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清楚な幼馴染なんて存在するはずがない!  作者: えすけ
恋のあらし吹く文化祭編
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76 文化祭前日の出来事

次の更新は今週末を予定しております。

インフルエンザに罹ってしまい、しばらく書けそうにないです。

投稿できるストックも今回の1話分しかありませんので申し訳ないです。

皆様も風邪にはお気をつけて。

 昨日、呼び出しがあったように俺と秋葉と笹川はDルームへ向かっていた。

 とりあえず、俺たちのクラスの準備は完了しており、メイド服の試着も完璧に終わった。

 山内がふざけて着せられていたが、女子からは「可愛い〜」という黄色い歓声が上がっていた。

 クラスの男子から嫉妬心を向けられつつ、恥ずかしそうに写真を撮られまくっていたのは仕方ないことだ。

 俺も今後のためにその勇姿を1枚収めておいたのである。

 きっといい思い出になるだろう。



 Dルームの扉を笹川が勢いよく開くと、佐々木部長と柚子先輩が一緒にお弁当を食べていた。

 俺と笹川と秋葉もまだお昼ご飯は食べていない。

 そこには、部長と柚子先輩の2人だけの世界が繰り広げられているようで、俺たちはまるで邪魔者だ。


「お邪魔しちゃいました……?」


 秋葉が恐る恐る聞くと、柚子先輩は優しく答えた。


「そんなことないよ。みんなもまだだよね? 一緒に食べよ?」


 俺はいつもからかってくる部長に対して少し反抗心を燃やしてみた。


「いやー、でも2人に悪いですからね。僕はお似合いだと思いますよ!」


 部長はむせるとお茶を飲んだ。

 思ったより動揺したみたいだな。


「鈴木……! 一緒に食べようじゃないか」


 部長の目は俺に対して「分かってるよな?」とでも言いたげなビームを出していた。

 熱い! くぅ、部長のビームにやられてしまう!

 今度、部長と2人きりになったら柚子先輩のことをどう思っているのか聞いてみよう。

 きっとそれは俺に課せられたミッションのはず。

 笹川と目を合わせると、無言で頷き合った。

 言わずとも通じた合った瞬間である。

 良い結果報告ができるように頑張ろう!


 俺たちが昼食を終えたところで里沙もやって来た。

 どうやらクラスで昼食を取り終えたみたいだ。

 改めて全員で座り直すと、本日のミーティングが開かれた。


「さて、今日集まってもらったのは他でもない明日の文化祭のことだ。今から準備をしに行く。特に当番とかはないから、準備だけで終わる。以上!」


 本日のミーティングが終わった。

 何とも短いミーティングがあったものである。

 こうして、俺たちはポスターを持って掲示ブースのある大広間へと移動した。

 机や仕切りなどが用意され、各文化部が展示をするように設置されていた。


「へぇ〜。ここって普段使わないと思っていたけどこうやって使うんだな」

「そうね。何か新鮮な気分」


 里沙もキョロキョロと周りを見渡し、少し興奮しているようだった。

 確かに広く風通しが良かったので、少し肌寒く感じ、お手洗いに行きたくなってしまった。

 我慢できそうになかったので、ポスターを貼る前に俺は単身、近くのお手洗いへと向かい用を済ませた。


 お手洗いを出て少ししたところで、俺は漫画さながらの光景を目撃してしまった。

 ある一人の女子が書類を床にぶちまけていた。

 周りを見やるが、その場には俺とその女子しかいない。

 男鈴木、これは手伝わざるをえない。

 書類を一緒に拾って渡すと、「ありがとうございます」とクールにお礼をし、その女子は急ぎ足でどこかへ行ってしまった。

 何だか忙しそうだな。ま、こんな俺でもお役に立てたら結構。


続く

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