004 朝礼
「おはようございます。」
「「「おはようございます。」」」
おや、ここはなんだか雰囲気がいいな。
「私が大熊です。この部署の責任者をしています。」
「みんな知ってるしー。」
タイミング良く、女性が突っ込みを入れている。
みんながゲラゲラ笑ってる。
「今日から仲間になった秋元さんです。1日でも早く私たちと同じ仕事がこなせるよう、みなさんでサポートしてください。」
大熊係長って優しい人だな、なんて思っていたら、先ほど突っ込みを入れていた女性が手を挙げた。
「係長、しつもーん。」
「はい、須藤ちゃん何かな?」
どうやら彼女は須藤という名前のようだ。
「それってー、私たちと同じレベルでってことですよねー。」
大熊係長が答える。
「そうだよ。」
「秋元君はどれぐらいExcelが使えるんですかー?それによって・・・。」
ん、どれぐらいってどういうことだろう。
「秋元さん、関数のsum、countを使ったことはー?」
「あります。」
「ではsumif、countifはー?」
「あります。」
「最後の質問、vlookupはどうかなー?」
「ありますが・・・それほ。」
いきなり大熊係長が右手を高く挙げた。
「私たちは素晴らしい人材を仲間に迎えることができました。」
回りのみんながウンウンとうなずいている。
「秋元さん、あなたわ野中主任に付けます。彼からもろもろ指導を受けてください。」
師匠は野中主任になった。
「係長、しつもーん。」
おっ、さっきの須藤ちゃんだ。
若くて小柄でちょいぽちゃで巨乳。
「野中君で本当にいいんですかー?」
野中君?
野中主任より年上?
ありえない。
それより、それより、やはり野中主任はやばめの人なんだろうか。
「いいと思いますよ。彼にはまだマクロまでは考えていないから。」
ん?
マクロ?
って何だっけ?