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ある美漢/恨み感  作者: ガエイ
ある美漢/恨み感
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#11 ある美漢 第6話

 私、氷川ひかわヒカリは動揺どうようしていた。


 私は男子から告白を受けた時、必ず了承するようにしている。


 私が()であることはそれなりに知れ渡っているみたいだけど、それでもあまり交流がない人達は知らない事が多い。


 だから、私のことを知っていて告白してくる人なんてまずいない。


 かと言って、私が男だと知らない人が告白してきた時に、私の方から断ってしまうと、告白した相手が男だというショックだけでなく、その男から告白を断られてしまうことになって、二重に相手を傷つけてしまう。


 いつもなら、一度告白を受け入れたうえで男であることを明かし、告白を撤回てっかいしやすい状況を作ることで『やっぱり無かったことに……』と言ってもらいやすいようにしているのだけれども……。


 ただ、やはりそれすら言いづらいのだろう。私に直接ではなく、ハルくんや他の誰かをかいして言われることが多い……。


 安藤くんもその一人だった。学年が違うし、私のことを通学時の電車で見かけて知ったような子だったから、無理もないと思う。


 だからさっき、直接安藤くんが改めて告白をしてきたのは衝撃的しょうげきてきだった。


 こんな私を好きだと言ってくれる人がいるなんて思わなかった……。


 改めて付き合って欲しいとは言われて了承したものの、もしかしたら今後親交(しんこう)を深めていくうちに、気持ちが離れていってしまうかもしれない。


 それでも、悲しみではない涙が出るくらい、物凄ものすごく嬉しかった……。

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