第十九話
その後も続いていき、いよいよ最終局面。
春のターン
パラリとめくられたカードには、王冠を被ったスライムが描かれていた。
「えっと……」
確かどこかで出ていた筈だ。
俺は考え込み、絞り出した結論を言う。
「キングクリムゾン零式三世モードイモービルフォートレス不完全体」
名付けたのは確か翡翠だった。
そして赤羽のターンだ。
分厚い本から飛び出た幼児が怪獣の着ぐるみを着たものだった。
これは確か……
「ホワイトブレード二世のTCG第三弾に収録されているところのブラッククローバーNo'99!!」
連が叫んだ。
「はぁはぁはぁ……やるな……!」
「お前こそ、この俺について来れるとはな……」
「最終決戦と行こうか……!」
「ああ!」
「グリーンのグラデーションでデコられたプリクラを彼氏にもらって微妙な心情のJK!」
「暗黒星雲に導かれた要塞の中に閉じ込められた齢12歳のロリィタ!」
「休んだ隣の席の子の分までノートを取ったはいいが字が汚すぎて渡せなかったピュア男子!」
「突如現れた地球軍に連れ去られた惑星ベ○ータの王子!」
「何故か美少女に好かれまくるけど読書以外に興味が無くて結局魔法使いになり死んでいったラブコメのサブ主人公!」
「テニス部のモブにテニスで圧勝しちゃって体育教師に目をつけられた最強系主人公!」
「夢だと思ったら現実だった女神様に会って幼馴染とともに異世界転移しちゃった少年!」
「くっ……ここまでかっ」
「連……お前はよくやったよ、ただ相手が悪かっただけでな……」
「ああ……よかったらまた僕と戦ってくれないか?」
「勿論だ!もっと強くなって帰ってこい!」
「次こそ負けねーからな!」
と、俺たちが間違った青春をしている間、文さんなどはせっせと帰る準備をして帰っていった。




