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『英雄の因子』所持者の『異世界生活日記』  作者: 笠井 裕二
新しい世界
364/383

操り人形

続きです。



◇◆◇



「マドク殿・・・。貴方には失望しましたよ。」

「ま、待ってくだされ、イディオ殿っ!」


セレウスやハイドラス、カエサル達が大きな運命のうねりに再び飲み込まれようとしていた頃、三国の間でも動きがあった。


「・・・では、貴方にどの様な言い訳が出来るのですかな?貴方も知っての通り、先日、『新人類』達から正式な抗議文が届きました。それによると、とある人物達が向こうの商会を襲った、との事でした。そしてそれは、とある商会が裏で手を引いていた、とも。」

「そ、それはっ・・・!」

「ご丁寧に向こう側は、調査報告書まで送ってきています。それによると、その者達はバートン家の息のかかった者達である、としています。これも、どの様に説明されるのですかな?」

「・・・・・・・・・」


さしものマドクも、二の句が継げなかった。


マドクが自分の手の者を使って、ノリス率いる“マーティン商会”を探らせていたのは事実である。

これは、『魔石』に関する事柄を探るのが主な目的ではあったが、しかし問題なのは、“マーティン商会”が曲がりなりにも“他国”に属する商会であった事である。


もちろん、企業が他の企業を調査、分析する事は珍しい話ではない。

仮に同業他社であった場合、相手の強みと自分の強みを冷静に比較し、クライアントや顧客に対するアピールポイントを明確にする事が出来るからである。

もっとも、法令に違反する様な(たぐい)の話ならば、それも問題視される訳であるが。

まぁ、それはともかく。


しかし、これが他国の企業であった場合は、最悪国際問題にも発展しかねない。

今回の件の場合、単純にバートン家が新規参入を狙った話ではなく、“マーティン商会”が持つ『魔石』に関する情報や、“採掘権”に関する権利書を狙っていた事は明らかである。


少なくともマドクの手の者達が、“調査”と称して“マーティン商会”の施設に不法侵入した事は事実であるから、これは明らかな違法行為である。

今や“マーティン商会”の不利益はエルフ族にとっても不利益となる訳で、こうしてエルフ国から正式に抗議文が送られた、という訳であった。


もっとも、実際にはこの件に関しては、ブルータスの腰巾着、タヌキ親父達も知ってはいたのであるが、自らの利益の為にあえて黙認していた訳である。

マドクが上手く『魔石』に関するあれこれをゲットすれば、回り回って自分達も美味しい思いが出来るからである。


しかも万が一バレたとしても、今の様に、“アイツが勝手にやっただけで、我々は何も知らなかった”としらばっくれる事も可能な訳である。


残念ながら、他の事は無能であるが、自己保身にだけは異常に長けているタヌキ親父達に、マドクは良い様に利用されて、なおかつ責任も押し付けられる格好になっていた訳であった。

まぁ、彼自身にも落ち度がなかった訳ではないので、半分は自業自得なのであるが。


「話が国と国、というところまで発展してしまっては、我々としても何らかの結果を向こう側に提示しなければなりません。これを機に、向こう側との交易が再び絶たれる事にでもなれば、こちらの損害は計り知れないものになりますからな・・・。それくらいは、マドク殿もお分かりでしょう?」

「・・・はい。」


ガックリと肩を落としたマドク。

事、ここに至れば、もはや野心とか野望とかの話ではない。


もちろん、三国の者達や“三国同盟”の大半の者達が、『新人類』達に対する差別意識を持っている。

(再三述べている通り、先の魔王軍の台頭時、自らの生存戦略の為、『新人類』達が魔王軍寄りの立場を取った事が尾を引いているのである。)

持ってはいても、それと実益は全く別問題なのだ。


以前にも述べた通り、今の三国にとって、『魔道具(マジックアイテム)』は生活の基盤となっている。

そして、現時点では『魔道具(マジックアイテム)』には『魔石』が必須であり、その『魔石』の利権はエルフ族が握っている訳である。

(もちろん、こちらも以前にも述べたが、三国でも『魔石』の採掘は行われているのだが、エルフ族はその種族特性的に『魔石』を発見する能力に優れており、なおかつ森を生活の拠点にしている事もあって戦闘力にも優れているので、鉱脈の発見にせよ発掘にせよ、大きなアドバンテージを最初から持っている状態なのである。

実際、『新人類』達との国交が回復し、交易が活発になると、『魔石』の流通に関してはエルフ族に依存する傾向になってしまっている。

これは、自分達で発見・発掘するよりも、エルフ族から買い取る方が、コスト的にも安価でもあるからであった。)


マドクやタヌキ親父達は、この『魔石』の利権を狙って今回の件を引き起こした訳であるが、結果は先程述べた通りの失敗である。

それどころか、エルフ族がへそを曲げて『魔石』の流通が滞る事にでもなれば、当然ながら市民達からの反発は避けられない事態な訳である。


つまり、ここは差別意識云々は置いておいて、さっさと問題の幕引きを図らないと、自分達の立場が危うくなってしまうのである。

当然、戦争などもってのほかであった。


「・・・では、私の首を向こう側に差し出す、と?」


マドクは半ばヤケになりながらもそう問い掛ける。


「・・・それも考えましたが、ここは逆にこの状況を利用するべきではないか、と。」

「・・・・・・・・・へ?」


タヌキ親父の思わぬ言葉に、マドクは間抜けな表情を浮かべた。


特に向こうの世界(地球)の昔の日本でも見受けられるのであるが、問題を引き起こした人物の首を相手側に差し出し、これをもって“詫び”とする事はままある話だ。


今回の件の場合、様々な思惑が交錯してはいたが、結局直接的に暴走をしたのはマドクであるから、彼の首を持って向こう側に誠意を見せ、問題の幕引きを図る、という手段もなくはないのである。

(我々はあなた方と敵対する意思はない。

その証拠に、首謀者の首を持参してきた。

これをもって、こちらの謝意と誠意とさせて頂きたい。

と、いった感じか。)


それ故に、マドクは半ば覚悟を決めていたのであるが、タヌキ親父はまた別の手段を提案して来た訳である。


「もちろん、貴方にとってはただ死ぬ事よりも屈辱な事だとは思います。少なくとも貴方には、バートン家の権力の座から完全に去って貰う必要がありますからね。そうでなければ、向こう側を納得させる事は出来ませんし。」

「・・・一体、どの様な手段を考えておられるのですか・・・?」


淡々と語るタヌキ親父に、マドクは薄ら寒いものを感じつつ、恐る恐るその内容を尋ねた。


「・・・つまりですね・・・」



◇◆◇



〈バートン家を“マーティン商会”の傘下に収める〜!?〉

「そうだよ。向こう側が今回の件の回答としてよこしてきたのは、そういう内容だった。」


一方、アルフォンス達は定例の念話による報告会を開催していた。

今回の議題は、先の“マーティン商会”襲撃に関する内容であった。


〈また、何だってそんな事に・・・〉

〈・・・なるほど。その手がありましたか。〉


呆れるアベルに、しかしヴェルムンドは若干悔しそうに呟いた。


〈・・・どういう事だ、ヴェル?〉

〈つまりですね。ある意味、向こう側の思惑通りに事が進んでしまった訳ですよ。〉

「え?どうして??」


要領を得ないヴェルに、アルフォンスも頭に疑問符を浮かべていた。


〈まず、時系列を整理すると、バートン家が“マーティン商会”に対してちょっかいをかけてきました。これは、私怨か他に裏があるのかはさておき、“マーティン商会”、ひいてはエルフ族が持つ『魔石』に関する情報なり採掘権なりを奪い取る目的でしょう。しかしあくまでこれは、商売敵同士の争い、商会同士のイザコザという体裁(ていさい)だった訳です。〉

〈・・・まぁ、そうだね。少なくとも、捉えた連中には、三国の軍属が関与していた事実はなかった訳だし。〉

〈つまり本来ならばこれは、国対国の話ではない。しかしここで、“マーティン商会”の後ろ盾がエルフ族、ひいてはアルフォンスだった事を理由に、私達は一芝居打った訳です。“マーティン商会”はエルフ族の国家事業に関わるプロジェクトを任せている。そこに手を出すという事は、つまりエルフ族、ひいては『新人類』達と敵対する行為である、とね。〉

〈ああ。〉〈うん。〉「そうだね。」


元々アベル達四人組は、三国や“三国同盟”が『新人類』達との国交を回復した事や、交易を再開した理由には裏がある事を読んでいた。

それが、『魔石』に関する事なのか、はたまた完全に属国化する事かはともかく、つまり、“お手々繋いで皆仲良く”という、ある種頭お花畑な理由ではない訳で、それ故に、牽制も兼ねて“マーティン商会”の件は、あえて話を大きくした訳であった。

“我々に手出しすると痛い目に遭うぞ”、と。


結果として、その目論見は半分成功した。

少なくとも、『新人類』達(というかアベル達四人の英雄達)が一筋縄では行かない事を相手側に強く印象付ける事には成功したからである。


実際、この件の以後、現場レベルでも若干高圧的だった人間族の態度は軟化している。


〈しかし、向こう側はこの件すら利用して、こちらに更なる一手を仕掛けてきた訳です。あくまで“上”の者達は何も知らない。バートン家が全て勝手にやった事だ、とね。しかもご丁寧に、“バートン家”そのものをこちらに差し出してきた訳です。“彼ら”の処遇はこちらに一任する。それで、この件はチャラにしてくれ、とね。〉

〈んなふざけた話っ・・・!〉

〈・・・飲まざるを得ないね。僕らとしても、これ以上話を大きくする事は望んでいない。これ以上ごねるのは、むしろこちら側に戦争をする意思があると取られかねない。〉

〈その通り。いずれにせよ、私達が真に排除したい黒幕達は、こうして無罪放免となってしまった訳です。・・・まぁ、今回の件は無駄ではありませんでしたけどね。それだけ彼らは、臆病で知略に長けている、という事が分かりましたから。逆に言えば、こちらが下手を打たない限り、向こう側も手出し出来ない状況に追い込めましたから、痛み分け、というところでしょう。むしろ問題なのは、バートン家の処遇をどうするか、という事です。〉

〈・・・んなもん、解体なり何なりすりゃいいだろ?奴らがこちらに突き出した以上、後はこっちの問題だしよ。〉


結果的にタヌキ親父達を排除出来なかった事に苛立ちながらも、アベルは至極当然の意見を述べた。


〈心情的にはそれも有りですが、それではこちらに旨味はありませんよね?〉

〈何故だ?少なくとも“マーティン商会”のライバルが減る訳だから、こちらとしては得になると思うが・・・〉

「・・・“販路”、だね?」

〈・・・何?〉

〈ええ。〉


少し考えた上で、アルフォンスはそう呟いた。


〈バートン家は、三国の中でも有数の“豪商”です。であるならば、当然、彼らはそれなりの販売網を持っている事となります。つまり、ただ彼らを潰すのではなく、文字通り“マーティン商会”に()()()()()方が、こちらとしては色々と都合の良いのですよ。もちろん、トップは交代させる必要はありますがね。〉

〈・・・なるほど。〉

〈・・・ただ、気になるのが、おそらくこちらがそう判断すると予測した上で、彼らはこういう提案をしてきた点です。結局、損をしたのはバートン家、というかマドク・バートン氏だけであり、形は多少変わりますが、バートン家自体は存続されます。“マーティン商会”は更なる発展を遂げるでしょうし、それを通じてエルフ族や我々『新人類』側も潤う事でしょう。もちろん向こう側も、『魔石』の供給量が増える事は歓迎すべき事態ですから、感情的な問題を無視するのであれば良い事づくめな訳ですよ。〉

〈・・・中々の策士だな・・・〉

〈そうだね・・・。転んでもタダでは起きない。厄介な連中の様だ。〉


ヴェルムンドの説明に、仲間達はゴクリと唾を飲み込んだ。


確かにこれは、かなり高度な策略であった。

少なくとも今回の件は、政治的な駆け引きと経済的な駆け引きを両方兼ね備えた一手だからである。


自分達の相手は、これほど高度な知略に長けた者達がおり、油断ならない相手である、と二人は感じていたのだろう。


ヴェルムンドも、印象としては二人と同じであった。

ただヴェルムンドは、言葉にこそ出さなかったが、内心違和感を覚えていた。


確かにタヌキ親父達は、己の保身に長けた連中ではあるが、しかし、流石にこれほど高度な知略を駆使した戦いが出来るほどの傑物達ではない。


これだけの力があるのであれば、そもそもブルータスの腰巾着に甘んじる必要もない。

穏健派であるブルータスを廃し、強権的な政治を主導する事も可能な筈である。


しかし、本来のタヌキ親父達は、それほど有能な人物達ではないのだ。

にも関わらず、実際にこれほど見事な一手を仕掛けてきている訳である。


つまり、彼らの裏には本当に真の“黒幕”がいる、と考えるのが自然である。


見えざる敵。

しかも、ただでさえ尻尾を掴ませないタヌキ親父達すら利用する謎の謀略家。


ゾクッーーー!


ヴェルムンドは、背中がしっとりと湿るのを感じながらも、より一層気を引き締めるのであったーーー。



◇◆◇



「イディオ殿。上手く事が運んだ様ですね?」

「これはナール殿。ええ、おかげさまで。」


一方、アベル達四人組がなし崩し的に“三国同盟”の提案を受け入れ、バートン家の話にひとまずの決着がついた頃、ブルータスの腰巾着であるタヌキ親父達が顔を合わせていた。


「しかし、スゴイものですなぁ〜。()()を手に入れてからは、全て我々の思うがままではないですか。」

「そうですね。今回の件も、瞬時に解決策を導き出してくれましたよ。しかも、我々には一切の不利益を被らない。いや、それどころか、かえって我々の評価を上げてくれる結果となりました。」


他の者達には聞かれたくないのか、若干声のトーンを抑えめにしていたが、その口ぶりからは喜びの色を抑えられてはいなかった。


とは言えど、彼らも無能ではあるが、保身には長けているのですぐに場所を変えた。

密談に最適な、イディオと呼ばれたタヌキ親父の執務室へと。


「・・・思ったのですが、もうブルータスの影に隠れる必要はないのでは?先程の話の通り、今や我々の実績と評価は彼を大きく超えるものです。むしろ今の状況では、正直彼は邪魔にしかならない。」

「・・・・・・・・・」


ナールの言葉に、イディオは渋い顔をしていた。


以前にも言及したかもしれないが、ブルータスはカエサルの強烈な信奉者である。

それ故に、彼の考え方や政治姿勢は、ある意味カエサルを踏襲している(というか、わざとカエサルに似せている節がある。カエサルならどうするか、という考え方の基礎が、ブルータスの中にあるのである。)。


そして、こちらも以前に言及したかもしれないが、タヌキ親父達は元々“反カエサル派”だった訳である。

これは、カエサル(やルドベキアやアルメリアもだが)が彼らを冷遇していたからである。


何故か?

答えは至ってシンプルである。

彼らが有能な人物達ではなかったからである。


もちろん、あえてタヌキ親父達を擁護するのであれば、彼らもそれなりに“使える”者達でもあった。

しかしあくまで“使える”のは、彼らの人脈の方であり、言ってしまえばそれなりに名のある家の出身者だっただけなのである。


影響力こそあるが、本人達の能力は至って平凡であり、そのくせプライドだけは異様に高かったのが、本人の実力を重視するカエサル達にとっては非常に扱いにくかったのである。


それ故に、カエサル達も家柄に気を使ってそれなりの要職に置いておいたのだが、本人達はそれを不満に思い、冷遇されていたと勘違いしていた訳である。

本来であれば、それほどの仕事を任されるほどの人物でない事にすら気付かずに。


で、なんやかんやあって、カエサル達が去る事となり、彼らは喜んだ訳である。

ついに、我々の時代が来た、と。


カエサルの後継者に指名されたブルータスに取り入り、“世界”を裏から動かせる立場となった事で、彼らの勘違いは更に加速していった訳である。


ここら辺は、ラテス族がかつて持っていた“選民思想”に近いものだったのかもしれない。

“世界”は、我々の様に優秀で選ばれた者達が支配するべきである、といったところか。


だが、ブルータスはその思想とは真っ向から対立した訳である。

そもそも“三国同盟”の設立の経緯は、色々とこんがらがってしまった三国の仲介、調停であって、別に三国の上位の機関でもなければ、三国を支配する権限もない。


しかし立場上、政治的・経済的にも影響力が大きくなり、事実上三国を統括する様な機関となってしまった事もあって、その事が彼らを更に増長させる要因となってしまったのである。


中立と自制。

あくまで人々の発展と生活の為に働くブルータスと、


管理と支配。

あくまで自己のプライドを満たす為だけの権限を欲していたタヌキ親父では、最初から水が合う筈もないのであった。


そんな事があり、最近勢いを増してきたタヌキ親父達が、いよいよもってブルータスを邪魔者と目の敵にする様になってしまった訳である。

(これはカエサル達にも言える事であるが)自分達を拾ってくれたブルータスに対する恩も忘れて。


つまりナールは、かなり直接的にブルータスの排除を提案してきたのである。

今、彼が失脚すれば、まず間違いなく自分達に疑いの目が向けられる事も分かった上で、である。


しばし考えた末に、イディオはその口を開いた。


「・・・いえ、今はまだその時ではないでしょう。」

「何故です?」


意外感をあらわにしながらも、ナールは理由を尋ねる。


「確かに今の彼は正直我々にとっては目の上のたんこぶになってはいますが、それでも彼がトップでいる事によって、我々が動きやすい側面もあります。逆に彼を廃し、我々の中の誰かをトップに擁立する事によって、その利点が失われる可能性もある。いえ、それどころか、そもそも誰がトップに立つか、という事で揉める可能性すらある。少なくとも、ある程度結論が出た状態でなければ、我々の中で分断が起こる可能性があるのです。」

「・・・ふむ。では、まだ時期尚早である、と?」

「ええ。急激な変化は、それに伴う歪みが出てしまうものですからね。しかし、将来的にはその可能性も含めた上で、議論を推し進める必要はありますね。」

「ふむ・・・。分かりました。」


イディオの言葉に、ナールは納得した様に頷いた。


「何、焦る必要はありませんよ。先程も貴方が御指摘の通り、我々の実績は今や同盟内でも無視出来ないレベルですからね。我々が手を下さずとも、いずれそうした話が持ち上がってくるのも時間の問題なのです。余計な事はせず、我々は次期トップの事をじっくり話し合っておけば良い。」


イディオの言葉に、ナールはコクリと頷いた。



こうして、“三国同盟”内で密かに事態が進行していく中で、それに伴ってその周囲も時代が変化していく訳であったがーーー。



誤字・脱字がありましたら御指摘頂けると幸いです。


いつも御覧頂いてありがとうございます。

よろしければ、ブクマ登録、評価、感想、いいね等頂けると非常に嬉しく思います。

よろしくお願い致します。

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