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『英雄の因子』所持者の『異世界生活日記』  作者: 笠井 裕二
神々の真実
272/383

『英雄の因子』所持者の『異世界生活日記』 5

続きです。



◇◆◇



「別世界からの“転生者”、“転移者”と来て、今度は“異星人”かいな・・・。ま、ある意味ロマンある話やけど、“神話”として見た場合は結構微妙なやぁ〜。」

「ハッハッハ、案外真実なんてそんなモンだよ?解き明かされていないから、ミステリアスだからこそ想像力やロマンが広がる訳だけど、知ってしまえば何て事はない、ってね。ただ、彼らの正体はこの際どうでも良い。重要なのは、この世界(アクエラ)に与えた影響の方だからね。・・・それと、一応訂正しておくと、“転生者”、つまり君の理解だとアキト・ストレリチアだね。それと、“転移者”、こちらは彼ら『異世界人(地球人)』の事だけど、と、“異星人”、つまりセルース人達は、実際には似て非なる存在さ。アキト・ストレリチアらは、あくまで“この宇宙”とは別の次元からやって来ている。平たく言えば、“平行宇宙”だね。一方のセルース人達は、確かにこの惑星(アクエラ)からは気が遠くなるほどの距離ではあるが、あくまで“この宇宙”、同じ次元からやって来た存在なんだよ。だから、たまたまこの惑星(アクエラ)ではセルース人達だっただけであって、他の知的生命体の居住する惑星には、他の“異星人”が“神様”として君臨している可能性もあるかもね。」

「ほぇ〜。なるほどなぁ〜。って自分、えらく他人事やんけ。ウチの認識では、つまりあくまで規模は違えど、“よそからやって来た存在”が、この世界(アクエラ)で好き勝手やっとる、ちゅ〜事になるで?“神様”が聞いて呆れるで。」

「もちろん、その認識で間違いないよ。君の言った通り、規模が違うまでも、これは侵略以外のなにものでもない。この世界(アクエラ)の例で例えるならば、他からやって来た力の強い部族が、もともと現地に住んでいた者達を従えて支配してしまった、みたいな感じだからね。もっとも、場合によってはそれを歓迎する者もいないとも限らないけどね。その場合、そうした現地民にとっては、その異民族はまさに救世主、神様に等しい存在、かもしれないよね?」

「それであんさんらセルース人達が“神様”として祀り上げられた、ちゅ〜訳だ。」

「それもある。けど、実際には、特に君達“他種族・異種族”である亜人達にとっては、セルース人達は本当の神様、“創造主”でもあるんだよ?」

「・・・何やて・・・!?」



□■□



全てが順調であった。

我々の科学技術と魔素を組み合わせた新技術、『魔法技術』の登場によって、もはや魔素は我々にとって脅威ではなくなったからである。

いや、むしろ“霊子力エネルギー”に依存しない全く新しいエネルギー源として、この先重宝する事であろう。


アクエラ人達の()()も順調に進んでいるの。

それはそうだろう。

我々がもたらした様々な技術によって、生存するのがやっとだった彼らの生活環境を大幅に改善したからである。


具体的には、農耕技術の伝来により食糧生産が安定し、ある意味では生存競争の世界から脱却したからである。

それに、“呪紋(スペルタトゥー)”よりも洗練された『魔法技術』は、もはや“魔獣”や“モンスター”の存在の脅威度を大幅に下げる要因となっていった。


もちろん、依然として“魔獣”や“モンスター”が脅威である事には変わりないが、対抗出来る手段が増えた事によって、いずれこの惑星(アクエラ)の支配権は、彼らアクエラ人の手に握られる事だろう。


で、それをもたらしたのは間違いなく我々であるから、彼らは私達を信仰するのは当然の流れであろう。

もっとも、ここで我々がこの惑星(アクエラ)から撤退した場合、多くの神話などと同様に、徐々に秩序が失われていって、人が人と争う歴史が待ち受けている可能性もあるが、我々がこの惑星(アクエラ)に君臨する限り、彼らが道を踏み外す事もないであろう。


ただ、全てが順調に進んでいきながらも、我々の間には、徐々に不満、というか、不安の様なものが蔓延していったのである。

と、言うのも、仲間達には人工知能(AI)による管理・運営を説いておきながらも、やはり私も、不安視する様になっていったからである。


当たり前だが、我々セルース人にも当然ながら“寿命”が存在する。

もっとも、“コールドスリープ技術”が存在するので、ある意味“寿命”を克服してはいるのだが、しかし、当然ながらそれは、あくまで老化を遅らせる方法でしかなく、“不老不死”を実現する方法ではない。


何をバカな。

かつての私なら、それな考えは一蹴していた事だろう。


確かに、“不老不死”は、ある意味セルース人類が夢見た事であろう。

少なくとも、過去の偉人達も、こぞってこれを求めていた事は歴史的にも明らかである。


ただ、生物学者として、科学者としては、“永遠”などありえないし、あったとしても、それは人の身には過ぎた力であると考えていた。

それに、終わりが、限りがあるから、“生”が美しいのである。

と、考えていたのだが・・・、人とは欲深い生き物であると実感していた。


この惑星(アクエラ)は、まだまだ多くの未知にあふれた世界である。

少なくとも、私がまだ見ていない生物などが、それこそ無数に存在する事だろう。


ただ、私はセルース移民船団の代表に近い立場として、この惑星(アクエラ)に来てからは自分の欲求を抑え込み、セルース人達の未来の為に尽力していたのである。

当然ながら、それはかなりと年月が必要となっていた。


で、多忙を極める生活の中で、ふと鏡で自分の姿を認識した時、私は思わず愕然としていたのである。

そこには、老齢に差し掛かった人物の顔が映ったからである。


これが自分か・・・?

年若く、肌艶もピカピカで、気力も体力も思考力も十二分に発揮していた頃と比べると、明らかにしょぼくれた姿である。

その時、私は初めて、若さへの渇望を持つ様になったのであった。


しかし、残念ながら、現時点での我々の技術力を持ってしても、“不老不死”に至る事は出来ていない。

もちろん、先程述べた“コールドスリープ技術”によって、老化の進行を遅らせる事は出来るのだが、老化そのものをどうこうする技術ではないのだ。


いや、もちろん個人差はあるが、“能力者”の中には、ずっと若さを保っている者達もいる、とのデータもあったが、今、彼らを解き放つのは危険性が高い。

少なくとも、『マギ』がそれを承認しないだろう。


さて、どうするか・・・。


その時ふと、私は古い知己の姿が脳裏をかすめる。

そして、彼女が()専門家(スペシャリスト)であったかも同時に思い起こし、その後、一つの発想が私の中で形作られたのである。


それは、まさに発想の転換であった。

老化そのものを何とかするのが難しいのならば、では新しい肉体()を用意すれば良いのではないか?、と。


生物の中には、寄生生物なども実際に存在するし、我々は“霊子力”の研究の際に、“霊魂”に関するデータも蓄積されている。

故に、このある意味“乗っ取り”という行為が、不可能ではないのではないか?、と思い至ってしまったのである。


今にして思えば、私は頭がどうにかなっていたと思う。

しかし、その時の私には、自らの発想に突き動かされており、それを止める事など、考えてもみなかったのである。


それに、私はこれまでの経験から、何故その様な行動が必要なのかの言い訳(大義名分)も、瞬時に思い付くほどにはズルい処世術も覚えていた。


こうして、ある時を境に、私は『新人類創造計画』の構想を練る事となったーーー。



◇◆◇



「・・・セルース人達がウチらの“創造主”って、どういう意味や?」

「そのままの意味さ。君達を人工的に()()()のは、セルース人達だった、って訳だよ。」

「・・・また、突拍子もない話が出てきたモンやなぁ〜・・・。」

「ところが、そうでもないさ。そもそも、君は不思議には思わなかったかい?何故、この世界(アクエラ)には複数の知的生命体が存在しているか?、ってさ。もちろん、それはありえない話じゃない。実際、惑星セルースでも、現セルース人の祖先が現れるまで、または現れてからもしばらくは、所謂“旧人類”が存在していた資料もある。しかしそれは、あくまで“ヒト属”としてだ。」

「それが何や?ウチらかて一応はその“ヒト属”やろ?」

「そう見えるのも無理はない。確かに、君達“他種族・異種族”の見た目は、ヒトに類似しているからね。しかし、よくよく考えてみれば、その形質、言わば“出処”が全然違うんだよ。」

「???」

「これはセルース人の例となるが、彼らの祖先は、“サル”と呼ばれた動物から進化したとされている。アクエラ人も、出発点の違いはあるまでも、これは似たようなモノだろう。しかし、特に獣人族は分かりやすい例だが、その“ヒト”としての形質と共に、“動物”としての形質も併せ持っている。君の例で言えば、“ヒト”としての性質と、“狐”として性質も併せ持っているんだよ。進化として見た場合、これはありえない事態だ。」

「何でや!?動物から進化したっちゅーんなら、ウチらみたいな存在もありえるやろ。」

「もちろんもちろん。進化の方向性は様々だ。そういうパターンもあるかもね。けどね。それでも、そんな形質の全く異なる者同士が“交配可能”、なんて事は、通常はありえないんだよ?」

「・・・はっ?」

「当然ながら、現在のアクエラ人と“魔獣”や“モンスター”が性交渉したとしても、子孫を残す事は不可能だ。これは、遺伝子が全く異なるからだね。“遺伝”について詳しくなくとも、異なる種とは交配は不可能な事は何となく分かるだろう?」

「そんなん当たり前やろ。」

「そう、()()()()()。ところが、もちろんかなりのハードルがあるまでも、()()()アクエラ人と“他種族・異種族”の交配は可能なんだよ。いくら類似しているとは言っても、あくまで全く異なる種の進化の結果ならば、こんな事はありえない。そもそも遺伝配列が全く異なる筈だからね。つまりこれらの事から、君達が自然発生的に現れた存在ではない、って事の裏返しなんだよ。」

「・・・。」

「では、自然発生的ではないとしたら、どうして君達が現にこの世界(アクエラ)に存在しているのか?その答えは、セルース人が()()()()()()()()()()()()からなのさ。」



□■□



「・・・貴方正気ですか?それは、神、まぁ、我々科学者が口にするセリフではないかもしれませんが、少なくとも生命に対する冒涜以外のなにものでもないでしょう。」

「・・・まぁ、キミならそう反応すると思っていたよ、アスタルテ女史。」


ある時、私はかつての知己、大学時代に分野は違うまでも、共に学んだアスタルテ・キャンベルのもとを訪れていた。

彼女は偶然にも同じ第25セルース移民船団に参加しており、惑星アクエラでの研究なんかで活躍する研究者仲間だったのである。


まぁもっとも、今や私は移民船団を代表する立場となっていたし、専門分野の違いもあり若干疎遠となっていたのが正直なところだ。

つまり、彼女とこうして直接対面したのは、体感的には実に数十年ぶりの事であった。


で、私の思想を語って聞かせた反応がこれだった訳である。

まぁ、()()()()()()()通りの彼女ならば、この反応が正解だった事だろう。


「だが待って欲しい。本当はキミも、若さに対する渇望はあるんじゃないかな?」

「それはっ・・・!ま、まぁ、ない、と言えば嘘になってしまいますが、しかし、だからと言って、新たなる生命体を人工的に生み出すのに協力しろなどと・・・。」


私の指摘に、彼女は若干動揺する。


それはそうだろう。

当然ながら、彼女も私と共に研究に明け暮れた側だ。

つまり、若干の個人差はあるまでも、彼女もまた私と同様に老齢に差し掛かった姿形となっていたのである。


大学時代の彼女は、それは美しい女性だった。

あまり異性に興味を惹かれない私からしてもそれだったし、私は参加した事はないが、彼女を飲み会などに誘う声は数多あったらしい。


もちろん、私は女性ではないから本当のところは分からないが、そんな逸話を持つ女性が、今現在の自身の状況に思うところがあるのではないか?、と考えていた訳である。

私も感じた様に、“すっかり老け込んでしまったな。”と、感じる事が。


「大体、プロジェクトは全てが順調なのではないですか?『魔法技術』が確立した今となっては、もはや我々セルース人の惑星アクエラへの入植を阻む要素もないでしょう?」


己の不利を察したのか、彼女はそんな風に話題を変えてくる。


「確かにその通りだよ。もちろん、惑星アクエラの環境や生態系に配慮すれば、一気に大量の入植はあまり現実的ではないが、それでも少しずつ入植する段階には到達していると言えるだろうね。」

「では、“不老不死”などと言った馬鹿げた事を言っていないで、そちらを優先されたらどうですか?」

「ふむ・・・、実を言うと、私が新たなる生命体を生み出そうと言い出したのも、実はその件も関係しているんだよ。」

「・・・どういう事ですか?」


・・・乗ってきたな。


「実を言うと、現アクエラ人の魔素に対する親和性はそこまで高くない。もちろん個人差はあるし、我々セルース人と比較した場合は、これは比べるべくもない事だけどね。そもそも、我々セルース人は魔素を直接的にどうこうする素養は持ち合わせていない訳だし。」

「・・・まぁ、それはそうでしょうね。そもそも魔素という物質(?)に出会ったのは、この惑星(アクエラ)にやって来てからの事ですし、それも当然の事でしょう。」

「その通り。しかし幸いな事に、我々にはそうした素養はなかったまでも、アクエラ人達の技術に加え、我々の科学力をフル活用した結果、どうにか『魔法技術』、言ってしまえば『魔法科学』を実現する事が出来た。以前のこの惑星(アクエラ)の技術が、言うなれば個人の才能なんかに依存していた技術だとしたら、『魔法技術』は万人が全く似たような事が再現出来る技術だ。先程も述べた通り、そもそも我々には魔素を扱う才能や技術力は皆無だが、それを我々の科学力に落とし込む事によって、間接的に魔素を操る術を身に着けた、と言っても良いだろうね。」

「・・・それのどこが問題となるのでしょうか?」


彼女は、私の言葉の意味を測りかねたのか、単純にそう質問してくる。


「いや、現時点ではそこまでの問題とはならないだろう。先程キミも述べていた通り、『魔法技術』の確立によって我々セルース人のこの惑星(アクエラ)への入植がいよいよ持って現実味を帯びた話になったからね。ただし、()()()()()。少なくとも『魔法技術』の発展は、今後急速に鈍化していく事だろう。」

「・・・それは何故ですか?むしろ逆では?『魔法技術』は、今後もっと発展する分野だと思われますが・・・。」

「もちろん、そう思うのは無理からぬ話だ。何故ならば、我々にとっての『科学』と同様に、その技術力は日々日進月歩すると思ってしまうからだね。ただ、やはり『科学』と『魔法』では、その根本的な部分が全く異なる。」

「・・・?」

「おや?聡明なキミにしては察しが悪いね。先程も一応ヒントを言っていただろ?つまり、『魔法技術』の根底には、そもそも魔素が関与している、って事さ。そして、先程も述べた通り、我々セルース人にはそれを直接的に観測する事は出来ない。観測出来る者達(アクエラ人)から、間接的に判断するしかないんだ。そしてここで先程の話とも繋がる。その現アクエラ人の才能では、今以上の技術の発展は困難なんだよ。何故ならば、魔素との親和性がそこまで高くないから、ね。」

「あっ・・・!!!」

「ここら辺は、状況が違うまでも、我々が“霊子力エネルギー”を獲得した状況と似通っている。元々“能力者”という者達は太古から存在していた訳だが、その研究は全く進まなかった。何故ならば、“能力者(彼ら)”がその姿を隠していたからだ。まぁ、“能力者(彼ら)”からしたら、自分達が実験動物(モルモット)にされると分かりきっている以上、それは当然の判断だった事だろう。それが飛躍的に進展したのは、『資源戦争』という、我々セルース人の生存がいよいよ持って厳しくなってからの事だ。セルース人類の生存が懸かってくる極限の状況下で、ようやく“能力者(彼ら)”の協力を得る事が出来た訳だね。これによって、“霊魂”を間接的に観測可能となり、御存知の通り“霊子力エネルギー”を獲得するに至った。しかも、極限の状況下だった事もあり、その中でも極めて強力な“能力者”も協力してくれて、だ。」

「・・・。」

「ところが、この惑星(アクエラ)ではそうはいかない。そもそもの話として、困っているのは我々セルース人達であってアクエラ人ではない。アクエラ人達にとっては、もちろん生存競争を勝ち残る上で新たなる技術が発展する事は歓迎すべき事態かもしれないが、そこまでだ。現状に危機感を持っていなければ、わざわざ我々に協力するメリットがない。むしろ、本当に強力な使い手は、我々から距離を置こうとするだろう。そしてそれを探し出す事など、現状の我々には不可能に近い。」

「・・・確かに。」

この惑星(アクエラ)を管理・運営する上で、彼らアクエラ人類を導く役割を担うべき我々の技術力が頭打ちなのは頂けない。であるならば、別のアプローチから魔素に関する研究を進めたいと思った次第だよ。」

「なるほど・・・。」


ここまで一気にまくし立てると、アスタルテ・キャンベルは難しい顔を歪めた。


「それで新人類の創造、ですか・・・。」

「その通り。今後の『魔法技術』、『魔法科学』の発展には、“魔素使い”の協力は必要不可欠だが、先程も述べた通り、それは困難な状況だろう。ならば視点を変えて、魔素との親和性の高い人類を新たに創造し、彼らに協力して貰えば良い。もちろん、これまでのデータから、その新人類に我々が乗り移る事によって、我々の方でも魔素を直接的に観測出来れば尚良い。そして、その副次効果として、もしかしたら永遠の若さと、『マギ』だけに頼らない、この惑星(アクエラ)の半永久的な管理や運営も可能となるかもしれないんだよ!!!」

「・・・・・・・・・。」


私のそう締め括ると、彼女は深く黙考していた。


普通なら、こんな大言壮語など一笑に付すところだろう。

実際、かつての私なら、“寝言は寝てから言え”と言っていた場面である。


それは、有能で聡明、かつ、科学者としての倫理観も持ち合わせていた彼女からしたら、絶対に乗ってこない話であった。


()()()()()()()()()()()

彼女は、間違いなく私の味方となるだろう確信が。


「・・・それで?キミの答えを聞こうか。」


しばらくの後、私は彼女にそう水を向けた。

彼女は、キッとこちらを睨んだ上で、こう答えたのだったーーー。


「・・・見損なわないで頂きたい。」

「・・・。」

「そんな事・・・、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()!聞くまでもない事ですわ!!」

「っ!!!おおっ・・・!では・・・。」

「ええ、やりましょう。この世界(アクエラ)を、“より良い世界(理想郷)”とする為にっ!!!」

「・・・感謝する。」



こうして私とアスタルテ女史は、密かに『新人類創造計画』を推し進めたのであるーーー。



誤字・脱字がありましたら御指摘頂けると幸いです。


いつも御覧頂いてありがとうございます。

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