おてんば娘
続きです。
◇◆◇
そんな訳で、ラテス族、連合、“パクス・マグヌス”の三国と“三国同盟”が、かつて追放した『新人類』達との国交を回復させ、(表向きには)平和的に活発な交易が開始(再開)されたのであった。
ちょうどそんな頃、人間族側に一人の少女が現れる。
彼女の名前は、セレスティア。
彼女は特に何の変哲もない、何処かのお偉いさんの娘でもない、所謂“普通”の少女であったが、一つだけ、彼女には生来、ある特殊な能力が存在していたのであった。
それが、後に『魔物の心』と呼ばれるスキルである。
(いや、より正確にはそれよりも更に上位のスキル、というか、もはや“才能”、とも呼べるものであったが。)
以前にも言及したかもしれないが、アクエラ人類の中には、生来より“魔素”との親和性が非常に高い者達が極稀に生まれる事があった。
(後の世のニコラウスなどがその一例である。
彼は、生まれつきの“魔素”との親和性の高さから、他者の意識をある程度コントロールする事が出来るスキル、所謂『催眠術』を操る事が出来た。
もちろん、“魔素”との親和性が高い、という事は、当然ながら『魔法技術』を扱う事にも長けている訳であるが、『魔法技術』はあくまで技術であるから、学ばなければ“魔法”を使う事は出来ない。
残念ながら彼は、とある理由から『魔法技術』を学ぶ事を拒否していたが、仮に彼が『魔法技術』を学ぶ事があれば、さぞ名のある“魔法使い”になっていた事だろうし、彼の身に起きた不幸も回避出来ていた可能性もあった。
それはともかく。
逆に言えば、元々“魔素”との親和性を高く持つ様に設計されている『新人類』達には、こうした“ギフト”を持つ者達は生まれない。
もちろん、アキトの仲間であるリサの様に、『魔工』に高い適性を持つ、などの例は存在するが、それもあくまで“ドワーフ族”そのものが元々持っている特殊能力の強弱に過ぎないのである。)
そうした者達は、何らかの特殊能力を生まれつき持っていたりするのである。
で、しかし問題となるのが、彼女の発現した能力である。
言うなれば、彼女の力は、魔物達と心を通わす事、コミュニケーションが取れる貴重なスキルなのであるが、タイミングがあまりよろしくはなかった。
魔王軍との戦争もそれなりに昔の話になった頃、とは言えど、元々脅威であった魔物、モンスターや魔獣に対する敵愾心、嫌悪感、恐怖心が失われた訳ではもちろんない。
むしろ、魔物達を必要以上に“悪”とする風潮にすらなっていた。
もちろん、その考え方も分からなくはないが、魔王軍の台頭はかなりイレギュラーな事ではあったとは言えど、そもそも魔物達は魔物達で、この惑星に住まう一つの生命体にしか過ぎない。
つまり、彼らは別に“悪”でも何でもなく、単純にアクエラ人類と生存競争をしている者達に過ぎないのである。
当然ながら、彼らもこの惑星の生態系の一つであるから、彼らを滅ぼす事は、回り回ってアクエラ人類にも不利益が生じる可能性もある。
が、それはあくまで大局的なものの見方に過ぎないので、いざ目の前にそうした存在がいるとなれば、嫌悪や憎悪、恐怖、という感情に支配されるのもまた不思議な話ではなかった。
で、セレスティアの能力は、ある意味、そんな両者の架け橋と成りうるものだったのである。
後の世のアキトの幼馴染みであるテオもその境地に辿り着いていたが、アクエラ人類と魔物達との関係は、時に敵対するが、同じ時代を生きる隣人でもある。
お互いの領分をキッチリ守る事が出来れば、共存は可能なのである。
しかし、先程も述べた通り、魔王軍との戦いも記憶に新しい時代だった事もあり、そんな能力は異端でしかない。
あくまで“魔素”の影響によるスキル、能力に過ぎない彼女の才能も、魔物と話せる=魔物の生まれ変わり、という誤解が生じてしまった訳である。
となれば、どの様な扱いが彼女に待っているかと言われれば、それは想像に難くないだろう。
迫害である。
しかし幸いな事に、彼女の両親はかなり先進的な考え方の持ち主であり、彼女がその様な才能を持って生まれた事には何か意味がある、と考えており、ある種厄介な彼女を見捨てる事もなかったのである。
いや、むしろ全力で彼女を守り通し、そしてそんな折に、思わぬ吉報が舞い込んだのである。
そう、『新人類』達との国交が回復した事であった。
再三述べている通り、『新人類』達が魔王軍と協力関係、同盟関係にあったのは周知の事実であり、言うなれば、彼らは魔物と近い関係にあった訳である。
であるならば、『新人類』側ならば、彼女の才能に偏見を持たれる事も少ないかもしれない。
少なくとも、人間族の社会で暮らすよりかは、はるかにマシである、と彼女の両親は考えた訳である。
こうしてセレスティア達は、この時期の人間族としては珍しく、『新人類』側の集落に移住する稀なケースとなったのであった。
さて、で、セレスティアの両親の目論見通り、彼女の才能は『新人類』達に受け入れられる事となる。
特にエルフ族は、彼女と似た様な能力を持っており、自分達以上に魔物達と心を通わす彼女の才能を高く評価していた。
大森林地帯の奥深くで共存共栄している魔物と『新人類』達にとって、完璧な意思疎通を交わす事の出来る彼女の才能は非常に重要な意味を持つ。
中には生態的に人間族、『新人類』達とは相容れない魔物も存在するが(例えば、ゴブリンはオーガなどは、雑食故に人間や亜人を食糧とする場合もある。)、逆に大抵の魔獣やモンスターは、肉食でも人間や亜人を対象にしなかったり、草食だったりする。
人間や亜人と敵対するのも、自分達の領域に侵入したから、とか、攻撃を加えられた時であったりと、言うなれば、人間や亜人と同じ理由である事も多いのである。
しかし、言葉が通じないからそこに誤解が生じてしまう事もあるが、仮に言葉が通じた場合、お互いの領分を守れば、そもそも衝突する事もない訳である。
そして彼女の才能ならば、魔物達との“完全なる意思疎通”が可能であるから、ある意味魔物達との交渉役にうってつけの人材だった訳であった。
もちろん、セレスティアはまだまだ幼い少女であるし、いくら意思疎通が可能とは言えど、相手が魔物故、本能のまま襲ってくる危険性も高い。
それ故に、彼女の成長のサポートと護衛も兼ねて、英雄たるアルフォンスが彼女の後見人の様な立場となった訳であったがーーー。
・・・
「・・・やっぱりここにいたんだね、セレスティア。」
「あ、アルフォンス先生。てへ、見つかっちゃったよ、みんな。」
魔王軍との戦争からもう二十年近い年月が流れていた。
が、エルフ族であるアルフォンスは、まだ十代後半くらいの見た目であり、先生と呼ばれるには多少違和感がある。
しかしアルフォンスは、これまでの経緯を踏まえると、エルフ族の中の誰よりも経験が豊富であり、武芸や知識で並ぶ者がいないほどになっていた。
それに、アベルやカエサル達と共に過ごした経験から精神的にも成熟しており、その見た目に反して、先生と呼ばれても差し支えない安心感や説得力がある人物となっていたのである。
まぁ、それはともかく。
で、この困った人間族の少女である。
歳の頃は十歳そこそこ。
まだまだ幼い少女だったが、その見た目はエルフ族と遜色ないほど整っており、なおかつ全てを包み込むかの様な包容力を備えていた。
そんな雰囲気を敏感に感じ取っているのか、はたまた彼女の持つ才能故かは定かではないが、人に懐かないと言われている野生の動物すら、彼女の前では借りてきた猫の様に大人しく身体を預けている。
様々な動物に囲まれているセレスティアを見て、アルフォンスは苦笑した。
ここは、彼女のお気に入りの場所であった。
エルフ族の集落と森林地帯のちょうど中間辺り。
ある種、境界の曖昧な場所であり、当然危険も多いのであるが、それ故に普段は滅多に人の前には姿を現さない動物なんかも目撃される様な場所であった。
アルフォンスの姿を認識すると、一部の臆病な動物達はサッと逃げ出してしまうが、セレスティアほどではないにしても、アルフォンスも自然に愛された人物であるから、他の動物達はチラッと彼の姿を確認するだけで特に警戒感を示さなかった。
アルフォンスは彼らのもとに歩み寄ると、努めて穏やかな声色で話し始める。
「見つかっちゃった、じゃないよ、セレスティア。午後からは勉強だ、って言っておいたよね?」
「お勉強はキライ!こうして皆と遊んでいる方が良いわ。」
プイッと顔を背けるセレスティアに、再びアルフォンスは苦笑する。
今でこそ、“英雄”と呼ばれるほど信頼されているアルフォンスであったが、彼らも子供の頃は有名な悪ガキであり、大人の言いつけを守らずによく森で遊んでいたものである。
そんな彼が、今度は自分の教え子に手を焼かされる事になろうとは、何ともおかしな巡り合わせであった。
「気持ちは分かるけどね。けど、勉強は大事だ。多くの事を知っておけば、きっとキミの身を助ける事となるからね。」
「・・・」
「・・・しかしそうだな。閉じこもった環境もあまりよろしくはないね。分かったよ。じゃあ、これから晴れた日は、ここで授業をしようじゃないか。」
「・・・えっ?」
聞く耳を持たない、と言った感じだったセレスティアだったが、元・悪ガキであるアルフォンスには彼女の気持ちも理解出来たのだろう。
思いがけない提案に、流石のセレスティアもアルフォンスの方も向き直った。
「・・・いいの?」
「もちろんさ。実地で学んだ方が、覚えも良いだろうしね。だだし、流石に天気の悪い日はダメだ。キミが風邪でもひいたらご両親に申し訳が立たないし、きっと“お友達”も心配しちゃうからね。その時は、大人しく部屋で勉強しよう。・・・それでどうかな?」
「う〜ん・・・。」
アルフォンスの提案にしばし考え込んだセレスティア。
そして、周囲の動物達を見回した。
不思議そうな表情で彼女を見つめた彼らだったが、少しした後、微かにコクンと頷いた様にアルフォンスは感じられた。
セレスティアほどではないが、エルフ族も動物や魔物、魔獣やモンスターの意思がある程度分かる種族である。
おそらく、“そうした方がいいよ”、とでもセレスティアに言っているだろう、とアルフォンスは理解していた。
「・・・分かったわ、アルフォンス先生。ただし条件があるの。みんなも一緒でも構わないかしら?」
「もちろんいいよ。ボクもみんなの事は大好きだからね。」
アルフォンスの返答に、セレスティアはパッと明るく微笑むのだったーーー。
・・・
トントンッ。
「はぁ〜いっ!」
戸を叩く音に反応して、中からそう返事があった。
しばらくすると、パタパタとした音と共に、明るい声が響き渡る。
「どちら様ですかぁ〜?」
「こんにちは、フレデリカさん。」
「あらあらぁ〜。アルフォンス先生〜。」
扉が開くと、そこにはどこかセレスティアに似た女性が笑顔で微笑んでいた。
彼女はセレスティアの母親のフレデリカである。
「まあまあ、セレスティアも〜。」
「シー。・・・遊び疲れて眠ってしまっていますので、よろしければこのままお部屋まで連れていきますよ。(ボソボソ)」
「わざわざ申し訳ありません、アルフォンス先生。(ボソボソ)」
アルフォンスが背に背負った幸せそうな寝顔のセレスティアを見ると、フレデリカは申し訳なさそうに、しかし嬉しそうにアルフォンスの提案を受け入れた。
セレスティアを寝室に寝かせたアルフォンスは、お礼に、とダイニングでお茶をごちそうになっていた。
「何から何まで申し訳ありません。」
「いえいえこちらこそぉ〜。・・・アルフォンス先生には本当に感謝していますのよ。あの娘、あんなに笑う様な娘じゃなかったし、何より私達家族以外に無防備な姿を晒す事もありませんでしたもの。」
「・・・」
伏し目がちなフレデリカに、アルフォンスも黙ってしまった。
ただでさえ、動物と“話せる”だけでも奇異な目で見られる事だろうが、セレスティアは更に、魔物とも意思疎通を取る事が出来る。
彼女にとっては、それは生まれつき“普通”の事であるが、他者から見ればそれは異端であろう。
しかも、今より幼い少女に、分別を求める事も出来ない。
結果として、セレスティアはコミュニティから排除されてしまった訳である。
もっとも、意外、ではないかもしれないが、子供達はそんなセレスティアの才能、能力を案外受け入れていた。
彼らは彼らで、まだ“常識”というものに凝り固まっていなかった事もあってか、むしろ彼女の才能を“スゴイ”、と思っていたらからである。
問題なのは、親達であった。
自分の子供が危険に晒されるのではないか、という危機意識から、“あの娘と遊んじゃいけません”、という理屈になるのは、これは子を持つ親なら致し方事でもあるだろう。
更に悪い事に、少しばかりヤンチャな男の子が、魔物にちょっかいをかけて大ケガをする、という事件が起こってしまったのである。
もちろんこれは、その男の子が悪い。
そもそもこれは動物とか魔物とか以前に、他者を“イジる”、という事は、当然ながらしっぺ返しがあっても何ら不思議な事ではないからである。
(もちろんこれもセレスティアと同様、まだ幼かった男の子に分別を求める事も酷な話なのだが。)
仮にこれが子供同士のケンカだったならば、ここまで話が大事になる事もなかったかもしれない。
問題なのは、それが動物、魔物だった、という点である。
先程も述べた通り、ちょっかいをかけた男の子が悪いのは大前提ではあるが、相手が動物であると、途端に話が変な方向に行くのだ。
(ここら辺は、向こうの世界でも見られる事ではあるが、人に危害を加えた動物は“処分”される事となる。
仮にそれが、その人物に問題があったとしても、である。)
件の魔物の討伐を求める様になるのは、ある意味当然の流れであるが、当然、セレスティアはそれに反対した訳である。
“友達”を殺されそうになるのだから、それも当然の事と言えば当然であろう。
しかし、当たり前だが、子供の言う事など聞き入れられる筈もなく、むしろ大人達は子供を守る為の行いであるから、それはある意味“正義”な訳である。
更に追い打ちをかけるかの様に、以前から不気味に思われていたセレスティアを、こんな事があっても魔物を擁護する様を見て、より一層白い目で見られるキッカケとなってしまったのである。
曰く、“あの娘は魔物の生まれ変わりだ!”、と。
そうなると、当然だが、彼女は子供達のコミュニティから完全に遠ざけられ、その家族もろとも“村八分”の状態になってしまう。
もちろん、これは誰が悪いとかそういう話じゃない。
子供を守りたい親がいて、例の男の子もセレスティアに対する好意の裏返しの様な行動の結果起こった不幸な事故なのだから。
しかし、当然ながら幼いセレスティアにはそんな事が分かる筈もなく、結果として彼女は家族以外には心を閉ざし、家に閉じこもる様になってしまったのであった。
そんな折である。
『新人類』達との国交が回復した、というニュースが舞い込んできたのは。
追放されてそれなりに年月が経つとは言えど、人間族の間でも『新人類』の情報はそれなりに出回っている。
特に、魔王軍との争いにて活躍を果たした英雄、アベル達がいた事で、本来ならばラテス族以外にはあまりその存在を知られていなかった『新人類』の事が、連合や“パクス・マグヌス”にも周知された事が大きかったのである。
それらの噂によれば、『新人類』は人間族に近しい見た目を持ちながらも、どこか動物や魔物に近い性質を持ち、自然とより近く生活する事を好むらしい、との事だったのである。
セレスティアの両親はこの噂を聞き付け、藁にもすがる思いで移住を決めたのである。
セレスティアの事ももちろんあったのであるが、彼らも彼らで“村八分”の状況に置かれていた訳であるから、セレスティアの前では気丈に振る舞っていたが、やはりかなり参っていた事もあるだろう。
どちらにせよ、このまま人間族の社会で生きる事は、セレスティア、そして両親の精神にかなりの負担となっていたのである。
こうして、ある意味逃げる様な格好で『新人類』の社会に飛び込んだセレスティアと両親であったが、その選択が功を奏したのであった。
彼らがやって来たのは、何の因果か、特に魔物との繋がりの強いエルフ族の集落だったのである。
エルフ族はエルフ族で、英雄・アルフォンスの助言で人間族に対する警戒感を高めると同時に彼らの情報も欲していたので、(表向きは)セレスティア家族を友好的に受け入れた。
しかも、その過程で、セレスティアにはただならぬ“才能”がある事も発覚。
大森林地帯で生きる種族としては、動物や魔物と円滑なコミュニケーションを取れるスキルは重宝される訳で、あれよあれよと言う間に彼女は英雄・アルフォンスの預かりとなっていった訳である。
こうして、今の形に落ち着いた訳であるが、悪意ある人間族から離れ、大好きな動物や魔物達に癒され、色々な思惑があったまでも、エルフ族やアルフォンスに大切に(一個の“人間”として)扱われた事で、セレスティアは本来の彼女を取り戻していったのである。
すなわち、明るく屈託のない少女へと。
セレスティアの両親としては、それは感謝しかなかった事だろう。
「お礼を言われる事は何も・・・。それに、彼女がそうなれたのは、どちらかと言えば“お友達”達のお陰ですよ。」
「それでも、同じ“人間”の理解者を得られた事はセレスティアにとっては救いとなったのだと思いますわ。ですから、ありがとうございます。」
「・・・」
再び感謝の言葉を口にしたフレデリカに、今度はアルフォンスも黙って頷くのだった。
実はアルフォンスも、動物や魔物の言葉が理解出来る。
これは、彼がエルフ族であるからだけでなく、覚醒を果たした事による副次的な能力であった。
もちろん両親は彼女の理解者であろうとしたが、同じ力を持たない以上、真に彼女を理解する事は難しい。
その点、原因となるのは全く異なるまでも、同じ境遇である者が自分以外に存在するのは、セレスティアにとっては安心する材料となったのだろう。
“自分は独りではないのだ”、と。
とは言えど、アルフォンスはアルフォンスで、純粋な善意からの行動だけではなかったので、感謝を素直に受け入れられない、多少後ろめたい気持ちもあったのであるが。
「けれど、そうですわねぇ〜。お礼をするのに、感謝の言葉だけ、というのも悪いですわ。そうだ、アルフォンス先生っ!本日は、家でご馳走させて下さいな。主人も先生には直接お礼を言いたいだろうし、セレスティアも喜びますわっ!」
「えっ・・・!?い、いや、しかしっ・・・!」
「そうと決まれば、早速腕によりをかけてお食事の用意をしませんとっ!先生、適当に寛いでいて下さいましっ!」
「あ、あのぉ〜・・・」
一方的にまくし立てるフレデリカに、アルフォンスは言葉を挟む余地がなかった。
結局、押し切られる様にアルフォンスはセレスティアのお宅でディナーを一緒にする事となったのであった。
・・・どうやら、強くなったのは、セレスティアだけではない様であったーーー。
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