戦闘終了
私が森に着くとそこには屍が転がっていた。あるものは内臓がなく、あるものは氷像にされて、だがそのどれもが息をしている。死んでも不思議でない傷を負いながら。
『まだまだ、続くよ。君達が早く終わらせてくれと願ってもそれは変わらないよ。』
「嫌だ!!こんな痛みにはもう耐えられない!殺してくれ!」
『そうは言っても君達が仕事をしていないからこうなったんじゃないか。』
外道なる魔法使いがそう言うと、訳が分からないというような目を向ける。
「俺達は領民達を守り領主様の命令にも従っていたそれのどこが仕事をしていないんだよ!」
「それは君が知っても意味の無いことだよ。」
ぎょっとした目で私を見る。なぜここに子供がいるのかという目だ。
「なぜここにいるのか聞きたいのかな?答えは単純だ、私が彼等を召還した人間なのだから。」
私の返答に絶望を顔に滲ませた彼は壊れたかのように笑い出した。
「壊れたか。」
『もう少し遊びたかったですな。』
「死体ぐらいならばくれてやる、愚かなる賢人は何処にいる?」
聞くと右の方を指差し『あちらですな』と言いながら先導するのだった。
『お腹は膨らんだかな?』
ムカデがギシギシと顎を鳴らしながら頭を縦に振る。
『そうかそうか。他の子達は…と』
そう言うと他の死体に群がっていたダンゴムシやヒル達が集まってくる。
『うんうん、お主達も満足できたようだな。』
「お前も派手に殺ったようだな。」
声がかけられた方にムカデを差し向けようとしたが、向けた人物を理解して謝罪する。
『主に武器を向ける不敬、お許し下さい。』
「何もなくば問題はない。用心を重ねるのは悪いことではない。」
必要な者達を見つけたので、先にこの2体の処置を先に行うことにする。
「先の戦果見るにお前たちは戦域守護者を任せることにする。一旦戻らせてこの死体を使い生け贄召還を行いヘルヴェイルに行ってもらう。異論は無いな?」
無いとは思って聞くが、愚かなる賢人が挙手をする。
『異論では御座いませんが、儂等に名を賜りたく存じます。』
名を与えるのはこの世界に固定するのに必要なことだからいずれは行うことなのだが早く欲しいと言うことなのだろう。
「分かった、外道なる魔法使いは外、愚かなる賢人は愚と名乗れ。分かったな。」
2体は頷き『『我が身に名を賜り有り難く存じます。我が力でお助けすることを確約致します。』 』
「良い、では一時戻すぞ。」
一旦送還し、周囲から死体を集め(一部息はしているものがいたが気にする気はない。)生け贄召還を行う。今度は死体に黒い光が2つ向かっていき10体ほどの死体を吸収し外と愚が姿を現す。
「意外とお前たちは生け贄がいらんのだな。ルシフェルこいつらをヘルヴェイルに連れていってやってくれ、配置するところは外は第一階層、愚は第三階層に連れていくように伝えておいてくれ。」
「かしこまりました。行くわよあなたたち。」
そう言うと転移石を使いヘルヴェイルに向かった。
「次はスケルトン・ジェネラルか。しかし人が死んでもなんとも思わないとは、神経が図太くなったのかな?」
反応のある方に急ぐのだった。
第一階層:虫の間、害虫、寄生虫が大量にいる。巡回している二メートル近くあるカマキリやカミキリ虫、トノサマバッタがいる。女性が入るとほぼ確実に気絶する。
第三階層:死の間、アンデッドが大量にいる。ゾンビやスケルトンが大量にいる。持っている武器は毒性、強酸性で覆われているので果てしなくうざい。倒しても武器は分解される。




