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『英雄の因子』所持者の『異世界生活日記』  作者: 笠井 裕二
神話大戦
283/383

限界突破 2

続きです。



・・・



ドラゴンが動きを止めた事を見逃さずに、俺は次なる一手に打って出た。


かなりの緊張感の生じる場面ではあるが、この時の俺は、自分でもビックリするほど冷静であった。


ドラゴンは、自身のブレス攻撃を俺に相殺された事によって(っつか、それを利用して大爆発を起こしたのだが)一時的に目潰しをする事が出来た様である。


もちろん、耐性云々もあって、おそらくこのまま放っておけば、その内復帰してしまう事だろう。(これが“ヒト”だったら、素早く処置を施さなければ、失明させる事が出来たのであろうが。)


故に、これは非常に貴重なチャンスではあるが、ここで功を焦って飛び出して行くのは悪手だろう。

目が見えていなくても、その巨体は健在だからである。


むしろ、仮に自分が目を潰されたと仮定したら、痛みで暴れまわるだろう事が予想出来る。

故に、隙が出来たと下手に突っ込んで行ったら、俺はプチッとその巨体に押し潰されてしまう未来もありえるのである。


では、何もしないか、と言われればそれもNoだ。

すでに俺は、次なる策を巡らせていた。


ここで、一旦冷静に自分の装備を確認しておく。

俺達は“能力者”ではあるが、その在り方は軍人とか傭兵色がやや強かったりする。


故に、手持ちの武器類は、やはり銃火器を所持しており、なおかつその防具も、戦闘用のボディスーツであった。


俺らが装備している銃火器は、それなりの殺傷力を誇る武器だ。

それに俺らはの“能力”を付与するので、大抵の生物には効果を発揮する事だろう。


しかし、外での経験則から言えば、ドラゴンの皮膚、装甲を、俺らの武器では貫けないのはすでに分かりきった事でもあった。


仮にドラゴンの皮膚、装甲を真正面から貫通させるとなると、もっと大型の兵器類が必要となるだろう。

残念ながらそれは、今の俺らの手元には存在しない物でもあるが。


故に、ただ闇雲に銃火器でドラゴンを撃ったとしても、大したダメージにはならないのは間違いないだろう。

それに、目の前に存在する個体は、外の者達よりも強大で強力な個体の様であるし。


では、外のドラゴンはどの様にして退けたかと言うと、これは結構シンプルである。

“外側”がダメなら、“内側”から破壊すれば良いのである。


当然ながら、生物である以上、身体の内部まで強固ではない、筈である。

少なくとも外のドラゴン達は、その手で打ち倒す事が可能であった。


もちろん、言うは簡単だが実行するのは非常に難しく、そもそもドラゴンとて、自身の弱点は分かっているだろうから、そう簡単に隙は見せないのである。


故に、外のドラゴンは仲間達との連携によって、内部、口の中に“能力”を付与した銃火器を叩き込む事で何とか倒してきた。


また、ネモから示された考え方で、“能力”自体で身体の内部構造に致命的な一撃(例えば、血液中に空気を送り込むとか、血液中に血栓を作るとかである)を与える事によって、別の方法で倒す手段もある事にはある。


しかし、いずれにせよ、今現在はソロである俺には、どちらも難易度の高い事でもあった。


その為の目潰しだが、やはりそれだけでは心もとない部分も存在する。

そこで俺は、その状況を利用して、もうひと工夫するのだったーーー。



・・・



ー・・・?何も仕掛けて来ませんね・・・?(ドラゴン)の目を潰した、絶好のチャンスなんですが・・・。ー


ネモ(ドラゴン)は、()()()何も仕掛けて来ないセレウスに違和感を感じていた。

何故ならば、今現在、セレウスの策は見事にハマり、ネモ(ドラゴン)は目が見えない状態だからである。


もちろん、これで相手がドラゴン以外の生物だった場合この時点で詰みである。

何故ならば、普通であれば、あれほどの大爆発に巻き込まれれば、少なくとも視界が自然に回復する事などありえないからである。


当然であるが、生物にとって視覚は重要な器官であり(もちろん、その生物によっては、視覚が退化している種も存在するが)、そして大抵の場合、それと同時に非常に脆い器官でもあるからである。

(“ヒト種”にとっても、特に武道なんかでは、この“目潰し”は禁じ手になるほどである。)


故に、攻め込むならば、まさに今、なのである。


しかし、待てど暮らせど、セレウスが何か仕掛けてくる気配はない。

そうこうしている内に、ドラゴン特有の強靭さと耐性もあってか、ネモ(ドラゴン)の視界は徐々に回復してしまう。


絶好のチャンスをセレウスは棒に振った訳であるから、ネモ(ドラゴン)が違和感を持つのも当然の話なのである。


しかし、もちろん、セレウスが何も仕掛けていない訳ではなかった。


ー・・・えっ?ー


ようやく回復した視界に飛び込んできたのは、一面が茶色一色であった。

これには、流石のネモ(ドラゴン)も、一瞬思考が停止する。


先程までは、自分は荒野に立っていた筈である。

故に、目の前に広がるべきは、殺風景な風景と青空である、筈である。


しかし、何処をどう見回しても、一面茶色一色だ。

ようやく思考が回復しても、ますますネモ(ドラゴン)は混乱するばかりであった。


ー・・・まさか、“瞬間移動”っ・・・!?い、いや、しかし、限界突破も果たしていないセレウス殿に、その技は使えない筈だ。ならば、この状況はどういう訳か・・・?ー


以前にも言及したが、時間や空間を操る系の術儀は非常に難易度が高い。

少なくとも、いくら“能力者”の持つ能力、平たく言えば“超能力”でも、所謂“瞬間移動”は不可能なのである。

何故ならば、『肉体』はともかく、『精神』や『霊魂』が()()出来るか分からないからである。


同一性、すなわちAとBが同じ人間である、と認める為には、全て同じ性質を備えていなければならない。

もちろん、現代地球でさえ、クローン技術が存在する以上、理論上は同じ人間を作り出す事は可能かもしれない。


しかし、それに、全く同じ性格、本質的に同一の『霊魂』が宿るか?、といえば、答えはNOだ。

そもそも人間というのは、環境によって性格は大きく異なるし、全く同じ『霊魂』が存在する筈もないからである。


故に、仮に“瞬間移動”を実現する為には、『肉体』のみならず、『精神』や『霊魂』も完全に再現してこそ、初めて成功と言える訳である。

それが不十分であると、アキトがかつて体験した様に、“時の狭間”に『精神』と『霊魂』が取り残される、という事態となってしまう。


故に、『霊魂』とは何か?を正確に把握した状態以外では、“瞬間移動”は不可能な術なのであった。


故に、もちろん、セレウスが行ったのは所謂“瞬間移動”ではなかった。


では何かと言うと、もっと単純である。


ネモ(ドラゴン)の視界が機能していない状況を利用して、ネモ(ドラゴン)の周囲を“空気の繭”で覆ったのである。


“音”とは、空気などを媒介として振動が相手の聴覚器官に届いて初めて“音”となる。

ならば、初めてから周囲の空気を分断しておけば、そもそも“音”は伝わらないのである。


その性質を利用して、セレウスはネモ(ドラゴン)の周囲を“空気の繭”で覆い、後は地面を隆起と陥没させたのである。


言うなれば、手順は全く異なるが、所謂“落とし穴”にネモ(ドラゴン)をハメたのである。


ドラゴンの非常に厄介な点は、やはりその機動力である。

もちろん、そのブレス攻撃も、その巨体から繰り出される圧倒的な物理的破壊力も脅威ではあるが、自由に動き回り、かつ飛び回る中でのそれは、圧倒的な制空権を握っているに等しいからである。


逆に言えば、その動きを制限出来れば、脅威度は半減する事が出来る訳だ。

もちろん、所謂“固定砲台”も脅威ではあるが、セレウスの能力ならそれは簡単に避けられるし、縦横無尽に空を駆け回られるよりかは、遥かに安全度が上がる訳であった。


ただ、いくら“落とし穴”にハメたからと言っても、いまだにネモ(ドラゴン)の飛行能力は健在である。

仮に、ネモ(ドラゴン)が自身の状況に気が付き、いち早く再び“空”へと飛び立てば、振り出しに戻るだけの事であった。


もちろんセレウスとて、そんな事は分かっている。

いや、むしろ、このチャンスを逃せば、相手の警戒感を引き上げるだけの事であるから、同じ手が通用しない事すら考慮に入れていた。


ー・・・!そうかっ!!どういう手段を用いたかは分かりませんが、私を地中に埋めたのですね?“念力(サイコキネシス)”を用いれば、私の周囲を土砂で覆う事も可能だ。おそらく、私の機動力を奪う算段だったのでしょう。しかし、そうと分かればここから脱出するまでです。ー


遅ればせながらネモ(ドラゴン)も、自身の置かれた状況を把握していた。


そして、そうと分かれば後は簡単だ。

単純にここから脱出すれば、それで済む話だからである。


ー・・・むっ・・・?ー


ところが、そうは問屋が卸さないのが現実であった。

チョロチョロと何かの音が聞こえてくる。


ー・・・地下水、ですかね。ま、仮にここが地中なら、珍しくもなんともっ・・・!ま、まさかっ・・・!!!ー


軽くそんな事を考えていたネモ(ドラゴン)は、一気に血の気が引いた。

その時になってやっと、セレウスの()()狙いが何なのかを察したからであったーーー。



・・・



「もう遅いぜっ!!!」


俺は、慌てて飛び立とうとしているドラゴンに向けて、最後の一手を仕掛ける。



ここで、これまでの経緯を簡単にまとめておこう。


まず俺は、ドラゴンのブレス攻撃を逆に利用して、一時的に相手の視界を奪う。

もちろん、それで終われば万々歳であるが、当然ながらそんな程度で殺れる相手ではないので、俺はない知恵を絞って次なる一手を考えていた。


そこで思い付いたのだ。

“生物”の弱点に。


生物は、基本的に電撃に弱い。

少なくとも、外部から強力な電撃を受ければ、内部の電気信号に乱れが生じ、一時的に麻痺する可能性は極めて高いのである。


もちろん、生物の中には、電撃に対して高い耐性を有する種も存在するし、細胞単位だと、全く電撃の影響を受けないものも存在する、らしい。


それに、ドラゴンに電撃が有効かどうかは全く分からないので、これもイチかバチかの賭けではあった。


だが、一時的にでも麻痺してくれれば、“内部”には俺らの武器類も有効である事はすでに分かっているので、俺はこの賭けに出たのであった。


手順はこうである。


まず、先程も述べた通り、ドラゴンのブレス攻撃を逆に利用して大爆発を起こす。

この狙いは、相手の視界を一時的に奪う事であった。

もっとも、これが思った以上の成果をもたらし、視界だけでなく、かなりのダメージを相手に与えられた事は想定外の出来事ではあったが、こちらとしては結果的にはラッキーであった。


その後、ドラゴンを“空気の繭”に包み込み、外部の“音”をシャットアウト。

その隙に、ドラゴンの周囲を隆起させたり陥没させたりして、“落とし穴”にハメたのである。


その“音”や“振動”が相手には伝わらなかった筈なので、視覚が回復した際は、さぞかし混乱した事であろう。


そして、実際にはこれには、もう一つの狙いがあったのである。

それが、“地下水”の存在を隠す事であった。


本来の“水”とは、実は電気を通さない絶縁体なのである。

しかし、実際には水場で電気がショートすれば、感電のリスクが存在する。


これは何故かと言うと、自然界に存在する水は多くの不純物を含んでいるからなのである。

故に電気を通す媒介となってしまうのだ。


そして、当然ながら“地下水”にも様々な不純物が含まれている。

故に、上手くドラゴンの周囲を水で満たす事で、ある種の罠が完成する訳である。


しかし、ただ単純に水を満たしてしまうと、ドラゴンがそれを嫌って暴れる可能性もある。

生物の中には水に濡れる事を嫌がる種も存在するからな。


そこで、“音”や“振動”を伝えなくする為の仕掛けとして機能していた“空気の繭”を更に利用して、周囲に水が満たされている事を直前まで気付かせない様にしたのである。


俺の“念力(サイコキネシス)”を使えば、“空気の繭”内に力場を形成する事は造作もないからな。


これで“仕掛け”は完成した。

後は、“空気の繭”を解除して、ドラゴンに向かって電撃をぶち込めば良いのだ。



俺は、ドラゴン目掛けて銃火器を撃ち込んだ。

もちろん、“能力”によって電撃を作り出す事も可能であるが、持続性という意味ではやはり銃火器の方に軍配が上がるからであった。


ネモも言及した通り、俺達はやはりこれまで学んできた“自己強化(バフ)”と“付与(エンチャント)”がやはり一番の得意分野でもある。

ならば、最後の最後は、一番慣れ親しんだ手を用いたくなるのが、人情というものであろう。

ま、安定感や信頼性、という意味でも、これが一番良い手段だからな。


パンッーーー!

バチバチバチッーーー!!!


乾いた銃声と共に、電撃が付与された弾丸が、寸分違わずドラゴンの周囲の水面に着弾する。

その後、激しいスパークが起こり、感電が起こる。


ウガァァァァァァ〜〜〜!!!


ドラゴンの絶叫が聞こえてくる。

・・・やはり、思った通り、電撃はドラゴンにも有効な様である。


ただ、もちろん俺はこの機を逃すつもりはない。

続けざまに俺は、再び電撃属性の付与されている弾丸を撃ち込んだ。


ウガァァァァァァ〜〜〜!!!!!!


弾が続く限り、俺はこれを繰り返した。


これで、仕留められれば良いのだが・・・。



・・・



ーグググッ!・・・やはり、思った通り電撃を使って来ましたか・・・。()()()()()(ドラゴン)の装甲(皮膚)に、電撃はあまり意味がないのですが・・・。いつっ・・・!ー


セレウスの狙いは、半分外れで、半分当たりであった。


実際には、ドラゴンに電撃は有効な手段ではなかったのである。


そもそもの話として、ドラゴンは空を飛び回る生物である。

ならば、もし仮に、急激に天候が変わってしまい、運悪く自身に落雷が落ちてしまった場合、そこかしこでドラゴンが撃ち落とされてしまう可能性もある。


しかし、実際にはそんな事になっておらず、何故ならばドラゴンの装甲(皮膚)には、電撃を受け流す機能を備えているからであった。


これは、航空機などにも施されている機能である。

航空機は、それなりの質量を持った物質が飛んでいる訳であるが、当然、空を飛ぶ回る以上(もちろん気象予想やレーダーなどでなるべく回避する事は出来るまでも)、雷への対策を施していないと、最悪都市部や人通りの多い場所に墜落してしまう、極めて重大な事故を起こしてしまう可能性があるのだ。


もちろん、ドラゴンに他者へ配慮する義理はないだろうが、そうした事もあって、どの様な天候であろうとも無事に飛行出来る様にと、元々ドラゴンにもそうした機能が備わっていたのである。


ただ、航空機とドラゴンの違いは、当然ながら生物であるかどうかである。


表面は大丈夫でも、中身まで電撃の耐性がある訳ではない。

それ故に、セレウスの狙いは半分当たった訳である。

またこれは、期せずしてドラゴンにダメージを与えたからでもある。


先程も述べた通り、通常の状態では電撃は効かないドラゴンではあるが、これが何らかの傷を負っていれば、そこを通じて内部に電撃が入り込んでしまう可能性もあった。

そしてセレウスは、ブレス攻撃を利用したカウンターによって、ドラゴンの視界を奪うと同時に、極わずかではあるが、その表面にダメージを与える事にも成功していたのである。


もちろん、その程度なら、ドラゴンに電撃は致命的な一手にはならなかった。

重要なのはその後。

ドラゴンの周囲を、水で満たした事であった。


通常ならば、ただ流れていく電撃だが、水の効果によってそれなりの時間その場に滞留する事となったのだ。

そうなれば当然、内部に対するダメージも蓄積してしまう訳である。


もちろん、“ヒト”に比べたら、遥かに巨体なドラゴンは、やはり生命力も“ヒト”の比ではないほど強くはあるが、それでも、長時間電撃にさらされていればたまらない訳で。


ーお見事です。まさか、ドラゴンに本当に打ち勝ってしまうとはっ・・・!ってか、このまでは私は殺られてしまいますね。セレウス殿は、中々容赦のない方の様だ。ー


もはや、ハメ技の如く淡々と弾を撃ち続ける存在になっているセレウスを見やりながら、ネモ(ドラゴン)はそんな感想を呟く。


セレウスの弾が続く限りは、この攻めが止まる事はないだろう。

もちろん、それでもネモ(ドラゴン)の命を奪うまではいかないかもしれないが、セレウスはその後も、ネモ(ドラゴン)の内部攻撃を画策している。


これは、セレウスがドラゴンの正体に気付いていなかったからである。

彼にとっては、試練云々はともかくとしても、自身の生存を考えれば、脅威の存在であるドラゴンを倒し切るまでは安心出来ないからであった。


もちろん、ここはあくまで物質世界ではなく精神世界とかデータの世界に近い場所ではあったので、仮にネモ(ドラゴン)が倒されたとしても復活は出来るのであるが、試練の目的は、あくまで困難に立ち向かい、己自身に打ち勝つ事で、自身の潜在能力を引き出す事が目的であり、ネモ(ドラゴン)を倒す事は絶対条件ではないのである。


「ま、参ったっ!セレウス殿。矛を収めくれないかっ!」

「・・・へっ?」


突然、ドラゴンからそう話しかけられたセレウスは、戦士の顔から一点して、間の抜けた一言を漏らしていた。


「私だよ、ネモだ。」

「・・・ネモ?」

「ああ。この姿では分からんか。今、変化を解く。」

「あ、ああ・・・。」


セレウスは戦闘態勢を解くと、銃火器を肩に背負い、その場に立ち上がった。

それを見ると、ネモは、ドラゴン形態から姿を変じて、人間形態へと変化する。


「やれやれ。本当に殺されるかと思ったぞ。案外、容赦のないヒトだな、貴方は。」

「・・・こっちとしては、殺らなきゃ殺られる状況だったからな。」

「ま、それはそうなんだがね・・・。」


見覚えのある姿に変わったネモを認識して、セレウスもようやくそれが茶番であった事を理解していた。


「んで、試練とやらはどうなったんだい?」

「あ、ああ。貴方は問題なくクリアだよ。事戦闘面におけるセンスと策は、見事の一言に尽きるな。」


こうして、あっけない幕切れによって、セレウスの試練は終わりを告げたのであるがーーー。




誤字・脱字がありましたら御指摘頂けると幸いです。


いつも御覧頂いてありがとうございます。

よろしければ、ブクマ登録、評価、感想、いいね等頂けると非常に嬉しく思います。

よろしくお願いいたします。

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