プロローグ3
そういえば転生の場所は指定できるんですか?
「その説明してなかったね、ごめんごめん。貴族から平民まで選べるよ、奴隷は除外したからね。」
やっぱり奴隷っているんですね。
「うーん、君達の言う産業革命みたいなのが起きない限り、奴隷は無くならないよ。安価で調達できる労働力は少ないからね、でも君が考えているような状態にはなってないよ。ある意味一つの職業みたいな感じになってるね。」
虐待なんかはないと?
「零ではないと思うけどね。まあ必要悪とでも思ってくれ。」
どこの世界でも同じなのですね。
「まあこれ以上は押し問答になるから止めようよ。それでどれにする?」
では貴族の上の方でなるべく末っ子でお願いします、あと家族関係は良好なところでお願いします。
「うん、好き好んで政争のところに行く必要は無いね。じゃあ辺境伯のところの5男坊にしておくよ。それでいいかい?」
はい、種族は決められないんですか?
「ハーフでいいのならできるよ、でも迫害されやすいからやめたほうがいいよ。」
そうですか、じゃあ止めときます。
「だけど辺境伯だからちょっと物騒なところだね。魔物が出やすい魔境と接しているところになるよ。ちなみに魔物と魔族は別物だね。一緒にされるのは侮辱になるから気をつけてね。」
具体的には?
「外見は人と同じだけど角が生えてるね。あと魔力が人の倍は有るかな。」
それは迫害受けそうですね。
「じゃあ早いとこスキル決めてね、スキルじゃなくても希望は聞くよ。」
そうでした。