戦闘終了
「いてててて、酷い目にあった。」
治療が終わった後、普通に話しかけてくる。電撃受けて普通にしているとはどういう体の仕組みをしているんだろう、解剖してみたら分かるかな?
「早めに参ったしてくれたらここまでにはならなかったんですけどね、私としては新しい魔法の練習が出来て良かったんですけど。」
「そう言えばさっき『雷化』を使っていたみたいだが使えたんだな、あれはかなり高難度の魔法なんだが。」
一人で納得しながら話しているギルドマスターに受付嬢や冒険者達が頷いている、あれそんなに難しくなかったんだけどな。
「私は一度見た魔法を使うことなど造作も無いことです、お望みならば他のもお見せしましょうか?」
右手に炎、左手に氷を纏わせて聞いてみるとその場にいた全員が首を横に振る、音が出そうなくらいだ。首を振りながらギルドマスターの後ろに隠れているところを見ると冷静なんだろうな、無駄なんだけど。
「頼む、何でもするから止めてくれ!!明らかにさっきより込めてる魔力が多いだろ!!」
「失礼な、さっきのは生活魔法の方です。こっちと違って殺傷能力はありません。」
確かに先程込めた魔力はかなり少ない、それでも魔法使い一人分くらいは使ったのだ、今は十人分だ。
「お願いだからそれを引っ込めてくれ、後生だから。」
引っ込める事は出来ないから壁に向けて氷をぶつける、めり込んだ後十メートルほど凍りつく。次に炎をぶつける、今度は十五メートルくらいが消滅した。まずまずの威力だな、しかし魔力を込めていないのにこれだけの破壊力とは全力でやったらどうなるのかな?
「「あわわわ」」
声の方向を見るとギルドマスター達が腰を抜かしていた、たかがこれくらいで腰を抜かすとは・・・実に情けない。
「これくらいでガタガタ言わないでください、きちんと誰も居ないところに撃ったでしょう?私は他にも回って見たいところがあるのです。速やかに身分証を作ってください。」
笑顔で要求すると受付嬢が飛んでいった、早いな。
「分かった、すまんがギルドカードが出来るまで座って待っていてくれ。」
皆でギルドのカウンターに戻り椅子に座る、行く前と違うのは周囲の視線だ。先程は暖かみがあったが今は恐怖の色が強い。
ズガーン ドゴオー‼
ギルドの扉が飛んでいってギルドマスターにぶつかった、おお、立ち上がった。額から血が出ているが
「誰だ‼こんなことする奴はどこにいる‼」
「「ご主人様‼ご無事ですか!?」」
入ってきたのはルシフェルとべリアルだった、そこは良いのだが全力で攻撃するな、お前たち。
「貴様らがやったのかタダではすまさんぞ!!」
「ご主人様を傷つけようとしたのです!!死んで償いなさい。」
殺気を全力で放っているので誰一人として動くことができない、魔法を使おうとして魔力を込めているので止める。
「止めんか、お前ら。」
その一言でピタリと止まり込められていた魔力も拡散する。
「ですがこの不届きものたちを・・・」
「疑わしいものを残すのは・・・」
まだ何か言っているので睨み付けて黙らせる。
「まったく、お前たちは与えた仕事は終わったのか?そこそこ時間がかかるはずなんだが。」
そこまでしんどい仕事を与えてはいないがそれでも短時間で終わるような事はないはずだ。
「全力でやれば一時間もあれば十分です、後は交渉するだけです。」
「地下道に至るまで調べ上げました、詳細な地図は後日に提出いたします。」
こいつら・・・魔力に物を言わせたな・・・。もうつっこむ気力も沸かん。
「仕事が終わっとるのならば何も言わんよ、ただ武器はしまえ。その武器振ったらどうなるか分かるだろう。」
ルシフェルは聖槍ロンギヌス、ベリアルはヴァジュラを持っている。色んな意味で危険なんだよ、しかしこれで目を付けられる羽目になってしまったが・・・自業自得か。




