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異世界警察24時 1話  作者: 枯木星
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1話

「動くな!イ゛゛セ゛カ゛イ゛警察だ!」

警察と名乗る屈強な肉体の男は怒気を上げると弱そうなヒョロガリ男を力づくでねじ伏せる

「な、なんで!?俺は最強のチート勇者なのに!」

ヒョロガリ男はブツブツとか細い声で何かを喚いているが、すんなりと手錠をかけられると体が光に溶けるように消えた。

「犯人拘束、移送完了です!」

今回逮捕された男は2010年の日本からこの世界に転生してきた会社員、26歳の男。

現実世界ではアニメ、鈴虫ハヒルの躁鬱2期が放映されその内容に不満を抱き作者に殺害予告。

逮捕されるも反省の兆しが無く、現実世界と異世界が結んだ犯罪者更生協定によって記憶を改竄され異世界に勇者として送られた。

罪状は女性への劣等感克服の為に組まれたハーレム生活プログラム中、女性への性強要及びスライムやゴブリン等の下等モンスターへの性的虐待である。

後に犯人はこう供述している。

「普通の女性との生活に飽きてしまった。同じ事を繰り返す生活に耐えられず、性癖が歪んでいった。」

現実世界でも同じ内容を繰り返すアニメに嫌気が差し殺害予告をしてしまった彼。

彼のように異世界でも同じような理由が引き金となって再犯するケースは多い。

「彼はこれからどうなるのですか?」取材班は疑問を口にする。

「本決まりではないですが、恐らく飽きっぽい性格を克服する為の非常に過酷な更生プランを受ける事になると思います。前例を見た感じこういった理由での再犯なら、恐らく100万年間異世界でスライムを狩り続けたりですかね…」

「ひゃ、百万年ですか?あ、そうか異世界チートならそれくらいの無理が通りますね」

「そうなんです!異世界警察はおよそ千以上のチートを所有しています。それを応用すれば大抵の事は出来ますね。受刑者は現実では時間が流れていないので十分に更生した後は、現実世界に戻され釈放されます。

記憶は消されますが経験としては残るので再犯の確率はかなり低くなります。」

「しかしこんな厄介者達を引き受けて貰って、なんか心が痛みますね。」

「彼らには演じてもらっているだけですから。更生が完了したらその世界は元の時間軸に戻され、

莫大な謝礼が送られます。最近あった謝礼は、例えば彗星が落ちて滅ぶ世界で我々が彗星を破壊するとか」

「それは壮大な謝礼ですねwそれならあちらも納得してくれますね」

「それにこちらも異世界側の犯罪者の更生を手助けしていますからねえ。お互い様ですよ」

「詳しくお伺いしたいです。」 続く

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