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第二十四話
「はいこれはそこ、あ、それはあっちねー」
文さんが絶えなく指示を出し続ける。
来週の文化祭に向けての準備中だった。
机の形を変えたり、色々なものを引っ張りだしたり逆に奥にしまったり。
一週間を丸々使った大規模な文化祭は、準備のスケールもかなり大きい。
それと、もう一つ文芸部に関するイベントがあるのだが、それはまだ一年生にも読者にも秘密である。
でもあれもうクソ茶番化して来てるからなぁ。
伝統ってさ、めんどいの多いよね。というかなんで2回も文化祭あるんだろ。この学校やっぱ精神おかしくね?
いやみじかっと思ったそこの貴方、すいません。これが受験生です(オープンスクールには逝かねばならないのです。誤字じゃねぇ。わざとだ)
宿題になんて追われてませんからね。追われててもこっち優先させる人ですからね、僕。




