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第十八話

「りんごとみかんをテレビの上に置いた後メロンを食べ始めた山下を眺めている木山くん!」

 何故文さんがこんな謎の言語を叫んでいるかと言うと、それは30分前に遡るーー


 いつものように部室に来た俺と連。

 その後、無事締め切りに間に合ったし、ちょっと遊ぼうかと言って文さんが部長の席の引き出しに入っていた謎のカードゲームを取り出した。

 あの机の中にはトランプやUNOなどの誰もが知っているものから、遊○王やデュエル○スターズ、バ○ィファイトなども入っている。

 そして文さんがそのカードを切り、全員に自分の机の周りに集まるように指示した。

「このゲームはナンジャモンジャゲームって言って、順番に山札をめくっていって、初めて出たものには名前をつけて、出たことがあるものはつけた名前を叫ぶって感じのやつなの。最初に叫んだ人がそれまでに出たカードを全部もらえる。ちなみにこれは市販のやつじゃやくて先輩達が作ったやつだよ☆」


 てな感じで始まって、今に至る(ちなみにまだ冒頭ではない)

 何故かみんなものすごく覚えにくい名前をつけるため、ほとんど取れなかったり。順番は連、俺、文さん、西園寺、春、赤羽、翡翠である。


連のターン

 赤色の刺々しい左目に眼帯をしている物体ものが出てきた。

「うーん、そうだな、『りんごとみかんをテレビの上に置いた後メロンを食べ始めた山下を眺めている木山くん』で」


俺のターン

 無駄に神々しい人参の落書き。

「『作者』」


文さんのターン

 青色に光り輝いた丸い物体。

「『23世紀からやってきた進化系のドラえもんちなみに耳はまた食べられた』かな」


西園寺のターン

 赤色の刺々しい左目に眼帯をしている物体が出てきた。

「りんごとみかんをテレビの上に置いた後メロンを食べ始めた山下を眺めている木山くん!!」

 文さんが叫んだ。なんで覚えれるんだ、天才か。いま、元から天才だったな、この人は。

 というわけでここでようやく冒頭である。さらに読者に絶望を与えるなら、これが前後編ということだろうか。気の毒に。

 次回、第十九話!ナンジャモンジャ死す!デュエルスタンバイ!

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