激闘 2
続きです。
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ここで、簡単に時系列を整理しておこう。
セシルとアーロスらが激突してから、ほんの短期間の間に様々な攻防があった。
アーロスによるヒット&アウェイ戦法。
N2やドリュースによる遠距離からの追撃&迎撃。
ウルカによるバフ効果の上積みに、体力回復(どちらかと言う、疲労回復)などなど。
アーロスらの洗練されたチームワークの前には、流石のセシルも防戦一方とならざるを得なかったのである。
もっとも、これほど高度な攻防も、お互いに様子見にしか過ぎなかったのである。
何故ならば、セシルはもちろんの事、アーロスらにもほとんどダメージが通っておらず、お互いがお互いに決め手に欠けていたからである。
だが、もちろんただ闇雲にそうした事を繰り返していた訳ではない。
お互いがお互いに、相手の戦力や行動パターンなどの情報もその攻防から分析しており、それによって、まずセシルがアーロスらを一網打尽にすべく、“光弾”による広範囲攻撃を敢行したのであった。
セシルが硬いのは、障壁の存在もあるが、単純にセシルの防御性能が極めて高いからである。
一方のアーロスらは、もちろん人間種としては極めて高い防御力を持っていたが、彼らが致命的なダメージを受けなかった背景には、ウルカによるバフや【物理障壁】と【対魔障壁】の存在、そして彼ら自身の高い回避性能、つまりは機動力があるのである。
当然ながら、いくら“レベル500”というバケモノ染みた身体能力を有しているとは言え、“人間”である以上、“機械”であるセシルよりかは柔らかいのは自明の理だ。
ならば、彼らのその防御力を超えた、しかも、彼らの機動力も殺した攻撃、すなわち高威力の広範囲攻撃によって、彼らを一掃するのがもっとも勝ち筋としては単純明快であろう。
だが、それはある意味時期尚早でもあったのだ。
相手の手の内を全て見抜く前に行動を起こすのは、ある意味では悪手でもある。
いや、もちろん、相手がどんな奥の手を持っていようとも、その前に決着をつければ、それで全てが終わりな訳だから、セシルの判断も誤りではない。
どれほどの奥の手があろうとも、物事にはタイミングというモノがある。
現実的にも、強力な手札を持っていたにも関わらず、それを出すタイミングを見誤り、結果敗北するケースも多い。
ここら辺の判断というのは、非常に見極めが難しいのである。
セシルの役割は、遺跡類に近付く“侵入者”を速やかに排除する事であるから、その為に素早い判断をしたのは、彼、あるいは彼女のプログラムされた命令上間違っていなかった訳である。
しかし、今回の場合は、完全に裏目に出た形であった。
以前から言及している通り、アーロスらが扱う力は、この世界の様々な技術体系とは全く別物であるから、彼らの手札には最大限の警戒が必要だったのである。
それに、“疲れ”というモノがないセシルとしては、戦闘が長引けば長引くほど有利な訳で、決着を急ぐメリットはほとんどないと言っても良かった。
ここら辺は、再三述べている通り、セシルが“機械”という、ある意味融通の利かない特性を持っていた為である。
もちろん、セシルに搭載された学習プログラムが十全に発揮されていれば、ほとんど人間種と変わらない柔軟な思考や応用力を持てた可能性も否定出来ないが、これも人間種と同様に、結局はそれにも“経験”という蓄積が必要であり、これまでほとんど一撃で侵入者達を迎撃してきたセシルには、それらを育む土壌がなかったのである。
と、まぁ、そうした事もあり、決着を急いだセシルの一手に対して、ドリュースが機転を効かせる事で、そのピンチが一転してチャンスとなった訳である。
具体的には、“土”の精霊であるノームを召喚し、自分達の周囲に“土壁”を形成して高威力の範囲攻撃である“光弾”から逃れたのである。
そして、大地を隆起させる事が出来るという事は、逆に陥没させたりする事も出来る訳で、“光弾”によって崩壊した土壁から身を守る為に、隆起と陥没を組み合わせて自分達の足元に頑丈な“地下空間”を即興で造り、その中に避難して崩落からも逃れたのである。
セシルが己の失敗を認識していた頃、その隙を狙って、ほとんどダメージを負っていなかったN2による反撃が敢行される。
もっともそれは、高い防御性能を誇るセシルにはこれまでと同様にほとんどダメージはなかったが、今回の場合は、これまでの戦いからN2達が当たりをつけていたセシルの各種センサー類を狙った攻撃であり、その思惑は見事に果たされる事となったのである。
自身の攻撃により一時的にマヒしていた各種センサー類は、N2の攻撃により、しばらく復旧が不可能なほどのダメージを負う事となった。
そして、その隙をついて、ノームの力によって“地下空間”からセシルの足元までトンネルを掘り進み、そこを通って完璧なタイミングでの奇襲に成功したアーロスの、彼が持つ最大火力の攻撃がセシルを捉えようとしていたのであったーーー。
◇◆◇
「っしゃ、もらったぜっ!“竜闘気”・全開っ!!“二刀流”・【ソニックブロウ】っ!!!」
〈っ!?〉
アーロスの『TLW』時の最終職業である『竜騎士』には、【竜闘気】という、自身の各種ステータスを大幅にアップさせるという自己バフスキルが備わっていた。(ただし、これは効果時間が切れるとしばらく弱体化のデバフが付き、また、他のスキルと同様に、再発動をするまでには一定期間のインターバルが必要など、使いどころの見極めが難しかったりする。)
そして、『TLW』では、バフは重ね掛けする事が可能であるから、ウルカの【戦いの唄】の効果+【竜闘気】の効果によって、今現在のアーロスの攻撃力は超強化されている訳である。
更には、とある極めて難しいイベントをこなす事で得られる『エクストラスキル』である“二刀流”と(読んで字の如く、両手に刀剣を装備する事が出来るスキル)、戦士系が最初期に覚えながらも、その使い勝手の良さから最終盤までお世話になるスキル・【ソニックブロウ】(攻撃を一度に二回行うスキル)を組み合わせれば大ダメージ必至の四連撃の完成であった。
このコンボは、アーロスが持つ最大火力の攻撃手段である。
そして、実際、これはまだこちらの世界に来る前の事とは言え、『TLW』時の最強のレイドボスである邪神にも通用した攻撃であるから、当然ながらセシルにも通用するとアーロスは確信していた。
ザンッ!
ザンッ!!
ザンッ!!!
ザンッ!!!!
完全なる不意打ちが決まり、障壁を張る時間もない中、己の防御性能のみで、そのアーロスの最大火力を攻撃を受けざるを得なかったセシル。
「どうだ、このヤローッ!」
見事にそのコンボを決めたアーロスは、勝ち誇った様にそう雄叫びを上げた。
〈ガ、ガガガッ・・・。警告。深刻なダメージを確認・・・。〉
材質は不明だが、非常に硬いセシルを持ってしても流石にその攻撃には耐えられなかった様子で、ロボット的な見た目通り、金属的な損傷部がまるで傷口の様に広がり、そこが電気的なスパークを起こしていた。
これは、ほぼ決まりだな、とアーロスは思いながらも、逆にその場に留まる事によって爆発などに巻き込まれない様にと、更には味方の射線を遮らない様にと、これまでと同様にヒット&アウェイ戦法で素早く離脱するアーロス。
無理をしてトドメを刺さずとも、後はドリュースとN2による遠距離攻撃でセシルが沈黙するだろうと考えた末での判断であった。
それ自体は、極めて真っ当な判断だった。
“機械”であるセシルは、事故を起こした車などと同様に、動力部などに引火した場合、爆発・炎上を起こす危険性がある。
仮にアーロスがその場に留まっていた場合、それらに巻き込まれる危険性があった。
しかも、先程言及した通り、【竜闘気】には使用期間を過ぎると弱体化のデバフが付くので、当然ながら機動力や防御力も下がってしまう。
仮にアーロスが、離脱せずにトドメを刺す選択肢をしていたら、そして、その最中にセシルが爆発したとしたら、もしかしたらすでにこの世にアーロスはいなかったかもしれないのである。
「やったな、アーロスッ!」
「へへっ、どんなもんよっ!!」
「さっ、後は僕らに任せて、アーロスは安全圏まで後退してくれ。」
「OK!」
端から見ていたドリュースにとっても、これは勝敗が決したと判断して、余裕の表情でアーロスにそう指示を出していた。
〈通常モードへの復旧は不可能と判断・・・。これより、緊急自爆モードへと移行・・・。“侵入者”達を巻き込み、その侵攻を阻止します。関係者の皆さんは、巻き込まれない様に退避して下さい・・・。〉
「「へっ・・・???」」
だが、今度はアーロスらがセシルを見誤る番であった。
先程から再三述べている通り、セシルの役割はあくまでこの遺跡類を守る事であるから、仮に自身に深刻なダメージが与えられた場合、それでも“侵入者”の侵攻を阻止する為に、相打ち覚悟の自爆が緊急コマンドとしてプログラムされていたのである。
ある意味、“機械”ならではの非人道的なプログラムであるが、これにより、少なくともその場の“侵入者”達を一掃する事が出来る訳だから、またある意味では理にかなってもいた。
更には、副次的な効果として、爆発によって生じたエネルギーによって遺跡類を覆い隠す事も可能だ。
「な、何か、妙に発光しとらん・・・?」
「な、何か、ヤバそうな雰囲気だよね・・・??」
「何を呆けているんですかっ!そこは危険ですっ!!すぐに下がって下さいっ!!!」
「「っ!?」」
セシルの妙な挙動に、アーロスとドリュースは先程の勝利ムードから一転し、軽いパニックを起こしていた。
それに、ドリュースが形成し、セシルが崩した土壁から顔を出したN2が、これはマズいと見てすぐにそう叫んだ。
ここで、セシルの神話などの記述を思い出して頂きたい。
“神々の遺産を守るべく、楽園の門に『断罪者』・セシルを置き、煌めき回転する剣を置かれた”とある。
『断罪者』・セシルとは、すなわちこの遺跡類を守る守護者であるセシルの事でまず間違いないのであるが、では“煌めき回転する剣”、とは何なのであろうか?
普通に解釈するならば、これらはセシルが扱う武器などの事を指していると思われるだろう。
実際セシルは、アーロスらとの戦いにおいても、他の現代魔法では中々お目にかかれない様な技術を連発している。
不可視の障壁を張る。
複数の“弾丸”を具現化し、射出する。
光る剣を具現化する。
無数の“光弾”を具現化し、射出する、などなど。
しかし、それならわざわざ記述する必要はないかもしれない。
そもそも、他の神話や伝承、伝説や英雄譚の様な、セシルは所謂“神々”でも“英雄”でもないので、彼らの代名詞とも言える“伝説的な武器”を記述する意味がないからである。
それに、光る剣は、ある意味“煌めき回転する剣”と合致する特徴ではあるが、セシルが常に持ち歩いている物ではない、言わば複数ある武装の中の一つに過ぎない物であるから、わざわざ特筆すべき点でもないのである。
となれば、実際にはそれは、武器類を指す記述ではないのである。
では何か?
ポイントは、置かれたという文言の方である。
文章通り解釈するのならば、セシルを配置し、“煌めき回転する剣”を配置した、という事であるから、これはセシルが持つ武装とは別物の“何か”である。
すなわちこれは、守護者であるセシルと同列の“装置”の事を指しているのであった。
〈続いて、バーサーカーモードに移行。“疑似霊子力発生装置”のエネルギー供給を臨界へ・・・。〉
〈了解。〉
「な、何だ、ありゃっ・・・!?」
「余計な事は考えるな、アーロス。今は、全力で退避するんだっ!!」
「いや、っつってもよ。あのヤロー、こっちに近付いてくるぞっ!!??」
セシルの呼び掛けに応じて、それまで姿を現さなかった”装置“が地面から飛び出して来た。
これが、“煌めき回転する剣”の正体であるところの、“疑似霊子力発生装置”、すなわち、セシルのエネルギーの源であり、本当の意味でのセシルのマザーブレインであった。
「走って下さいっ!!!」
「まさか、ここに来て、【竜闘気】の弱体化が足枷になるなんてっ!!!」
N2は、必死にアーロスらを援護しているが、彼の『魔砲』攻撃は、ことごとくセシルに直撃する前に四散してしまっていた。
アーロスらも必死に退避しているが、それ以上の速度でセシルは追いすがってくる。
ウルカの言う通り、【竜闘気】使用後の弱体化によって、アーロスが通常以下の能力になってしまった事による弊害であった。
もちろん、セシルにとってもこの特攻は、ある意味では最終手段であるからこちらも必死である。
“侵入者”であるアーロスらを排除する為に、絶対失敗出来ない事なのである。
それ故に、全てのダメージを度外視し、自機が生き残る事も考えずに、まさに狂戦士の如く執拗にアーロスらを追い回していたのであった。
キィィィンッーーー!!!
“疑似霊子力発生装置”から甲高い音が鳴り響く。
まさしく、今まさに“煌めき回転する剣”が、エネルギーを生み出す為に回転する事によって巻き起こる現象であった。
〈“侵入者”一人の捕獲に成功。これより、自爆プログラムを開始します。〉
〈了解。【霊子障壁】最大出力。グッドラック。〉
「し、しまったっ!!!」
「アーロスッ!!!」
「「アーロスさんっ!!??」
そうこうしている内に、セシルに抱き抱えられてしまったアーロス。
ドリュースが、そしてN2が、ウルカが叫ぶ中、一層の光をセシルは放っていた。
「くそがっ!離せっ!!」
ガンガンガンッ!
技術も何もあったもんじゃないただ両手の剣を振り回し、必死にセシルから逃れようとするアーロス。
しかし、弱体化はもちろん、地に足が付いていない、つまりは力の乗っていない攻撃など、かなりのダメージを負っているとは言え、セシルの防御性能を突破するほどの攻撃力など出よう筈もない。
「くそっ!アーロスを離せっ!!」
「くっ!ね、狙いがっ・・・!」
「アーロスさんっ・・・!」
ドリュースらもアーロスの自由を確保しようと、セシルに向かって攻撃を繰り返すが、セシルがアーロスをある意味盾とする事によって、効果的な攻撃を繰り出す事が出来ずにいた。
〈10、9、8・・・。〉
そうこうしている内に、セシルは無慈悲にカウントダウンを開始していた。
セシルの言語が分からないとは言っても、アーロスらは、今現在の危機的状況を正しく認識していた。
「くそがっーーー!こんなところでっーーー!!」
「離せ、離せ、離せぇっーーー!!」
「っ〜〜〜〜!!!」
「いやぁっーーー!!!」
〈7、6、5・・・。〉
まるでスローモーションの様に、その時だけ時間が妙に長く感じられていた。
“レベル500”の人知を超えた速度の攻撃が、無数にセシルを襲うが、最早セシルにはダメージを気にする必要はないので、それらも効果はなかったのである。
「そ、そんなァっ・・・!!!」
「ウ、ウルカ様っ!お逃げくだサイッ・・・!!!」
その様子を、端から見ていたエネアとトリアも、そう叫び声を上げた。
誰がどう見ても、アーロスの命は最早風前の灯であった。
・・・しかし。
「【影縛りの術】っ!」
〈〈っ!!!???〉〉
「「「「っ!!!???」」」」
「「っ!!!???」」
「何を呆けているのですかっ!さっさと退避して下さいっ!!」
「は、はいっ!!!」
突如として現れたキドオカの登場により、その危機をアーロスは脱する事が出来たのであった。
〈4・・・、原因は不明だが行動機能が作動せず。3・・・、捕えた“侵入者”の離脱を確認。2・・・、自爆プログラムの緊急停止を要請。1・・・、“疑似霊子力発生装置”の応答を確認出来ず。0・・・、自爆プログラム発動。〉
「ふせろっ!!!」
「「「「「「っ!!!」」」」」」
セシルにとっても、自爆は最後の手段であった。
それ故にアーロスを巻き込む事が叶わず、一か八か緊急停止を求めたが、あまりに要請が急過ぎた為かあるいは他の要素があったのかは定かではないが、結果としてそれも間に合わず、無慈悲にカウトダウンが終わった。
そして、プログラムに則り自爆プログラムが作動したのである。
グンッ・・・!
ドゴォォォぉぉーーーンッ!!!!
セシルを中心とした大気が、まるで一瞬セシルに吸い込まれる様な現象の後、逆に大爆発による衝撃波が周囲に広がっていった。
「「「「「「「っ〜〜〜〜〜〜!!!!」」」」」」」
爆発の恐ろしい点は、爆心地の破壊エネルギーはもちろんの事、衝撃波(空振)による二次被害が挙げられるだろう。
有名な話だと、ツングースカ大爆発がある。
これは、直径50m~60mの隕石が大気中で爆発したために、強烈な空振が発生し、爆心地から半径約30〜50キロにわたって森林が炎上し、東京都とほぼ同じ面積の約2150平方キロメートルの範囲の樹木がなぎ倒された。1000キロ離れた家の窓ガラスも割れた。
爆発の威力は広島型原爆の185倍ともいわれる。
などと記録されている。
もちろん、隕石を原因としているツングースカ大爆発はかなり稀有な例ではあるが、我々の生活圏においてもガス爆発とか化学工場の炎上に伴う爆発とかは起こり得る。
そして、そうした場合、直接的な死傷者はもちろんの事、衝撃波(空振)によって、例えば建物に被害が及ぶとか、窓ガラスが割れるとか、場合によっては津波を起こす事もあるなど、恐ろしい二次被害をもたらす事もあるのである。
セシルのもたらした爆発は、彼、あるいは彼女のエネルギー源である“疑似霊子力発生装置”の力を借りて行っているので、かなりの破壊エネルギーを秘めていた。
そして、それに伴う衝撃波(空振)は、アーロスらの身体など、簡単に吹っ飛ばすほどの威力があった。
しかし、流石は“レベル500”の身体能力を持つ者達である。
また、エネアとトリアもS級冒険者相当の実力を持っていた事、アーロスらよりも更には離れた位置にいた事などもあって、キドオカの咄嗟の指示でみんながみんな即座にふせる事によって、衝撃波(空振)を受ける面積を最小に抑える事が出来た事もあってか、どうにかこうにか生き残る事が出来たのだった。
もっとも、流石に無傷とは行かなかったが。
〈・・・守護者の沈黙を確認。しかし、自爆プログラムにより、地表に出てしまった遺跡類を覆い隠す事には成功。また、“侵入者”達の一時的な撃退にも成功。これにより、多少の時間的猶予が得られたものと認定。取り急ぎ、新たなる守護者の作製を開始する。〉
そんな凄まじい光景の中、セシルのマザーブレインであるところの“疑似霊子力発生装置”から、アーロスらにとっては絶望的な一言が呟かれていたのだが、彼らにはセシルや“疑似霊子力発生装置”の言語が理解出来なかった事、そもそも爆発による影響で、音声の聞こえる範囲に彼らがすでに存在しない事もあって、それを知る由もなかったのであるーーー。
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