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清楚な幼馴染なんて存在するはずがない!  作者: えすけ
恋のあらし吹く文化祭編
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75 お買い物デート!?

次の更新は1/9(火)です。

 俺と秋葉はストローを買うために近くのスーパーに向かった。

 駅前にあるスーパーで、店舗自体は小さいが生鮮品から食品、惣菜まで何でも揃っており地元民の支持は厚い。

 俺たちは入ってすぐにカゴとショッピングカートを用意する。

 ストローを買うだけだが、やはり形から入らないと。

 まず俺たちを歓迎するかのように野菜や果物がズラリと並べられている。

 ふむ。今日のキャベツは一玉99円か。安いな。

 こんなに安くて大丈夫か?

 俺はキャベツを手に取り、重さを確かめる。

 ふむふむ。こいつはいいキャベツだ。


 キャベツをそっと戻し、次はカット野菜のコーナーに向かう。

 もやしが1袋20円か。財布に優しいわ。

 早く買わないと売り切れちゃう。


「宏くん、何やってるの?」

「ほら、新鮮なもやしがこんな値段で買えるぞ」

「ストロー買いに来ただけだよね……?」

「まあそうだが……」

「あっ! ひょっとしてそういうこと?」


 秋葉は何やら納得したみたいだ。

 野菜コーナーを抜けると魚コーナーがあった。


「今日は魚にする?」


 秋葉はカートをひく俺の横で平たいケースに並べられた魚の切り身を吟味していた。


「それともお肉?」


 お次は肉コーナーへと向かった。

 秋葉もスーパーが好きなのかな?


 肉コーナーの前を通りながら秋葉は、満面の笑みで俺に語りかけてきた。


「こうしてると夫婦みたいだね!」

「そ……そういうこと!?」


 どうやら秋葉は俺と一緒に買い物気分を味わいたかったらしい。

 制服姿の夫婦がどこにいるだろうか。

 秋葉にそう言われてしまうと俺も意識せざるをえない。

 自分をごまかすため、足早に雑貨コーナーへと向かった。


「あ、そんなに急いで。照れてるの?」

「用事を思い出した。早く帰ろう」

「嘘ついてる! ほらこっち」


 秋葉はストローをカゴに入れると、お菓子コーナヘーと俺を引き連れて行った。


「みんなに差し入れでも買っていこうよ」

「お。いいな」

「じゃあこのチョコレートとこのクッキーを買っていこっ!」

「おし! レジに並ぶか」


 レジに並ぶと俺は財布を取り出した。

 秋葉は俺の手を押さえると、自信満々に財布を取り出した。


「お会計で財布を出すのは妻の役目よ」

「お……おう」


 それは将来、お財布を握られるということでよろしいでしょうか。

 俺の親父もお小遣い制で云々ってぼやいてたような気がする。


 会計を済ませると、袋にストローとお菓子を詰めてスーパーを後にした。

 さすがにお菓子の代金は折半ということにした。



 教室に戻り、差し入れのお菓子を食べながら小休憩を取りつつ作業は続いた。

結局、その日の作業は18時ぐらいまで行われた。

 山内の見通しでは明日の午前中には準備が完了しそうだ。

 そのタイミングを見図るように、佐々木部長からメッセージが届いた。


『明日の昼休み、Dルームに全員集合!』


 明日はSF研究部メインになりそうだ。


続く

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