王都に到着
「ようやく到着か、あの村から一週間もかかるか。」
そう呟いていると
「ですから飛空挺使えばよろしいかと申し上げたのです。」
そう文句を言うのはルシフェルだ。出るときからずっとこのように飛空挺を使うように言ってくるのだ。お前は楽に移動したいだけだろ。
「飛空挺で行くとしてどこに止めておくんだ?ルシフェル」
「それはどこかの山にでもおいておけば良いでしょう?」
「とられたらどうするんだ。ご主人様の飛空挺がとられたら責任がとれるのか。」
どんどんヒートアップしていくのでこのまま放っておくと魔法の打ち合いになりかねないので止める。
「いい加減にせんか、飛空挺はまだ使う気はない。あれを持っていると変に勘ぐられるし、貴族からいちゃもんをつけられるのは明白だからな。」
「「申し訳ございませんでした。」」
そうやって話していると王女が近づいてくる。
「すまんがちょっと良いかの?」
「こちらは構いませんよ。それでどうかしましたか?」
ここで別れてから王都に入ることになっているのでそれが変更されたのかと思ったのだ。
「いや、たいした用ではないんじゃ。お主達と別れた後どのように連絡を取ればいいのかと思ってな。実際どうすればいいんじゃ?」
彼女としては強力な力を持つものを知り合いにしておけば心強いのだろう。その時どうするかは別問題だが。
「とりあえず王都にいますので探してもらう方向でお願いします。」
「そうか、分かった、お主達と知り合えて良かった。ここで別れるのは残念じゃがまた会おうぞ。」
手を差し出してきたので握り返しながら答える。この世界に握手があるのかと感心してしまった。
「またお会いするときまでご壮健であられますよう。」
王女達の馬車と別れ別の城門に向かう。
「あのような約束をしても良いのですか?」
「あちらが利用するのならばこちらも利用する、ヘルヴェイルとて無限の設備があるわけではない、時が立てば今の最強は過去のものとなるだろう、武器を作り続ければ資材も無くなろう。可能な限り他所で手に入れねばならん、疑問を持たれない範囲でな。」
「承知しました、不要な質問をしたことをお許し下さい。」
「構わん、理解ができなければ訳を聞いて理解するのは重要なことだ。これからも疑問が出たら聞け、なるべく答えることにする。」
「はい」
結局半日ほど時間を潰して王都に入ることにしたので近場の森で狩りをすることにした。その結果王都の周辺の森から魔物が激減してしまい冒険者の生活を圧迫することになるが余談である。




