不思議な縁 6
続きです。
究極的に言えば人は人と真に分かり合う事は不可能に近い。
しかし、それでもお互いに歩み寄る事は出来るーーー、筈である。
まぁ、実際にはこれは難しい事ではあるが、それでも諦めなければ、もしかしたら将来的には様々な対立構造を解消出来たり、過去の出来事を水に流す事が可能かもしれない。
大事なのは決め付けない事である。
自分(達)が100%正しいと思い込まず、理想とは程遠い現実だとしても、それを受け入れる度量、あるいは、柔軟な思考力を持つ事が時には必要なのである。
それと同時に大事な事は、対話の窓口を閉ざさない事だ。
先程も述べた通り、相手と話にならないと決め付けたりせずに、粘り強く対話を繰り返す事が重要なのである。
そうすれば、どこかで妥協点を見出す事が出来るかもしれない。
まぁ、現実的には、自分の理想通りの展開にならないと気が済まない人々も一定程度いるので、それも中々に難しい話なのであるがーーー。
◇◆◇
そして、話は現代に戻る。
イカルスの問題行動から始まって、結果、レイナードとバネッサがククルカン派に合流。
その後、レイナードの説得によりウェッソン家がククルカン派に出資を決めた事で、ククルカンの活動にかなりの幅が広がる事となったのである。
(ちなみに、ウェッソン家が出資に踏み切った背景には、反政府活動が表面化し、ロンベリダム帝国の勢いが急激に失われつつあったからでもある。
以前の様に、ルキウスが独裁的・強権的なままであったら、おそらく彼らはククルカンへの出資を見合わせていた事であろう。
ルキウスの影響力が急速的に失われつつあった事で、他の貴族家なども、反政府側に近付いたりと何かと活動が活発になった訳であるが、その中にあって、ククルカンの活動を知っていた貴族家はそう多くなかった。
つまり、ウェッソン家としては、まだ未開拓の分野に一番乗りを果たせるチャンスであり、ウェッソン家の今後を左右する存在としてククルカン派の将来性に大きな期待を寄せたのである。)
かなりの危険が伴うククルカン派の活動だが、そこでレイナードとバネッサが中心となり、ククルカン派を護衛する独自の騎士団(武装集団)を結成。
それによって、ククルカンらは医療行為に注力する事が可能となったのであった。
また、それに伴い、医療従事者や騎士団の団員を幅広く募集し、結果、新たなる雇用を生み出す事にも成功している。
組織が大きくなるにつれて、ロンベリダム帝国やライアド教も手出ししづらくなっていく。
しかも、ククルカンとレイナード、バネッサという、この世界でも上位の実力者を擁するククルカン派を潰せる人材など、それこそアキトクラスの使い手か、同じ『神の代行者』くらいであるから、実質的には不可能に近い。
ククルカンとレイナード、バネッサが結託した時点で、彼らを武力で潰す、あるいは従わせる事は実質的に不可能となってしまったのであった。
ならば、間接的に潰せば良いかもしれないが、そこはそれ、彼らの活動はある種有益であるから、ウェッソン家だけでなく、彼らの有用性に気付いた貴族家や豪商なんかがこぞって出資を始める事となり、資金的に潰すのも難しくなってしまったのである。
それどころか、ロンベリダム帝国側や“大地の裂け目”側と独自ルートで取引をして、自軍の兵士を受け入れる事を条件に、ククルカン派に手出ししない、彼らの領域では争いはしない、という、ある種の密約が交わされるに至っている。
これは、ククルカンの友人であるエイボンとアラニグラが、それぞれの勢力にてかなりの影響力を持っていたからこそ可能な事でもあったが。
こうして、様々な思惑が絡み合った結果、ククルカンは医療従事者として活躍する夢を叶え、レイナードとバネッサは、アキトの理想とする平和(まぁ、多少の思い違い、勘違いはあったが)を別側面から後押しする活動に貢献し、レイナードにとっては一人の“騎士”では到底叶えられなかった“平和の守護者”という夢を、別方向で叶えるに至ったのであったーーー。
・・・
「・・・なぁ、アンタ。さっきから見てる、それは何なんだ?」
「あん・・・?ああ、これか?」
「ああ。」
ある意味敵同士でありながら、ベッドが足りなくなってしまった結果、同じテント内で治療を受ける事となったロンベリダム帝国側の人間族の兵士と“大地の裂け目”の獣人族の兵士。
あの、ちょっとした諍いを起こし、レイナードとバネッサ、ククルカンに諌められた二人が、そんな会話を交わしていたのだった。
同室である以上、どうしてもお互いの事は目に入ってしまう訳で、ロンベリダム帝国側の兵士が持っていた物が気になり、ふとそう聞いたのである。
「こりゃ、“肖像画”だよ。俺らの文化でな。戦地に赴く際に、家族の絵を持っていく事になってるんだ。」
「ほぉ〜・・・。」
ロンベリダム帝国側の兵士は、何となしにそう説明した。
この世界では、“冒険者カード”の様な身分証を個人個人で持っているのが一般的であるが(と、言ってもあくまで“国”という枠組みを持っている必要はある)、それが紛失してしまう事もあるかもしれない。
特に、戦地に赴く兵士となれば戦死する事もある訳で、身分証と併せて家族の肖像画があれば、個人を特定する事がかなりスムーズとなるだろう。
そうでなくとも、極限の状況下に置かれる兵士にとっては、ある種の拠り所は必要だろう。
その為、ロンベリダム帝国の文化として、兵士は戦地に赴く際に家族の肖像画を持っていく風習があったのである。
「姿形は違えど、似た様な文化はあるんだな・・・。」
「・・・それは?」
「こりゃ、俺の姿を模した木彫りの人形だ。妻や子供から贈られる、一種の身代わりよ。」
「ほぉ〜・・・。」
一方の獣人族の兵士も、胸元からアクセサリーを取り出しそう呟く。
あくまで“大地の裂け目”勢力の獣人族達は、国家としての体を成していないので、人間族の様な身分証は持っていなかった。
故に、ロンベリダム帝国の様な、兵士の特定を意図した意味でそれを身に付けていた訳ではないが、その代わりにある種の呪術的な意味合いからか、戦地に赴く兵士には、木彫りの人形を贈る風習があった。
獣人族の兵士も言っている通り、本人の身代わり、お守りとしての意味合いを持っている様である。
しかし、重要なのはそこではない。
一番重要なのは、どちらの人物にも“家族”がいる、という事だ。
何を当たり前の事を、と思われるかもしれないが、ロンベリダム帝国の思想教育としては、獣人族は“悪魔”と同等の存在であると定義されている。
つまり、血も涙もない極悪非道の存在だとされているので、実際には姿形が人間族とは異なるだけで、家族を大切に思っている、所謂“普通の人”である、という発想がそもそもなかったのである。
一方の獣人族側からしたら、ロンベリダム帝国側から迫害された歴史的事実がある訳で、こちらはもっと人間族は血も涙もない存在だと思い込んでいるが、実際にはこの目の前の男の様に、家族に思いを馳せる“普通の人”であるという事が見えていなかったりする。
だが、奇しくもベッドが足りない、という理由で同室にされた二人の兵士は、そんな当たり前の事にようやく気付いたのであった。
すなわち、
「「((もしかして、コイツも俺と同じなのかもしれない・・・。))」
と。
当然ながら、兵士、戦闘員だからと言って、戦闘狂の殺戮マシーンではない(まぁ、中には好戦的で残虐非道な人物がいないとも限らないが)。
少なくとも、ロンベリダム帝国側の兵士は、“国”を守る為に兵士になった人物であり、むしろその志から鑑みると、人一倍正義感や使命感の強い人物だと言えるだろう。
一方の獣人族の兵士は、ロンベリダム帝国側の兵士とはまた異なるが、ロンベリダム帝国側が“大地の裂け目”に攻め込んできたから、仲間や家族を守る為に立ち上がった人物だ。
こちらも、正義感や使命感の強い人物であると言えるだろう。
言うなれば、どちらも悪人ではないのだ。
しかし、立場や境遇が異なる為に、こうして敵対する事となってしまった訳である。
結局は戦争というのは、誰かの都合によって引き起こされている事象に過ぎない。
そして、それに巻き込まれてしまったのが現場の兵士達なのである。
だが、こうして何の因果が、相手の事を少し理解した事によっって、両者の間にとある疑念が生まれた。
すなわち、
「「(本当に人間族(獣人族)は、倒すべき“悪”なんだろうか・・・?))」
という事である。
もっとも、一兵士に過ぎない両者の疑念など、大きな流れに逆らう事など難しい訳であるが、そうした小さな綻びは、いつしか大きなうねりとなるかもしれなかった。
もちろん、これはククルカンらが意図してこうした状況を作り出した訳ではないのだが、この二人の様に、ククルカン派によって治療を受けた兵士達は、大なり小なり自身のそれまでの価値観を覆される出来事を経験していた。
これが、どの様な結果をもたらすのか?
それは、今はまだ分からなかったーーー。
◇◆◇
「ククルカン先生!あのエリアの人々は、療養の経過も順調です。おそらく、明日にでも退院が可能だと思われますが。」
「そうですか。ご苦労様でした、イカルス殿。・・・しかし、理事である貴方が、わざわざ我々の助手の様な真似事はしなくてもよろしいのですが・・・。」
「いえいえ、何をおっしゃいます、ククルカン先生。僕の肩書など、ただの記号に過ぎませんよ。それよりも、少しでもあなた方のお手伝いを出来る事の方が重要です。・・・それで、少しでもこれまでの償いが出来るのですから・・・。」
「イカルス殿・・・。」
一方、ククルカンの執務室では、あのウェッソン家の放蕩息子であるイカルスが、ククルカンとそんな会話を交わしていた。
ウェッソン家がククルカン派への出資を決めた事で、その両者を繋ぐ役割としてイカルスが派遣される事となっていた。
これは、レイナードの筋書きをウェッソン家が利用したモノで、彼が物見遊山で勝手に“大地の裂け目”入りした訳ではなく、ククルカン派の活動を視察する為には派遣されたのである、という言い訳を補強する為でもあった。
また、これはイカルスが勝手な事をした罰則でもある。
本来ならば、彼はウェッソン家の次期当主となる立場ではあるが、流石に件の問題行動は目に余るモノがあった故に、こうしてある種の小間使いの様な仕事をさせる事によってその罰としたのである。
大きな家ともなると、内部にも様々な意見があるものである。
もちろん、これまでわがまま放題を許されていたイカルスは当初反発したのであるが、戦争の現実や、ククルカンらの活動を目の当たりにした事で、彼の中に劇的な変化が訪れていた。
これまでの自分が如何に愚かだったのか。
そして、“外”の世界が如何に恐ろしいかに、ようやく気付いたのである。
戦争である以上、両軍の兵士達が衝突する事はあるのであるが、しかし、実際にはこの頃は戦況が膠着状態となっているから、小競り合い以上の大規模の衝突はほとんどなかった。
しかし、それなのに負傷者が途切れる事がないのは、これは魔獣やモンスターによる攻撃の為であった。
実際、ククルカン派を襲撃するのは、どこぞの組織の人間よりも、魔獣やモンスターの方が圧倒的に多い。
何故ならば、彼らは彼らで、戦争の影響をモロに受けてしまっていたからである。
ロフォ戦争の主戦場となっているのは、これは以前から言及している通り“大地の裂け目”である。
で、当然ながら“大地の裂け目”には、獣人族達以外にも多くの生命が生活している。
ところが、戦争によって生態系を狂わされてしまえば、彼らの生活にも当然影響が出てしまう。
森が焼き払われれば、草食系の魔獣やモンスターは飢えてしまう事になる。
草食系の魔獣やモンスターがその個体数を減らせば、肉食系の魔獣やモンスターも飢える事となる訳だ。
これは人間種も同様であるが、生物が飢える事は、すなわち凶暴性や攻撃性が高まる事を意味する。
つまり、ロフォ戦争の余波を受けて、“大地の裂け目”に生息する魔獣やモンスターの攻撃性が高まってしまった事で、彼らの襲撃頻度も高まる事となってしまったのである。
もちろん、ロンベリダム帝国側も“大地の裂け目”も、曲がりなりにも武装組織であるから、そうした襲撃に対処する事は可能なのだが、しかし、四六時中襲われる事となれば疲弊してくるし、負傷者を出す事もある。
結果として、戦況が膠着状態なのにも関わらず、負傷者が続出する事態となってしまった訳であった。
先程も述べた通り、ククルカン派も魔獣やモンスターの襲撃を頻繁に受けていたが、それはレイナードやバネッサを中心とした騎士団によって撃退されており、ククルカン派は医療活動を継続している。
イカルスは、そんな恐ろしい場所にて平然と医療活動を続けるククルカン派や、恐ろしい魔獣やモンスターを物ともせずに対処するレイナードやバネッサの、彼らのその志の高さや覚悟、実力を目の当たりにする事となったのである。
それと同時に、それまでの自分が如何に矮小で愚かな人間であったのかを自覚する事となったのであった。
そんな中で自分も何かをしたいと思う様になり、その末で始めたのが助手の真似事であった。
当然ながら、彼にはレイナードやバネッサの様に戦う力はないし、ククルカンの様な回復魔法の使い手でもなく、医療に関する専門知識もない。
しかし、曲がりなりにも貴族家の人間ではあるので、回復魔法以外の基本的な魔法技術は習得しているし、一般市民に比べれば、それなりに高い教養を持っていたので、それが案外役に立ったのであった。
まぁ、ククルカン派の人間からしたら、当初は出資者の息子で、なおかつ名目上は“理事”という立場を持つイカルスの扱いに困ってしまったのだが。
それはともかく。
しかし、今でもククルカンは遠慮しているものの、スタッフからの受けもよく、本当の意味でククルカン派の仲間として生活していた。
変わろうとすれば、人は変れるのである。
「それよりも、ククルカン先生こそ、そろそろ代表としての自覚を持って下さいよ。先生の腕前は理解していますが、それでも後進も育ってきているのですから、任せられるところは任せた方が良いと思いますよ?まぁ、僕が言うのも何ですが。」
「それは・・・、はい。おっしゃる通りだと思います。」
思わぬイカルスの反撃に、ククルカンは素直にそう謝る。
それなりにククルカン派も大きな組織となり、曲がりなりにもその代表という立場にあるククルカンには、医師としてだけでなく、組織の運営に関する責任も伴う事となる。
であるならば、どうしてもククルカンの力が必要な時以外は、そちらの仕事を優先させるべきなのである。
まぁ、ククルカン本人からしたら、あくまで彼が成りたかったのは医療従事者であって、こうした代表は副次的に付いてきてしまったモノなのだが、とは言え、疎かにも出来ない。
イカルスの言う通り、ライアド教から引き抜く形とはなってしまった者達の、居場所や生活を守らなければならないからである。
「あ、いえ、別に責めてる訳ではありませんよ。」
素直に謝るククルカンに、イカルスはびっくりしてそう言葉を付け足した。
「はぁ・・・、人の上に立つって、案外難しいモノなのですねぇ〜。」
「・・・確かに。何も考えずに、命令するだけなら簡単なんですけどねぇ〜。」
ククルカンの発言に、少し前までの自分の姿を思い返したのか、イカルスがそう言った事で二人は苦笑した。
「おや、何だか楽しそうですね、ククルカン先生。イカルス理事。」
「何か良い事でもあったんですかぁ〜?」
「レイナードくん、それにバネッサくんも。」
「お務め、御苦労様です、団長、副団長!!」
そこに、報告の為か部屋に入ってきたのは、レイナードとバネッサであった。
この二人、イカルスの言う通り、ククルカン派の護衛騎士団の団長と副団長に就任していた。
「何だか照れますねぇ〜、その呼び方。」
「まあね。けど、『双月』や『神速』や『閃光』よりはマシじゃない?」
「・・・確かに。」
バネッサは、冒険者時代の二つ名を引き合いに、そう呟いた。
それに、しばし考えて、レイナードはそう返事を返した。
「それはそうと、ククルカン先生。本日の見回りは異常ありません。ただ、少々相談したい件もあります。」
「・・・何ですか?」
「いえ、特に問題がある、と言う訳ではないのですが、そろそろ拠点を人里の側に置いてはどうか、と。」
「・・・それは何故ですか?」
「先生の志は分かりますし、膠着状態とは言え、依然としてロフォ戦争が継続中なのは分かっています。ですから、ククルカン派が戦地の真っ只中に拠点を構えている意味も。ですが、それだと魔獣やモンスターの脅威を避ける事は出来ません。」
「もちろん、ぶっちゃけて言うと、レイナードや私、騎士団の皆がいれば、それを退ける事はそう難しくないんだけど、そうなると、無意味な殺戮が繰り返される事となりますよね?」
「・・・ふむ。」
「魔獣やモンスターが危険なのは承知していますが、しかし、一方で、彼らもロフォ戦争の被害者でしかない。少なくとも、我々がこの場に来なければ、彼らが我々を襲う事も、その結果、その命を奪う事もなかった筈です。」
「・・・確かに。」
「あんまり知られてないんだけど、魔獣やモンスターって、森なんかの自然を形成する生き物なんですよね。だから、彼らの数が少なくなれば少なくなるほど、自然環境が破壊されていく事にも繋がります。」
「そうなんですかっ!?」
「ええ。俺らの友人に、森の事に詳しい奴がいたんで、間違いないと思います。」
「我々人類も、文明を築いたりしていますが、あくまで自然の恩恵を受ける種族に過ぎない。魔獣やモンスターを減らす事は、引いては自然環境の悪化、惑星そのもののダメージとなる可能性もある、と言う事ですか・・・。」
コクリ。
ククルカンの言葉に、レイナードとバネッサは頷いた。
流石にククルカンは、元々向こうの世界の出身であるから、環境問題についての理解は早かった。
あくまで現時点では局所的な話にしか過ぎないとは言え、ロフォ戦争によって、少なくとも“大地の裂け目”に住む獣人族や魔獣やモンスターの生活にはすでに影響が出始めていた。
こうした事が繰り返されれば、もしかしたらこの世界でも、向こうの世界の様な環境問題が表面化してしまうかもしれない。
「これは、本格的に両者を仲介し、この戦争を早期に収める必要があるかもしれませんね・・・。」
「「「っ!!!」」」
しばし黙考したククルカンは、そう呟いた。
「ではっ・・・!?」
「ええ。とりあえず、近い内に我々『コネクシオ同盟』はカランの街へと移動しましょう。あの街では、私の友人達が、両軍の停戦交渉をしていると聞き及んでいますし。どちらにせよ、この場に留まるだけでは、本当の意味でロフォ戦争の被害者を救済する事には繋がらないかもしれませんからね。レイナードくん、バネッサくん。それに、イカルス殿。引き続き、私のサポート、よろしくお願いいたします。」
「「了解っ!!」」
「お任せ下さい!!!」
奇妙な依頼から始まった一連の流れは、不思議な縁もあってこうして不可思議な形へと結実していた。
この後、ククルカン、レイナード、バネッサ、そしてイカルスら、ククルカン派改め、『コネクシオ同盟』が歴史にどの様な影響を与えるのか?
それは、また別のお話ーーー。
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