第5話 ヒントへの道
「ねえ、そろそろ最初のストーンのヒントをもらいに行かない?」
「そうだね、そうしないと何にも始まらないからね。どんどん聞いていこう。」
さとるは屋台が並んでいる方を見渡し、一番話しかけやすい人を探した。
「あ あの人に聞いてみようよ。」
さとるが指差したのは、優しそうな茶髪のお姉さんだった。手にはかごを持っており、どうやら買い物にきたらしい。3人は早速聞きに言った。
「すみません、あの、僕たち違う世界から来た者なんですけど、なんていうか、帰るためにはストーンたちがいるみたいで・・・村の人からヒントをもらえって言われたんですけど、ヒントって知ってたりします?」
そう言うと、お姉さんはにっこりして答えた。
「ごめんね、私はこの村の人じゃなくて、ただ買い物に来ただけなの。お役に立てなくてごめんね。あ、でもこの村に私の弟が住んでるから、弟に聞いてくれるかな。」
そう言うとお姉さんはポケットから紙を取り出して、何やら住所らしきものを書き始めた。書き終わると、その紙をさとるに渡した。
「はい、この場所に弟が住んでるから、ここに行きな。弟の名前はスカイ。連絡しておくから名前を教えてくれないかしら。」
「ありがとうございます!俺の名前はさとるです。」
3人は合わせてお礼を言った。渡された紙を見てみると、こう書いてあった。
「クローネ村5丁目イザベラタウン45階4503室 スカイ・ハリス」
だいちは右にあった標識を見て、ここが何丁目なのか確認した。
「ここは3丁目なんだって。5丁目は・・・右側に5分ほど進めば着くだろう。」
「だいちありがとう。でも、右側には道がないよ。」
「え?」
確かに右側はレンガの壁だった。3人が戸惑っていると、一人の魔法使いがレンガの壁に近づくと、そのまますり抜けた。どうやら普通に通れるらしい。
さとるも通ってみた。見事にすり抜けた。続いてだいち、かけるもすり抜けていった。レンガは、3丁目と4丁目の境目だったのか、レンガの壁を抜けたら全く違う雰囲気だった。
さっきまで賑わっていた村が、今では人通りの少ない、少し暗い村に出た。3人は恐る恐る真っ直ぐ歩き続け、3分ほど歩いたら、さっきと同じようなレンガの壁がまたあった。壁の前には「ただいま4丁目、この先5丁目」と書いてある看板があった。
その壁も、同じようにすり抜け、ついに5丁目に到達した。
そこからは「イザベラタウン」と言う建物を探しに歩き始めた。もうすでに太陽が沈みかけていた。
現実ではもう夜中だろう。