現代学園編1話 登校と軽い自己紹介
「と~やぁ、朝だよぉ、起きて~!」
朝、僕は幼馴染により平穏を破られるのであった。
「ちょっと、と~やぁ起きてよ!ち・こ・くするよ!」
そう、今日は高校二年生の2学期登校日。ダルいなぁ。
「おはよー心晴」
僕は眠け目を擦りながら心晴の方をゆっくり見た。
「おはよ~刀夜。はぁ、やっと起きたか。もう家、出ないと遅刻するよ。先に外出てるからね!」
さて、着替えて…ってもう家出る時間なのかよ。はぁ今日は朝飯抜きかぁ…。
「お待たせ」
「遅い!遅刻するよぉ~。」
「まあ、間に合うだろ。んじゃ、行くか。」
僕は川神刀夜。高校二年生の陰キャだ。アニメ大好き!小説大好き!って感じだ。そう、これまでは。だがそれは…ここにいる幼馴染や学校のマドンナ?と最近一緒になることが多くなり………まぁ、話すと長くなったりするので省略。
で、僕の隣にいるのが幼馴染の高見心晴だ。うちの学園の三大美少女の一人であり幼馴染の僕から見ても可愛いと思う。髪は茶色気味の黒でショートヘアーだ。身長は普通くらいで出る所は出て、そうじゃない所は締まっている。頭はまあまあ良いが運動神経はあまりよくない。とまぁそんな感じかなぁ…。
僕と心晴がこうして登校するのは別に珍しいという訳ではない。いつも僕の家の前で心晴が待っている為、こうして起こされるのは久しぶりだったが……
「あ、心晴。ありがとな。今日も待っててくれて。」
「へ…?あ、うん。改まってどうしたの?」
「いやぁ、心晴はいいお嫁さんになるなぁと思って。」
「へ!?それ、関係なくないかなぁ?」
「そうか?まぁ、良いじゃん。」
と、まぁ毎日こんな他愛ない話をしながら登校している。
因みにさっきのは相手の事をしっかり待ってくれるのはいいお嫁さんになるだろうなという意味だ。深い意味はない。
「ふぅ、間に合ったな。」
「全然余裕あったね。」
「そうだな。」
僕と心晴は同じクラスで、席も隣の為、必然的によく話す。と言ってもやはり心晴は美少女だから毎日のようにクラスの男子の目線が怖い。まぁ、もう慣れたんだが…。ん?あれは…
「おはよう、和也。」
「おう。おはよう、イケメン。」
「なんだそれ?僕の名前は刀夜だ。イケメンという名前ではない。更に言うとイケメンではない。」
「そうだな。おはよう、刀夜。」
こいつは僕の友達の富野 和也だ。
「そういや刀夜、昨日お前ブレオラのログインしてなかったがなんかあったのか?」
「ああ、昨日はちょっと家の手伝いと道場で特訓しててな。ごめんな。」
「ま、大方そうだとは思ったけど。」
僕たちが今ハマっている「ブレストオンライン」、通称「ブレオラ」は、よくあるRPGだ。テンプレ感はあるがどこかハマるとこがあって面白い。
「じゃ、俺はそろそろ自分の席行くわ。」
「おう、じゃあな」
ふぅ、和也もいなくなったしまた心晴と話すか。
「なぁ、こは…」
「おおー!きたー!学園三大美少女の一人、高宮 鈴が!」
なんだ?うちのクラスには説明してくれる人でもいるのか?
彼女は高宮 鈴 学園の一番美少女だ。いわゆる学園のマドンナ。僕が見てもそう思う。身長は普通で、胸も普通かな?髪は黒のストレートだ。
「おはよう。みんな。」
「「「おはよう。鈴さん(様)!!」」」
そう。で、なぜかこう「様」と言って、慕う人が多い。
「ん?何、刀夜。」
「いや、なんでもないよ。」
「そう、ならいいけど…。」
話は戻って、鈴は自分の席に鞄を置き僕に近づいて来た。
「おはよう、刀夜くん」
「ああ、おはよう鈴。」
「あのさ、今日、いきなりなんだけど、その…い、一緒に昼ご飯食べない?」
何故急に?ってそれをここで言わないでくれ!男子の視線が怖い!!
あれ?心晴はなんでほっぺ膨らましてる。
「ダメですか?刀夜くん?」
「ああ、もちろんいいよ。」
「そう、ありがとう。それじゃまたお昼に…」
「ちょっと待って!!」
「ん?どうかした?心晴?」
「わ、私も…と、刀夜と一緒に食べたいなぁ…なんて。」
「僕は別にいいけど。」
心晴と鈴は友達だから聞かなくてもいいだろ。それにしても余所余所しいなぁ。
「私もいいよ。」
「ありがとう。じゃあまたお昼で」
「そだな…」
男子の視線がさらに怖かったのは気にしないでおこう…。
いや、怖い怖い!!憎悪が!憎悪が!まさにこれが藁にもすがりたい気分ってやつかな?
それにしても鈴と心晴と昼ご飯食べるのは久しぶりだな。いつも和也と食べてるからな。と、多少は胸を膨らませていたりもした。




