『英雄の因子』所持者の『異世界生活日記』 3
続きです。
様々な人の視点で描いていますので若干重複する部分は存在しますが、これは演出上意図的なものです。
実験開始二百五十五日目
私の提案は、部分的に了承された。
と、言うのも、その頃になると、“魔素”の影響を受けたセルース人達がかなりの数にのぼってしまったからである。
もちろん、バリア機能による外部環境をシャットアウトした事が功を奏したのか、以前に先遣隊が地上に降り立った時よりも、大幅に“魔素”の影響を受けるまでの時間を引き伸ばす事には成功したのであるが、それでもやはり完全に克服した訳ではなかった。
つまり、『アクエラ入植計画』の実験は失敗した事を意味する。
結論としては、
外部環境を完全にシャットアウトしたとしても、“魔素”の影響を完全になくす事は不可能である。
と、いう事である。
ただ、
定住は現実的ではないが、ある程度の期間を滞在する分にはバリア機能は有効であり、“魔素”の影響が及ぶ時間を大幅に引き伸ばす事も可能。
という事も同時に分かったのである。
また、こちらもまだ原因は不明のままであるが、
どうやら“能力者”は、“魔素”の影響を受けにくいらしい。
という事も分かったのである。
故に、実験そのものには大きな意義あったのである。
そして更には、こちらは意図した事ではなかったが、この実験を行った事により、アクエラ人がコロニー周辺に居着く事となり、その観察結果から、どうやら現地民(アクエラ人)達は、“魔素”の影響を受けないのではなく、もしかしたら“魔素”をコントロールし、別の方向へとその“力”を使う事によって、我々の様に悪影響が出ていないのではないか?、という仮説が現れたのである。
もっとも、これを提唱したのは私なのであるが。
これらの事を踏まえ、『アクエラ入植計画』の実験は凍結、かつ悪影響の出たセルース人達は、すみやかに“コールドスリープ”する事が決定したのだが、私のように運良く“魔素”の影響が現れなかった研究者などを中心とした新たなるプロジェクト、『魔素克服計画』が新たに立ち上がったのである。
故に、部分的に了承、である。
発案者である事もあり、また、『アクエラ入植計画』時の研究結果を認められたのか、そのプロジェクトのリーダーに私は任命された。
これによって私は、ある程度独自の采配で動く事が出来る立場となったのである。
これは、アクエラの生物研究をする上では、願ってもないチャンスである。
そうと決まれば、さっさと問題を解決し、大手を振るってフィールドワークに出かけられる様に、せいぜい頑張る事としよう。
新プロジェクト開始一日目
私は、さっそくアクエラ人達と交流を持つべく動き始めた。
と、言っても、これが一番の難問であった。
何故ならば、当然ながらお互いに“言語”が通用しないからである。
我々セルース人も、一昔前は出身によって様々な言語が存在していたが、今現在では『セルース共通言語』という統一された言語を使っている。
故に、意思疎通に関する不安は解消されているのであるが、当然、アクエラ人にそんな事は通用しない。
“言葉”、というのは重要なファクターだ。
確かに、所謂“ボディ・ランゲージ”によって、ある程度は意思疎通を図る事は可能だが、我々の目的は彼らとの共生ではなく、あくまで彼らが保持している知識(特に“魔素”に関する事)の方だ。
故に、言葉が通じないと始まらないのである。
そんな訳で、まずは彼らの“言語”を習得する事が、新プロジェクトを進める上では急務となったのである。
新プロジェクト開始十日目
驚くべき事が起こった。
アクエラ人の一人が、急にスラスラと我々の“言語”を話し始めたのである。
彼は、我々のコロニー周辺に移住してきた一団のリーダー的な存在だった。
その事は、我々の方でも、その見た目から見当が付いていたのである。
と、いうのも、アクエラ人は基本的に刺青を入れる風習がある様なのだが、彼はその中でも一際立派な刺青を施していたからである。
見た目の豪華絢爛さは、意外と重要な意味を持つ。
例えば、“王冠”などは、明確に社会的立場を示しているものである。
このように、集団の中での立場を示す“シルシ”・“シンボル”の様なものは、様々な文化にも見られる風習である。
それ故に、彼も、似たような理由から、何らかの偉い立場、リーダー的な存在なのではないか?、と見られていた訳である。
ただ、彼と深くコミュニケーションを取っていく内に、それには、社会的立場を示す事の他に、もっと重要な意味がある事が判明したのである。
“呪紋”。
“魔素”を、ある程度任意の方向へコントロールする技術の事であったーーー。
新プロジェクト開始十三日目
私は、興奮のあまり、寝る間も惜しんで彼と会話をしていたらしい。
彼は、我々の事を神様か何かと勘違いしていたので嫌な顔をしなかったが、よくよく考えてみれば、数日間徹夜をすれば、当然ながら疲労もしてくるだろう。
職業柄、徹夜は日常茶飯事であった私は、周囲の者達から止められて、ようやく彼を開放する事となった訳だ。
流石に申し訳なくなった私は、彼と別れる時に、密かにとある種子を渡した。
これは、砂漠でも育つ食物の種子だった。
惑星アクエラは基本的に豊かな土壌が広がっているが、我々のコロニーの周辺は砂漠地帯である。
安全を求めてやって来た彼らだったが、当然ながらそこは過酷な環境であろう。
一方の我々は、環境汚染などを経て、宇宙へと進出した経緯があるので、枯れた環境でも育つ強い植物の研究は一通り済ませていた。
これが、アクエラでも育つかどうかは分からないが、仮に有効ならば、お詫びとしては意味があるだろう。
それに、あまり干渉するのは好ましくないとは言えど、彼らの持つ知識は、我々にとっても有益である。
故に、彼らの生存の一助になる事は、巡り巡って我々にとっても大きな助けになるかもしれないのである。
まぁ、私もいまや新プロジェクトのリーダーだ。
この程度の事ならば、上も大目に見てくれるだろう。
さて、本当ならばこのまま、彼からもたらされた知識を書き記しておきたいところだが、流石に無茶をした事が周囲にも伝わってしまったらしく、半ば強制的に休息を取る様にと言い付かっている。
確かに、リーダーである私が倒れたら、周囲の者達にも迷惑が掛かるので、ここは一旦大人しく言う事を聞いておこう。
新プロジェクト開始十五日目
半ば強制的な休息を消化し、ようやく仕事の許可が下りた。
今日こそ、彼からもたらされた情報をしっかりとまとめておこう。
まず、我々の予測通り、彼らの部族では刺青を入れる事は一般的な文化の様である。
その意味合いは、頑強な肉体を手に入れられる様に、とか、無病息災を願って、などの、一種のお呪いの様なものである、らしい。
それ故に、彼らの部族では、大人から子供まで全員が、何らかの刺青を施しているそうである。
また、我々の見立て通り、一際立派な刺青を入れているのは、部族を率いるリーダーに代々引き継がれるものらしい。
これを与えられた者は、見た目からもリーダーと分かる様な仕組みとなっていたのである。
ただ、我々セルース人達の常識とは異なり(もちろん、“能力者”が存在した事によって、それも本来は深い意味があったのかもしれないが)、あくまで呪術的なものとは違い、彼ら刺青にはしっかりとした効果がある様なのである。
彼曰く、それは“呪紋”と言うらしい。
“呪紋”とは、“魔素”を利用する技術の事、らしい。
実際、成人の儀の際に施される刺青によって、男達は頑強な肉体を手に入れられるらしいし、幼い頃に施される刺青によって、病気などから子供を守る効果があるそうだ。
ここまでなら、偶然の産物、と断じる事も出来るかもしれないが、決定的なのはリーダーだけが施される刺青である。
これを施された者は、明らかに他の者達とは比べ物にならない強さを有する様になり、人々を率いる為に必要となる能力が開花するそうなのだ。
実際、彼は我々でも困難な“言語習得”を、ごく短時間で納めている。
これは、彼に施されたリーダーの“呪紋”による効果だそうだ。
当たり前だが、言語の習得は、十日やそこらで出来るものではない。
しかも、取っ掛かりも何もない状況でそれと言うのは、彼の頭脳が非常に優れている、と考えるよりも、何らかの裏技があった、と考える方が自然だろう。
実際、彼自身も、その“呪紋”を施されるまでは、男達の中では少し強い程度で、知能もそこまで高くなかったらしい。
ただ、それを施されてからは、明らかに他と一線を画する力を手に入れて、知能も上昇。
更には、他の種族、“魔獣”や“モンスター”の言語が理解出来る様になった、との事。
情報の重要性は、今更語るまでもない。
仮に動物の言語が理解出来たとしたら、場合によっては交渉も可能だろう。
少なくとも、危険をいち早く察知する事が出来るだろうから、“魔獣”や“モンスター”の脅威から身を守る助けにはなるだろう。
それほど便利な代物ならば、部族全体で共有すれば良い、とは思うものの、しかしよくよく考えてみれば、これは非常に理にかなってもいる。
と、いうのも、仮に部族全体が彼と同程度の能力を持ってしまった場合、部族内の秩序は乱れ、下手したら内部争いに発展してしまう可能性もある。
ただでさえ“魔獣”や“モンスター”の跳梁跋扈する世界でそんな事をしていれば、彼らの部族はあっという間に全滅してしまう事だろう。
故に、部族を率いる者のみに継承される仕組みとなっていて、それで部族内の秩序を保っているのであろう。
まぁ、それはともかく。
しかし、我々にとって非常に興味深い事は、“魔素”をコントロールする具体的な方法がある事の方だ。
彼の話や、これまでの観測結果を鑑みると、もしかしたら“魔素”が我々に悪影響を与えていたのは、『命令』を与えなかったからかもしれない。
もちろん、我々がその事を知らなかったから仕方のない事ではあるが、結果、『命令』を与えられぬままの“魔素”が我々に干渉し、我々の不調につながっていたのではないだろうか?
逆を返すと、彼がそうである様に、この“魔素”に何らかの『命令』を与える事によって、これを上手く利用する事も可能なのかもしれないのである。
しかも、その具体的な方法の事例が、今目の前に存在する。
そうと分かれば話は早い。
この“呪紋”を解析出来れば、“魔素”をコントロールする事が可能となり、我々に悪影響をもたらす事もなくなる、かもしれない。
いや、それどころか、これを上手く利用すれば、様々な効果を得る事すら可能かもしれないのだ。
“魔素”を克服する上で、これは大きな前進だ。
さっそく私は、彼ら部族の協力を取り付け、『呪紋』の解析を進める方針に舵を切ったのであった。
それにしても、お詫びと気まぐれもあったが、彼に種子を贈っておいて良かったのかもしれない。
何故ならば、食物を与えた事を伝えると、彼が非常に協力的になったからである。
人助けはしておくもんだなーーー。
新プロジェクト開始十六日目
ーーーお告げを受けた。
いや、科学者としてはそんな曖昧な事を信じる方がどうかしているとは思うのだが、そのあまりの現実との符号に、私の中では、すでに疑う、という事があまりに荒唐無稽に思えたのである。
その内容とは、“アクエラ人達を導け”というものだった。
そのお告げによると、我々がこの惑星にやって来たのは偶然ではなく必然であって、そう仕向けたのはいまだ目覚めぬままのアクエラ人達に、様々な技術などを伝授する為、らしいのである。
その言葉に私はピンと来ていた。
おそらく、このお告げを伝えたのは、“先史宇宙文明”を残した異星人である、と。
そう考えると色々と合点がいく。
我々がセルース星系の惑星バガドで発見した“先史宇宙文明”の遺跡。
その内部に残された超技術や謎の座標の数々。
これらは、その段階に達した者達へと受け継がれた使命なのだ、と。
まぁそもそも、“先史宇宙文明”の遺跡から発見されたメッセージにも、似たような文言が残っていた事もある。
ただ我々は、母星の教訓から惑星アクエラに住む生態系への過度な干渉は避けていたので、その事をどこかで忘れていたのであった。
だが、“先史宇宙文明”を残した異星人達は、おそらくこう言いたかったのであろう。
“失敗と成功を繰り返してきた我々なら、上手くアクエラの管理、運営が出来るだろう。”と。
私はその言葉に従う事にした。
この世界に理想郷を創る。
それが、私の使命だと気付いたからである。
都合の良い事に、新プロジェクトのリーダーを任されている事もあり、私の権限は増大しているし、アクエラ人達との信頼関係も構築しつつある。
更には、宇宙船を統括する人工知能も私の味方につき、色々とやりやすい環境は整っていたのである。
だが、急激に事態を進行させてしまうと、同胞達から反発を招いてしまう恐れもある。
とりあえずは表向き、“魔素”の研究を進めながら、私は密かに自身の使命を全うすべく動き始めたのであったーーー。
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アスタルテ・キャンベルの日記
最近、ソラテス・ウィンザーの様子が少しおかしい様に感じる。
いや、具体的にどこが、という訳ではないので、これは完全に私の個人的な見解に過ぎないのであるが。
しかし、元々は物静かで、自分の専攻(生物学)以外にはあまり興味を示さない、どこか変わり者の人物だっただけに、昨今の彼の行動は違和感を感じるのである。
もっとも、これは私が彼を昔から知っているから分かる違いでしかないのかもしれないが。
私、アスタルテ・キャンベルとソラテス・ウィンザーは、偶然にも同じ大学の出身であった。
と、言っても、彼の専攻は生物学であり、私の専攻は遺伝子工学なのであまり関わりがある感じもしないだろうが、しかし生命と遺伝子は、ある意味切っても切れない関係であるから、意外と接点はあったりもする。
だが、あくまで研究などで接点があっただけで、元々プライベートでの付き合いは皆無に等しい。
まぁそもそも、ソラテス・ウィンザーは研究一筋の変わり者で有名だったので、彼とプライベートで付き合いのある人物の方が稀であろうが。
大学卒業後は、私は遺伝子工学の分野に、彼は大学院に進んだので関係は一旦切れたのであるが、それから十年近く経った頃に、第25セルース移民船団にて、偶然の再会を果たしたのである。
周知の事実として、惑星セルースを起源とする多くの生命体は、惑星環境の変化や『資源戦争』を経て、ほとんどその姿を消している。
故に、生物学者であるにも関わらず、彼が知っている“生物”というのは、ほぼほぼデータ上での事でしかなかったのである。
そんな彼からしたら、未知の惑星を開拓する事は、すなわち未知の生物(しかも実物)と出会える可能性もあるかもしれない訳で、それは参加しない手はないだろう。
一方の私も、遺伝子工学の分野から様々な問題に対する対処が可能という事もあって(例えばウイルスや生物、更には農作物など)、未知の惑星に行くのであれば必ず連れていきたい人材であった事から、参加を打診されて、これを受けた形であった。
もちろん、母星を再生するプロジェクトにも私の技術は大いに活用出来ただろうが、なんだかんだ言っても私も、“未知”という言葉に心躍らせる研究者気質があったのだ。
こうした事もあって、私達は惑星アクエラにやって来た訳であった。
ただ、“未知”というのは、時として本当に謎の現象を起こすものだ。
見た目も表面上のデータも、この惑星は我々の母星とかなり似通っていたにも関わらず、たった一つ、“魔素”という物質(?)が存在した事によって、こうまでも様々な相違点が現れるとは・・・。
何故、このような物質がこの惑星に存在しているのかは分からない。
ただ、重要な点は、これをどうにかしない事には、我々セルース人のこの惑星に入植する事が困難である、という点であろう。
そこで、様々な協議の末に、『アクエラ入植計画』が発案され、“魔素”という物質の本質、あるいは影響を観測する為の実験が敢行される事となる。
私も、その実験に参加を表明した。
せっかくここまで来たのだから、やはりこの美しい惑星で生活してみたい気持ちがあったのである。
それに、研究者としては、この魔素という要素が、我々だけでなく、この惑星の生命達にどのような影響を与えているのか、という興味もあった。
ただ、ここで意外、でもなかったが、ソラテス・ウィンザーがこの実験に名乗りを上げたのを、私は驚きと共に納得もしていた。
何故ならば彼からしてみれば、“生物”、それも、魔素の影響によって、我々が母星にも存在しなかった独特で不可思議な生命体が無数の存在する惑星であるから、興味を惹かれない訳がないからである。
故に、ある意味専攻とは別分野であるにも関わらず、間近で彼らを観察する機会である事から、この実験に参加を表明したのであろうーーー。
結論から言えば、魔素を克服する事は困難であると分かった。
そもそも魔素は、この惑星における自然現象の一つだからである。
つまり、病気や感染症などと違い、免疫の獲得や特効薬を産み出す事で何とかなる事態ではなく、この環境に“適応”する事だけが、唯一の解決策だったからである。
もっともこれは、当然ながら進化の過程が違うので、アクエラ人達と違い、我々セルース人がすぐに適応する事は不可能だ。
これは、ある種絶望的な事実であった。
ただ、実はこれを何とか出来る方法に私は心当たりがあった。
そう、それが、正に“遺伝子工学”だったのである。
その中に、“ゲノム編集”と技術がある。
ゲノム編集とは、簡単に言えば遺伝子を書き換える技術の事だ。
これを応用すれば、おそらく“魔素に適応したセルース人”を作り出す事が可能となる。
しかも、我々の目の前には、“魔素に適応した人類”が存在するのだ。
彼らの遺伝子を解析し、我々の遺伝子との違いを見つけ出す事が出来れば、これの実現は不可能ではないだろう。
もっともこれは、倫理的に問題もある。
人の遺伝子をいじくる事は、遺伝子工学的にはタブー扱いされているからである。
(まぁ実際には、我々が様々な事情のもと、母星から宇宙に上がる過程で、宇宙に適応する為にこれらを応用したらしい、という裏の事実も存在するのだが。
もちろん、表向きには存在しないが、少し考えてみれば分かる事ではあるが、いくら衛星基地やコロニーなどの建造物を利用していたとは言えど、母星と変わらぬ状態で我々が宇宙で生き続けて来れたのは、それなりに理由があるのだろう。)
ただ、そうは言っても、いざとなればそれを視野に入ってくるだろう。
せっかく発見した惑星を放棄するのはもったいないし、体感的にはほとんど一瞬とは言えど、我々も長い旅に内心辟易しているからである。
もっとも、私が反発を覚悟でこの事を公表する必要はなくなっていた。
と、言うのも、ソラテス・ウィンザーが、現地民達との交流の末に、魔素を利用する技術があるらしい事を突き止めたからであった。
魔素が我々に悪さをするのであれば、そうなる前にそれを別の方向に誘導させてやれば良い。
これならば、我々は遺伝子をいじくる必要もないし、上手くすれば“霊子力エネルギー”とも違うエネルギーを獲得する事すら可能だ。
これは、実験失敗により暗いムードとなっていた我々からしたら、明るく前向きなニュースであった。
こうして、『アクエラ入植計画』は一時的に凍結され、その代わり新プロジェクト、『魔素克服計画』が発案され、ソラテス・ウィンザーはその発案者としてプロジェクトリーダーへと就任したのであった。
先程も述べたが、人付き合いの悪い、ただの生物オタクだった彼が、積極的にアクエラ人達と交流する様子に私は若干の違和感を持ちながらも、引き続き私も彼と共にそのプロジェクトに参加したのであるがーーー。
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