かな者共が力を利用しようとした結果だったわね。」


剣呑な雰囲気が周囲に漂う。


この場所が魔物や動物が近寄らない場所だった事が幸いした格好である。

仮にこの場に感覚の鋭い魔物や動物がいたとしたら、アスタルテの放つ強力な波動によって、大パニックになっていた事だろう。


と。


「うおっ!すげぇ圧力だなぁ〜・・・。」

ー“力”に目覚めたばかりだってのに、俺より強くねぇ〜?ー


そんな状況にも関わらず、全くそんな事には意を返さず、ノンビリとした様子で一人の男が現れた。

誰あろう、ネメシス(セレウス)であった。


「っ!!!???」


「そりゃそうだろう。彼女は、ある意味正規の手段で“神性の存在”に成ってるみてぇだからな。ってか、むしろ自力でそこまでの力を得ているお前らの方が、ある意味ではイレギュラーなんだよ。」

ーほぉ〜ん。ー

「誰だっ!!!」


アスタルテは、“光輝く『白狼(はくろう)』”の姿のまま牙を剥いた。

この闖入者を警戒しての事だろう。


その殺気は、先程の剣呑な雰囲気を更に増したものであり、気の弱い者であればそれだけで気を失ってしまうほどの圧力であった。


だが、当然ながらネメシスにそんなものが通用する筈もなく、むしろ呆れた様な感じさえ醸し出していた。


「・・・おい、セレウス。彼女、お前の事、忘れてるっぽいぞ?(ヒソヒソ)」

ーそーみたいだな。ま、確かに俺も、()()姿()で彼女に会うのは初めてだったな、そーいや。(ヒソヒソ)ー

「っつっても、“魂の姿”自体は変わらない筈なんだけどなぁ〜。彼女、色々とチグハグな感じがするわ。(ヒソヒソ)」

「何をゴチャゴチャ言っている、人間っ!さっさと立ち去れっ!」


訳知り顔のネメシス(セレウス)に、アスタルテはイライラした様に再び吠えた。


それにネメシス(セレウス)は、仕方ない、とばかりに一息吐いて、彼女と対話する事としたのであった。


「失礼。落ち着いて下さい、誇り高き女神よ。私は、貴女にも、そちらの女性にも危害を加えるつもりはありません。」

「・・・っ!?」


先程のおちゃらけた雰囲気から一転し、半ば神々しい波動すら纏ったネメシス(セレウス)の雰囲気の変化に、アスタルテも一瞬困惑した。


「私はただ、状況を確認しようとしただけですよ。後は、一応そちらの女性とは知人でして。別れの挨拶をさせて頂こうかと。」

「・・・・・・・・・」


ネメシス(セレウス)の言葉に、本当に落ち着いたのか、アスタルテはフンッと鼻を鳴らせて顎をしゃくった。

どうやら、ネメシス(セレウス)の行動を容認してくれる様である。


それを確認すると、ネメシス(セレウス)はセレスティアに近寄っていった。


「・・・良い場所を選んで貰ったな、セレスティア。ここなら、静かに眠る事が出来るだろう。」

「・・・・・・・・・」

「しかし、まさかこの様な結末になろうとは、な。結果として、お前の力を()()したのは間違いだっただろうか?」

ー・・・おそらくそんな事はない。間違っているとしたら、彼女を一人にしてしまった事、だろうな。まぁ、俺らにも事情があった訳だが・・・ー

「・・・?」


セレスティアに語りかけるネメシス(セレウス)を、警戒しながら眺めていたアスタルテは、ふと懐かしい顔がダブった様に見えていた。

ネメシスの言う、セレウスの“魂の姿”を知覚した結果であろう。


「………セ…レ………ウス……殿………?」


長い年月によって、精神に変調をきたしたアスタルテであったが、かつて世話になったハイドラスとセレウスの事は覚えていたのであろうか?

突如フラッシュバックした記憶から、セレウスの名が彼女の口からこぼれ落ちていた。


「さよなら、セレスティア。()()に似た(ひと)よ。」

ー・・・さらばだ。ー


ネメシスは、何某かのハンドサインを示すと、そう締めくくった。

“アドウェナ・アウィス”の、いや、彼独自の死者に対する弔いの様なものだったのだろう。


「・・・・・・・・・?」


不思議な事に、それによってセレスティアの表情が穏やかな感じになった様にアスタルテは錯覚していた。

いや、もしかしたら、本当にそうなっていたのかもしれない。

それだけの力が、ネメシスにはあるのだから。


「さて・・・」


一通り鎮魂の儀式を終えたネメシスは、改めてアスタルテに向き直った。


「・・・一つ、確認したい事がございます。」

「ん?何です?」


先程までの警戒感が嘘の様に、アスタルテからの殺気は鳴りを潜めていた。

その代わり、純粋な疑問が彼女の表情から読み取る事が出来る。


「貴方は何者ですか?先程は、セレウス殿の雰囲気を感じ取ったのですが・・・」

「あ〜・・・」


ネメシスはバツの悪い表情を浮かべる。


と、言うのも、これはネメシスが意図した事ではないとは言えど、ネメシスがセレウスの身体を乗っ取ってしまった事は事実だからである。


ネメシスは、すでにアスタルテの精神が非常に不安定である事を看破している。


今現在の彼女は非常に聡明で理知的な様子を漂わせているが、先程の雰囲気の様に、破滅と狂気に満ちた全く別方向の二面性を彼女は持ち合わせているのだ。


それ故に、下手に彼女を刺激してしまうと、自分と敵対する可能性をネメシスは憂慮したのである。


さて、どうしたものか・・・。


ネメシスが思案すると、


ー正直に話した方がいいだろ?ここで適当に誤魔化すと、また話がややこしい事になりかねないからな。何なら、俺から説明してやってもいいぜ?ー

「・・・それがいいかもな。」


セレウスの提案に、ネメシスもコクリと頷くのだったーーー。



・・・



「そ、そんな事がっ・・・」

「・・・」


二人、いや正確には三人の会話は、非常にややこしいものとなった。


そもそも、アスタルテは“光輝く『白狼(はくろう)』”の姿を借りている訳であるし、ネメシスはセレウスの身体を借りている。

しかも、そのセレウスの身体も、アクエラ人類としての“化身(アヴァターラ)”な訳で、三人が三人とも、所謂“本体”ではない状況での会話となったからである。


まぁそれも、初めこそ混乱していたが、三人が三人とも、所謂“高次の存在”であった事もあって、ある種のもう一つの“本体”である“魂の姿”をハッキリと認識する事によって、その混乱も徐々に収まっていったのであるが。


それを経てから、ネメシス(セレウス)は、アスタルテが幽閉されてからの出来事を詳しく説明したのであった。


当然、それは一口で語りきれるほどの内容ではなく、語り終わった時には、すでにかなりの時間が経過していた。


だがその甲斐あってか、アスタルテは、彼女が知らなかった出来事を知る事が出来た訳である。


「今度はこっちの番だな、誇り高き女神よ。貴女が幽閉されてから今日(こんにち)に至るまでの経緯を、俺らに教えてくれないか?」

「・・・・・・・・・」


ある意味、至極当然の質問をするネメシス。


まぁネメシス(とセレウス)の今現在の力なら、彼女の口から語ってもらわずとも、時間がかかるが彼女がどういった形で現在の状況になったかは調べる事が出来た。


しかし、当の本人が目の前にいるのだから、そんな面倒くさい事はせずとも彼女の口から語ってもらった方が手っ取り早い訳である。


通常なら、その判断は間違っていなかっただろう。


・・・だが、それが良くなかったのだ。

何故ならば、彼女にとってはそれは、ある意味もっとも思い出したくない記憶となっていたからである。


「・・・・・・うぅっ・・・!」

「・・・どうしたんだ?どこか気分でも・・・?」

ー・・・・・・・・・?ー


突如として苦しむ様な様子を見せたアスタルテに、二人は当惑した。


二人にデリカシーがない、とは思わないで頂きたい。

彼らは、単純に情報のすり合わせをしたかっただけなのだから。


しかし、今現在のアスタルテは、ある意味どこに地雷があるか分からない精神状態であった事も考慮する必要があったのだ。

(少なくともネメシスは、彼女の精神状態が普通ではない事は分かっていた訳だから、もう少し慎重に事を進めるべきだったであろう。)


そして、その()()が、まさしく彼女のトラウマを刺激する事だった訳である。


「ユ、ユルサンッ・・・!子供タチヲ苦シメ、アマツサエ、セレスティアスラソノ手ニカケタ人間共メッ・・・!!!」

「「っ・・・!!!」」


先程とはまるで別人の如く、地の底を這う様な、怨嗟にまみれた声を発したアスタルテに、二人はようやく自分達の失敗を感じ取っていた。


「(こ、こりゃ・・・)」

ーヤベェッ・・・!先程とは比べ物にならないくらい、パワーがアップしてやがる・・・!!ー


セレウスはともかく、ネメシスをして圧倒されるほどの“力”がアスタルテに集まっていた。


彼女の“神”としての力と、この世に未練を残した数々の“想い”が集積されて、とんでもないパワーになってしまったのである。


ーど、どうすんだ、ネメシスッ!?ー

「(こ、これ以上彼女を刺激しない方が良いっ!彼女が力を解放したら、俺らはともかく、下手すりゃこの世界(アクエラ)が終わりかねないっ!)」

ー・・・それが良さそうだな。とにかく、俺らが敵じゃない、って事だけは分かってもらわねぇとっ・・・!ー

「(ああ、そうだなっ・・・!)」


「し、失礼した、誇り高き女神よっ!踏み入った質問をしてしまった様だな。語りたくないのであれば、語らずとも良い。」

「・・・あら、そうですか?それならば、すいませんが秘密にさせて下さい。あまり思い出したくない事なものですから…」


慌ててなだめるネメシスの言葉に、先程とは打って変わってコロッと態度を変えるアスタルテ。


しかし、むしろその緩急の差がネメシスとセレウスには、何か恐ろしいものに感じられたのである。


「ところで、お二方はこれからどうされるおつもりで?」


いつの間にか、会話の主導権を取られた形のネメシスらであったが、先程の例もあるので、下手に彼女を刺激しない様にと素直にその質問に答えた。


「正直、まだ何とも・・・。とりあえず、()()を特定し、世界に安定を取り戻したいのですが、ね。」


ここで言う、()()とは、もちろん“アドウェナ・アウィス”の事である。


だが、一度に詰め込み過ぎるのも良くないとの判断からか、あるいは荒唐無稽の話であるからか、アスタルテにはその詳細を伝えていなかったが。


「まぁっ!でしたら、(わたくし)とは目的がある程度一致しますわねっ!」


そんな事はつゆ知らず、アスタルテから弾んだ様な言葉が返される。


「はっ・・・?ち、ちなみに、その目的というのは・・・?」


恐る恐る尋ねるネメシスに、アスタルテはさも当然の如く答える。


「もちろん、人間共を抹殺する事ですわっ!そうすれば、子供達がもう狙われる事はなくなりますし、この世界(アクエラ)も安定しますでしょう?」

「「っ!!!」」」


シレッと語られる大虐殺の提案に、ネメシスもセレウスは絶句した。


ただ、ある意味ではアスタルテの提案は、全てを解決する事でもあった。


と、言うのも、『新人類』達が苦しむ要因は、魔物の存在ではなく、人間族達から向けられる悪意や差別意識だからである。


姿形は近しいのだが、その出自的に大半の人間族達より基本スペックが高い事も災いして、単純な嫉妬と、過去の経緯からも、人間族達は必要以上に『新人類』達を恐れている。


だからこそ、逆に『新人類』達(彼ら)()()したいのである。

放し飼い(放置)”して牙を向けられるよりかは、“首輪(管理)”して自分達に逆らわない様に常に監視したいからである。


ある意味、野生の動物は怖くても、動物園の動物は怖くない、という理論である。


だが、その人間族が全て消え去れば、その問題は解消される。

少なくとも、“人間族VS『新人類』”、という構図はなくす事が出来る訳である。


もちろん、本来ならばそんな事は不可能である。

どれほどの力を持つ存在であっても、一つの種族を丸ごとこの世から消し去るのは容易な事ではないのだから。


しかし、“神”の力を持つアスタルテならば、その不可能も可能である。

なおかつ、“観測対象”が存在しなくなれば、“アドウェナ・アウィス”もこの世界(アクエラ)から手を引くかもしれない。


更に更に、アクエラ人類の深層心理から生じている“混沌の神・ヴァニタス”も、人間族が全てで根絶やしになれば、当然彼も消滅する訳だ。


倫理観や道徳心を無視するのであれば、これほど効率の良い解決方法も他にはないであろう。


とは言えど、そんな事をネメシスとセレウスは認める訳にはいかない。


もちろん、自然発生的に、あるいは外的要因によって(例えば、向こうの世界(地球)では通説として恐竜が滅びた要因が隕石の衝突からの気候変動と言われている。また、これまで数々の種が絶滅した訳であるが、それも生存競争や選択と淘汰の結果である。)滅びるのならばともかく、これはいくら“神”の力を持つとは言えど、たった一人の利己的な考えによって引き起こすべき事ではないからである。


少なくとも、強大な力によってねじ曲げられた事象というものが、この世界(アクエラ)、どころか、少なくともこの星系にどの様な影響が出るかも分からないのである。


とは言えど、念話を交わさずとも、ネメシスとセレウスの心は一致していた。


((・・・ここで彼女に逆らわない方が良い・・・))


理性と狂気がまぜこぜになっている彼女は、非常に危うい存在だからである。


下手に反対して、むしろ意固地になってその計画を遂行されてはかなわないし、敵視されてもかなわない。


彼女の精神状態や先程の発言を鑑みれば、一度敵視した者は、どうあっても見方を変える事は望み薄である。


ならば、ここは一旦彼女の側につき、上手く彼女の行動をコントロールしながら落とし所を探る方が、建設的だと判断したのである。


「・・・お考えはよく分かりました。ですが、お一人では大変でしょう?」

ー・・・ぜひ、我々にも協力させてもらえないだろうか?ー

「まぁっ!よろしいのですかっ!?」


二人の申し出に、アスタルテはパッと花が咲いた様な表情になった。


それに、内心苦虫を噛み潰した様な表情になりながらも、そんな事はおくびにも出さず、にこやかに二人は頷いた。


「もちろんです。」

ー共に頑張りましょう。ー

「分かりました。ネメシス殿、セレウス殿。よろしく、お願い致しますわっ!」



こうしてネメシスとセレウスは、大変不名誉な事に、アクエラ人類を抹殺するべく動き始めた女神アスタルテの陣営に加わる事となったのである。


しかし実際には、彼女の想いに賛同したからではなく、むしろ最悪の未来を回避する為にあえて損な役回りを引き受けただけに過ぎないのであるが、残念ながら彼らの本当の思惑を知る者は、()()()()()どこにもいなかったのであるーーー。



誤字・脱字がありましたら御指摘頂けると幸いです。


いつも御覧頂いてありがとうございます。

よろしければ、ブクマ登録、評価、感想、いいね等頂けると非常に嬉しく思います。

ぜひ、よろしくお願い致します。

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