表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔法界と3人のリトル冒険者  作者: Terumi
第1章 黄
7/16

第7話 レッドストーン

「君たちはそこに座っていいよ。」


そう言って長い方のソファーを指差した。3人がソファーに座ると、ハリスさんがお茶を出してくれた。よく分からなかったが、お茶は見たことのない浅葱色のお茶だった。味は緑茶のようでだいちが苦手だったようだ。


「それで、確か君たちはストーン達を探しているんだよね。ここからだと一番近いのが・・・」


そう言いながらハリスさんは机の下をゴソゴソして、一枚の古い地図を取り出した。その地図の上に指を乗せて、説明し始めた。

「えっと、今はここだから一番近いのがここ。レッドストーンだね。クローネ街を出て、北にずっと進むんだ。そしたらそこに一つだけ家が立ってるはず。そこにとりあえず行けば家主が続きを教えてくれるだろう。」


「なるほど。ずっと進むってどれぐらいかかるんですか?」

「だいたい20分前後かな。」

「わかりました。ありがとうございます!」


「あ あと、北の方は霧が出てるって言ってたから、行く時は気をつけて。」

「はい!」


さとる達はもう出発しようとしたが、ハリスさんが外を見て止めた。

「今夜はもう遅い。一晩泊ってから明日の朝に出発しな。」


ハリスさんは魔法の杖を一振りし、布団を3枚分敷いた。

「いいんですか!じゃあ明日の朝に出発にします。」


「はい、今日のご飯はさとるくん達が来てくれたので、現実世界の料理を真似してみました。これは・・・カレーライス?・・・と言うものでーす!」

そう言って3人の前にカレーライスが置かれた。なんだか昨日までカレーライスを見ていたのに、懐かしいような感じがした。


「うわーい!やったー僕の大好きなカレーライスだ!」


かけるがにっこりした。3人はお腹が空いていたのか、すぐにカレーをたいらげた。夜ご飯を食べた後は、歯磨きをして布団に潜った。思ってたより早く眠れた。



 次の朝、まだ太陽が登っていない頃にはもう朝ごはんのサンドイッチは食べ終わり、旅に必要なものはハリスさんが魔法で出しておいてくれていた。3人はその荷物達を自分たちのリュックに詰めた。懐中電灯や予備の食べ物、方位磁針などを用意してくれていた。最後にレッドストーンの位置が記された地図を渡してくれた。もう準備は満たんだ。


「それじゃあ、もう出発だね。霧に気をつけてね。」

「はい、昨日から色々と本当に助かりました。それじゃ、行ってきます。」


地図を手に握りながらハリスさんが見えなくなる階段まで後ろ歩きをしながら手を振り続けた。イザベラタウンを出ると、地図と方位磁針を見て、北を確認した。毎回分かれ道になるたびに方向を確認しながら進んで行った。


「ここからが本当の冒険の始まりだね!ふぅ、楽しみ〜!」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ