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異世界百鬼夜行譚

ざまあについて真面目に考えてみた

作者: 白澤 睡蓮
掲載日:2026/02/26

「こうして君の家のこの四阿で、二人でお茶会をするのはいつぶりだ?」

「私があのゴミと婚約して以来なの」


 何気ない問いかけに、しっかり毒が返ってきて、ヴァン・マイシサーは思わず苦笑いをこぼした。


 あのゴミと発言したリンコ・ザシワラとヴァン・マイシサーは、幼馴染の間柄だ。同い年、双方の両親は友人、父の爵位は共に伯爵位、領地は近いともなれば、二人が仲良くなるのは必然とも言えた。


 リンコがあのゴミことグロー・リジウム公爵令息と婚約しなければ、目の前に座るヴァンがリンコの婚約者だったかもしれない。可能性の話を考えても意味が無いと思いながらも、リンコは自然とそんなことを考えていた。


 三年前リジウム公爵家からの申し入れがあり、公爵家からの申し入れを伯爵家が断れるはずもなく、リンコはグローと婚約することになった。そして二週間前、リンコはものの見事にグローに婚約破棄された。


「婚約破棄されたと聞いた時は心配だったが、思っていたより元気そうで何よりだ」

「さすがに二週間も経てば、ある程度は吹っ切れるの」


 とは言ったものの、リンコは平常通りとはまだほど遠い。どことなく顔色は優れず、一切の癖がなくまっすぐ伸びた黒髪は、普段より艶が不足している。


 あまり屋敷の外に出たくない状態だったので、ヴァンが今日ザシワラ伯爵家の屋敷まで会いに来てくれたのは、リンコにとってとてもありがたいことだった。


「ぐう、あの時のことを思い出したら、また腹が立ってきたの。話を聞くがいいの!」


 そう前置きしてから、リンコは二週間前の出来事をヴァンに話し始めた。


 二週間前、リジウム公爵家主催の夜会が行われた。その夜会はグローの誕生日を祝うものであり、婚約者であるリンコに出席しないという選択肢は存在しなかった。


 夜会でグローのエスコートは無く、リンコが独りぼっちで過ごしていると、グローは一人の男爵令嬢を伴ってリンコの前に姿を現した。嫌な笑みを浮かべるグローと、グローにしなだれかかった男爵令嬢を前にして、リンコはこれから起こる顛末が大体予想出来てしまった。


 グローは散々リンコとザシワラ伯爵家を愚弄した挙句に、婚約破棄を宣言した。その場に居合わせたリジウム公爵夫妻には、グローを止める気が一切なかった。それどころか、むしろこの場を楽しんでさえいた。婚約破棄がリジウム公爵家の総意なのは明白だった。


 おそらくグローはこの衆人環視の状態で、リンコを泣かせたかったのだろう。内心ブチ切れのリンコは、泣くどころではなかったが。


 衆人環視での婚約破棄はブチ切れ案件ではあったが、グローとの婚約が解消されること自体は、リンコにとって悪い話ではなかった。グローとの婚約が無くなれば、もうリンコが我慢する必要はなくなるのだから。


 婚約破棄を了承した後、リンコはすぐに夜会を後にした。さすがに婚約破棄されて、好奇の目にさらされた状態で夜会の最後まで居られるほど、リンコのメンタルは鋼ではなかった。


「精々幸せになると良いですの」


 去り際にリンコは嫌みのつもりで言ったが、負け惜しみにしかなっていなかったのではないかと後で猛省した。とそんな後悔も一瞬で、後はもうただブチ切れだけである。


「あの女同じ人間と思えないぐらい、スタイル抜群だったの。何がとは言わないけど、すごく大きかったの」


 リンコは十八歳と成人していながら、顔立ちと体形から実年齢より幼く見られる傾向にある。リンコは若干羨ましさを滲ませながら、ジェスチャーで何が大きかったのかをアピールしていた。


「分かった、分かったから。せっかくのおはぎは食べないのか?」


 ヴァンになだめられたリンコは、素直にテーブル上のおはぎに手を伸ばした。おはぎにたっぷりついたあんこの甘さで、リンコは少し冷静になる。


 リンコは幼い頃からおはぎが大好きだった。こんなに美味しいのに、ザシワラ伯爵家以外でおはぎは一般的なものではないらしい。事実リンコは自宅以外でおはぎを見たことが無いし、ヴァンもザシワラの屋敷以外でおはぎを見たことはないと以前言っていた。リンコはそれが不思議で仕方ない。


 リンコと同じようにおはぎを食べながら、ヴァンが尋ねた。


「たしかリジウム公爵家は、ザシワラ家の資産目当てではなかったか?」

「リジウム公爵領内で金脈が発見されたそうなの。つまり金の目途がついたから、我が家は用済みなの」


 ザシワラ伯爵家は国内でも指折りの資産を有している。リジウム公爵家は最初から明らかに、そのザシワラ伯爵家の資産を狙っていた。金の無心は一度や二度ではなく、それがある時を境にぴたりと止まった。その後すぐにリンコは金脈のことを聞いたのだ。


「一方的に婚約を要求し、一方的に婚約を破棄するなんて、身勝手にもほどがあるの!」


 相手は公爵家、おまけにグローは現国王の孫だったりする。一伯爵家がどうこうできるわけがなく、相手の言いなりになるしかなかった。


「私に魅力が無いのが悪いなどと宣わって、あのゴミは慰謝料を払う気もないの。とても、とても、腹が、立つの」


 怒りに燃えるリンコは、握りしめた拳を震わせた。


「近頃巷ではざまあが流行っているの。あのゴミはざまあされるに相応しい相手だと思うの!」

「ざまあ? ざまあか。一応聞いたことはあるにはあるが」


 リンコは力強く言い切ったが、ヴァンはあまりぴんときていないようだ。


 婚約破棄されてからの二週間で、リンコはざまあが書かれた小説を読みふけっていた。得てしまった無駄知識を無駄にしないために、リンコはざまあについて詳しく語りだした。


「婚約破棄からのざまあには、いくつかのパターンがあるの。これらを踏まえて、あのゴミへのざまあを実現するの! ざまあパターンその一! こちらが何もしなくても、勝手に自滅して勝手に落ちぶれるの」

「一つ目から他力本願というか、運任せというか」


 まったくもってその通りだが、ここで認めてしまうと全てが無理に思えてくるので、リンコはヴァンの言葉を気にせず話を続けた。


「いまのところ自滅の気配は全くないの。だからこの線は諦めて、次に行くの。次は婚約者に家の仕事を全て押し付けていたパターンなの」

「仕事を押し付けていた相手がいなくなって、仕事が回らなくなると。リンコは何かしていたのか?」

「何もしてないの」

「じゃあこれも無理筋だな」


 反論の余地が全くない。


 リンコの頭の中をある事実が過るが、リンコはどうしてもそれを認めたくなかった。 


「他には、どこからともなくスパダリが現れて、私の意思とは関係なしにざまあしてくれるの」

「そんな男が現れたら、僕が困るのだが……」


 スパダリとはスーパーダーリンの略だと説明を付け加えるリンコの耳に、ヴァンの呟きは全く入っていない。


「今のところ、ノースパダリなの」


 はっきりと言い切るリンコに対して、ヴァンは複雑な表情だ。


「その顔は何なの?」

「気にしなくていい。それで他には?」


 気を取り直して、ざまあ談義は続く。


「あとは、実は私に何か秘められた力があって、何かあって何かどーん!」

「ふわっふわだなぁ」


 具体的な話が何もなかったので、そう言われて当然だった。


 リンコが挙げていったざまあは、どれも現実味が無い。こんなことが起こるのは、あくまで創作の世界の中だけだ。リンコはうすうす気づいていた。


 グローへのざまあは不可能では?


 現実を認めたくないリンコの思考は、ざまあと関係ない方へと逸れていく。現実味が無い話といえばと、リンコは話を続けた。


「公にはしてないけれど、我がザシワラ家には異世界の人外の血が流れているの」

「そう……なのか? 僕でも初耳なのだが?」


 ヴァンは明らかに半信半疑だった。古くからの付き合いであっても、両親同士を含めて、この話をしたことは今までたったの一度も無い。


「私も話半分なの」


 眉唾物の話だということは、リンコとて分かっている。だからヴァン相手であっても、今まで話したことはなかったのだ。そんな話でも、ヴァンは頭ごなしに否定しない。


 もしグローに同じ話をしたら、即否定からのリンコの人格否定にまで及んでくる。


「その異世界の人外というのは、住み着いた家に幸運をもたらす子供の姿をした人外だったらしいの」


 ここまで言ってリンコはあることに気付いた。ヴァンが良からぬ考えに至る前に阻止しなければ。


「念のため言っておくけれど、私の先祖はロリコンではないの。この世界に来てから、その人外は見た目が成長するようになってしまったそうだから」

「ロリコンということはつまり、異世界の人外は女性だったのか」


 今までリンコは気にしたことが無かったけれど、言われてみれば確かにそうだ。確かにそうではあるのだけれど、今はどうでも良いので、リンコはヴァンの発言をスルーすることにした。


「先祖に異世界の人外がいるからといって、我がザシワラ家には特別な力は何にもないの」


 何か特別な力があるからと言って、先祖に人外がいる証拠になるわけではない。だが、多少なりとも信ぴょう性は出てくる。もしかしたらグローへのざまあだって、可能だったかもしれない。


「その言い方だと、特別な力を持つ家もあるみたいだな」

「ここから遠く離れた他国にも同じように、異世界の人外を先祖にもつ家があるの。その家では首が伸びたり、外れたりするらしいの」


 私にも同じように力があればと悔しがるリンコに対して、ヴァンは冷静だった。 


「首が伸びたり外れたりすることで起こるざまあが、全く考えつかないのだが?」

「きっと回り回って、巡り巡ってざまあが起こるの」


 ヴァンはまあそういうこともあるかもしれないかと言って、リンコの話を否定しなかった。


「特別な力があるわけではないし、リジウム公爵家の仕事を肩代わりしていたわけではなく、代わりにざまあしてくれるスパダリもいない。勝手に自爆して落ちぶれる気配もなし。はあ、ざまあは諦めるしかないの?」


 溜息混じりにリンコは視線を落とした。


 リンコは一方的にリジウム公爵家に、人生を一変させられてしまった。過ぎてしまった時間は戻らず、人生をやり直すことは不可能だ。だからグローやリジウム公爵家に、何か報いを受けてほしかった。


 それなのに、彼らが報いを受けることは無い。


「諦める必要はない」


 ヴァンに毅然と言い切られて、リンコはすぐさま顔を上げた。


「僕も協力するから、あいつへのざまあのことは改めておいおい考えよう。今日はざまあの話ではなくて、もっと別の事を話に来たんだ」


 それらしき話の心当たりがなく、リンコは首を傾げた。久しぶりのお茶会で、ヴァンと二人で話すのはとても楽しかった。ヴァンは単純に話を聞いてリンコを励ましに来たのかと思いきや、どうやら違ったらしい。


「特別な力なんて無くてたってかまわない。リンコはリンコだ。僕はそのままのリンコが好きだ」


 一気にリンコの視界はにじみ、ヴァンの顔がはっきりと見えなくなった。


「以前伝えられなかったことを、伝えさせてもらえないか?」


 ヴァンの優しい言葉で、リンコは否応なしに期待してしまう。だがそんな都合の良い話があるはずがない。


「僕は君と婚約したい」


 ヴァンの口から期待した言葉が発せられ、リンコは何も言えなくなった。


「まさか誰とも婚約しなかったのが、正解になるとは思ってもみなかった」


 ヴァンが照れたように笑う一方で、リンコは言葉を失ったままだ。


「僕の両親と君の両親の許可は得てある。後は君次第だ」


 ヴァンが二週間経ってようやくリンコに会いに来たのは、婚約の根回しをしていたからだろう。


 ヴァンは一縷の望みにかけて、ずっとリンコを待ち続けていた。


 ヴァンは決して、世間でスパダリと呼ばれるような人間ではない。顔立ちはそこそこ整っている程度で、能力的には可もなく不可もなくだ。はっきり言って、どこにでもいる様な普通の人でしかない。


 でもリンコにとっては、他の誰よりも特別だった。


「婚約破棄された傷物の私で、本当にいいの?」

「ああ、リンコでないと駄目だ」


 リンコの眼から涙が溢れると同時に、リンコがずっと無かったことにしていた気持ちが溢れた。


「うぅ、ヴァン! 大好き!」


 この日リンコは涙が枯れるほどに、十八年の人生の中で一番泣いた。



 リンコとヴァンが婚約して半年後、ヴァンはザシワラ伯爵家の屋敷を訪れていた。


「外の騒ぎは何だ?」

「また先触れも無しにあのゴミが来たので、追い返している最中だと思うの。そんなことよりも、私行ってみたい場所があるの!」


 リンコは屋敷の外で騒ぐグローに心底興味なく、強引に話を変えてしまった。


 リンコとヴァンはこれから隣国に向かう予定だ。正確に言えば、ヴァンとマイシサー伯爵の旅に、リンコが同行する。リンコと迎えに来たヴァンの二人は、荷物の積み込みや警備の打ち合わせ等といった準備を待つ間、応接室でおしゃべりを楽しんでいた。


 隣に座ったリンコととりとめもない会話をしながら、ヴァンは様々なことに思いをはせる。


 なぜグローがザシワラ伯爵家の屋敷に突撃して来ているのか、ヴァンにはある程度推測がついていた。ヴァンが知っている限りであっても、婚約破棄した後のリジウム公爵家は、悲惨の一言に尽きた。


 リジウム公爵領内で発見されたという金脈は、早々に枯れたとの噂が流れている。まるで一瞬の夢か幻であったかのように、何も見つからなくなってしまったのだとか。


 さらに金脈が枯れた焦りに付け込む形で、リジウム公爵家は借金までして用意した大金をだまし取られてしまった。犯行グループは姿をくらまし、金の回収の目途は立っていない。


 ヴァンは最初にこの話を聞いた時、嘘だと信じていなかった。腐っても公爵家がいとも簡単に騙される、そんな馬鹿な話があるのかと。だが事実だった。


 金に困ったリジウム公爵家が頼ったのは、リンコとの婚約破棄の場にいた男爵令嬢の実家だった。金で爵位を買った男爵家は、ザシワラ伯爵家には及ばないものの、それなりの資産を有していた。だが男爵家にリジウム公爵家を助ける意思はなく、早々に縁を切った。元より金脈の利益を狙ったハニートラップだったのだろう。


 こうなるとリジウム公爵家にできることは、領地の税金をさらに上げることだけだ。領民の反発は言うまでもない。


 表に話が出てきているだけでこれなので、実情はより深刻なことになっていそうだ。


 もはや領民の反乱が起こりかねないため、国の介入は秒読みの段階まで来ている。国王が擁護しきれない有様なので、下手すればリジウム公爵家は取りつぶしもあるかもしれない。


 このリジウム公爵家の現状を的確に表すならば、やはりざまあだろう。ざまあとしか言いようが無い。


 あれほどざまあを望んでいた当のリンコは、念願のざまあが起こっているにもかかわらず、すっかりどうでも良くなっていた。思い出すと苛立つから気にしないようにしているのではなく、本当にどうでも良いのだ。


 それだけ今のリンコは満たされて幸せなのだと、ヴァンにとっては喜ばしいことである。グローのことを考える時間があるならば、もっと自分のことを考えていてほしい。グローに奪われた二人の時間を少しでも取り戻すために。


 そんなヴァンの思いとは裏腹に、リンコと婚約して以後、ヴァンの周囲はやたらと忙しないことになっていた。


 今年マイシサー伯爵領内で採れた農作物は、天候に恵まれて未だかつないぐらい豊作だった。国内でも消費に困る程であり、干ばつの影響で不作にあえぐ隣国から、ぜひ輸出してもらえないかとの相談が来ている。


 またマイシサー伯爵領には、長年の頭痛の種である神出鬼没の人食いの魔物が住み着いていた。冒険者ギルドに討伐依頼を出したとしても、その依頼が達成されることは無かった。


 依頼の報酬が安すぎるから達成されないのではなく、むしろ報酬は破格だった。多くの冒険者が依頼に挑戦したのだが、件の魔物の知性が異常に高く、単純に達成が困難だったのだ。


 八方ふさがりだった状況は、今から二ヶ月前に唐突に終わりを迎えた。人食いの魔物は偶然領地を通りかかったネコを連れた女性冒険者に、あっさりと討伐されてしまった。


 人食い魔物討伐とほぼ同時期に、マイシサー伯爵家が出資していた魔道具製造のコストダウン技術に、実用化の目途が立った。それまで難航していたのが、まるで嘘のように。


 他にも色々とあったのだが、細かいことを挙げればきりがなくなってしまう。


 この度の隣国行きは、これらに関連してのことだった。様々な商談と根回しをしなければならず、かなりのハードスケジュールが予想される。


 加えて、人食い魔物を討伐した冒険者にも会わなければならない。マイシサー伯爵家に人食い魔物討伐の報告が来た時には、冒険者は報酬を受け取ることも無く、すでに領地を離れてしまった後だった。


 彼女は現在隣国に滞在していると、冒険者ギルドから情報を得ている。直接会って礼を伝え、あわよくばコネを作っておきたい。


 マイシサー伯爵家がやるべきことは山積みだ。だが、リンコとの将来のことを考えると、これは嬉しい悲鳴なのかもしれない。


 だとしても、ヴァンは隣国に行っている間、リンコと会えなくなるのが耐えられなかった。ヴァンが試しにリンコを隣国行きに誘ってみると、リンコは二つ返事でその誘いに乗った。


 ヴァンは隣に座ったリンコをまじまじと見つめた。


 全てはヴァンがリンコと婚約してからだった。二人が婚約して以降、マイシサー伯爵領は明らかに良い事に見舞われている。自然とヴァンは呟いていた。


「リンコは幸運の女神なのかもなぁ」

「急に何を言うの? そんなことあるわけないの」


 笑って否定するリンコを見て、ヴァンはそれ以上何か言うのを止めた。ヴァンと同じようなことを口々に言っていたマイシサー伯爵家の使用人達に、今後余計なことを言わせないようにと思いながら。



 ここで少しだけ一般論の話を。


 周囲に幸運をもたらす存在は、古今東西多くの場所で語られる。人々はそういった存在を丁重に扱うことが大半だが、逆に粗末に扱い、更に排除するようなことをすればどうなるか。あえて語るまでもないだろう。


 リンコは未だに自覚が無いが、ヴァンは確信している。リンコ・ザシワラは先祖返りを起こした『本物』だったのだと。

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