プロローグ2
「お礼と言うのはね、君を別世界に転生させてあげようと思ってね。」
別世界ですか?もとの世界では駄目なんですか?
「そうしてあげたいんだけど、一度死んだ魂は別世界にいくのが普通でね。もとの世界にいるのは基本的に悪行をしたやつだけだね。」
それだと魂の数が足りないのでは?
「そうだね、だから魂を引き裂いてね、それを使うんだよ。だいたい2000年くらいは虫や微生物だね。君達が言う地獄がこれだね。」
さすがに2000年も虫をやるのは嫌ですね。
「それで改心してるのはいいんだけどね、やっぱりしないやつもいるんだよ。」
それはどうするんですか?
「ケルベロス達の餌だね。残しておいても役に立たないし。」
なるほど、そんなのはしたくないですね。じゃあ別世界の転生でお願いします。
「うん。それがいいよ。君のいく世界は剣と魔法がある世界だよ。魔物とかはいるから少し危険かな?世界の名前は『ヒュリア』だよ。で自分がほしいスキルを決めておいてね。6つまでならあげるよ。」
なぜ6つもくれるんですか?普通は1つか2つだと思うんですか?
「ん?君達のところの小説とかはそれぐらいだろうけどね、君は私の家族を助けてくれたからね。それに役に立つスキルもあげるよ。スキルは君達で言うゲームのあれだね。種類はいっぱいあるよ、もし無いものでも創ってあげるよ。」
至れり尽くせりですね。もらえるスキルはどういうのがあるのですか?
「まずは言語理解、これは喋っている言葉が違っても理解できる能力だね。だけど文字は読めるけど書くことはできないからから気をつけてね。主に通訳の人が持っているけど、珍しい能力だね。」
それは異種族にも使えますか?
「異種族にも使えるけど魔物にも使えるよ。人間が知らないだけで彼等にも言語があるんだよ。」
なるほど、他のは何がありますか?
「次はアイテムボックス。君が想像している通りのものだよ。だけど君のは特別製だよ。」
何が違うのですか?
「まずボックス内では時間が経過しない、なまものも腐らないよ。そして普通なら大きさに制限があるんだけど、入り口を広くして何でも入る様にしたよ。最後に普通の入れられる量は魔力に応じて変わるんだけど、君のは重量無制限、数も無制限入れれるよ。ちなみにアイテムボックスは1000人に一人位の割合でいるね。」
私一人いれば飢餓とか関係無くなるんじゃないだろうか・・・。
「うん、無くなるね。」
ま、まあ良いでしょう、次は何ですか?
「次は二個セットだ。経験値が常に100と取得経験値常に1以上だね。」
何か普通そうですね。
「そう思うでしょ?ところが君のいく世界ではこんな効率よく成長できるスキルはないんだよ。だから君だけの物だね。」
具体的にはどんな能力何ですか?
「今度は食いつくね。」
私も男でしてね、そういうのに憧れていたんですよ。
「夢が叶って良かったね。具体的には行動をすると常に経験値が1入るね、普通は0.0001位しか入らないから、一万倍位効率よく鍛練できるよ。経験値はね、この世界ではレベルが1上がるごとに一桁単位が増えるんだ。例えばレベル1で2に上がるのに100経験値が必要なら、2から3になるのには1000経験値がいることになる。その点君はすぐにトップになれるだろう。」
わお、相当にチートだわ。
「次は魔術適正と魔力をあげよう。もとの世界に魔法がないと魔力がないし、使ってないと適正が付かないからね、適正は全部あげる。魔力は10万位でいい?」
この世界の一般人はどのくらいあるんですか?
「一般人が20、魔法使いが50位だね。一番多い人でも200もあればいい方だね。」
その時点で人外な気がするんですが。
「この世界では魔力が多いと長生き出来るし老化も遅いからね。最後に鑑定魔法と隠蔽力加減をあげよう。」
最後が一番普通ですね。
「そう思う?だけどねこれがないとステータスが見れないからね。国で数人しかいないよ。隠蔽は君の能力を隠す為の物だね、魔力が君より上じゃないと偽りのステータスしか見えないね、見えるといっても体力と魔力だけで他は見えないんだけどね。筋力とかは自分で確認してね、力加減はないと石でも握りつぶしちゃうから持ってないと怪しまれるからね。」
それって事実上見える人って。
「いないね。それ以外で好きなの6つ教えてね。ゆっくり考えて良いからね。」