17話 「また、いつか・・・」
「ふう。いやぁ、全力で負けるとは・・・。恐れいった。完敗だ。」
「にしても、凄いなぁ、刀夜くんは。勇くんの全力に勝つなんてね。」
「そんなに凄いことなんですか?」
あの後、スタジアムの中心で刀夜達は話をしていた。
「そりゃぁ、だって勇くんはこの世界で一番強い男だからねぇ。それに勝つなんて凄いことだよ。」
「その割には余り驚いてないように見えますが・・・。」
「正直、結構驚いてるよ。でも、それより遂に勇くんを越える人が現れたって気持ちが強くてわくわくしてるよ。」
「ハハハ。あの、ここであったことは他言無用でお願いします。」
「勿論だ。勇くんもだろ。」
「約束ですから。」
「ふう、良かった。」
(この武器は出来るだけ見せたくないからな。チート過ぎて逆に危険だからな。)
と、刀夜が考えてると
「刀夜、おめでとう!!」
と、言ってシャルが後ろから抱き着いてきた。
「わっ!ビックリした~。ありがとう、シャル。」
「刀夜、おめでとう。」
「ネフィアもありがとう。」
「にしても凄かったねぇ。やっぱあの剣、かっこいい!」
と、シャルが目を光らせて言った。
「そのことなんだが、なんだ、あの剣は?」
「これも他言無用でお願いしますね。」
「「うん。」」
「「ああ。」」
「まず、宝石のような剣はジュエリングドラゴンの分身から作られた剣です。で、もう一個の金属の剣はレアメタリングドラゴンの分身から作られた剣です。」
「そのドラゴンってもしや、竜族最強のドラゴンでは?」
と、勇が言った
「はい。でも、まだ本契約が終わってないのて全ての力が出せてる訳ではありません。」
「・・・・・」
「あの?」
「すまん。凄すぎて理解が追いつかなかった。」
「やっぱり凄いよ。刀夜は!」
「そうね。いずれは──」
「何か言った?」
「な、何でもにゃい・・・。」
(あ、噛んだ。)
「ところで刀夜くんはいつ帰るんだ?」
「試合も終わりましたしそろそろ帰ろうかと。」
「そうか。じゃあまた、いつかな。」
と、王様が寂しそうに言った。
「はい。いずれ、また。」
「俺からも、またな。今度会った時、また勝負しようぜ。」
「はい。ありがとうございました。あ、ところで何で勇さんは『川神流』について知ってるんですか?」
「俺は日本で、お前の父さんに教えてもらっていたんだ。その時、お前の父さんから『俺には、刀夜って子供がいてな。死んじまったんだが俺を越える実力の持ち主だったぞ。』と聞かされたんだ。んでお前が『刀夜』 って名前だからもしかしたらって思ったんだ。」
「なるほど。」
「結局、お前の父さんには勝てなかったからな。お前に勝てるはずが無いな。」
「いえ。あの太刀筋は相当のものです。」
「そこまで分かるのか。とりあえず、次は負けないからな。」
「はい。」
「私も、短い間だったけど刀夜といれて楽しかった。このペンダント、大切にするから。」
と、ネフィアが青い宝石でできたペンダントをだしこう言った。
「僕も、忘れないから。また、中学校で会えたらいいな。」
「うん・・・。」
「私も、また会える日まで絶対に刀夜のこと忘れないから!」
「勿論、僕だってシャルのこと忘れないから。」
「うん・・・。」
「じゃあ、僕は帰ります。色々とありがとうございました。」
「「またな(ね)!」」
と、言い、転移魔法で家に帰るためにワープした。その時かすかに刀夜の目にはネフィアとシャルが泣いてるように見えた・・・。
「「また、いつか・・・ね。刀夜・・・。」」




