表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
15/43

第十四話

「お待たせしました」

 相変わらず時間ぴったしに翡翠は現れた。

 しかし。

「……誰だお前……」

 そこには見たことない女の子が立っていた。

 黒髪で肩より少し短いくらいの長さの髪に、左耳の上に紺色の小さめのリボンをつけている。幼さが残る顔立ちで、翡翠とは違い眼鏡をかけていない。

 まず髪の色からして違う。翡翠の髪は名前通り鮮やかな翡翠である。

 そして服装もあまり翡翠が好まない色が派手なものだ。

 よってこの少女は翡翠ではない……と断言できればよかったのだが、見れば見るほどに翡翠に似ている。顔立ちなんか瓜二つだ。

「だから、正真正銘橘翡翠です」

 と言われても、ただ顔立ちが似ているだけの別人にしか見えない。

 う〜んと俺が唸っていると、翡翠らしき少女はポケットからある写真を取り出した。

「仕方ありませんね。本人だと信じてもらえなければデートどころではありませんし」

 その写真には、綺麗な翡翠の髪が、綺麗な黒に染まっていく様が写っていた。

 ……信じるしかなさそうだな。ここまでやって信じなければ、翡翠ならとんでもない暴挙に出る。この場合は何をしでかすか想像もつかない。

「じゃあ、行こうか」


 水色のフリルのスカートを揺らしながら、意気揚々と翡翠は俺は前を歩く。

 今日は、映画を見て、その後適当にショッピングでもという予定だったので、今は映画館に向かっている。

 みる映画も決まっていて、チケットも前もって買ってあるので、ポップコーンを買って劇場に入るだけである。

 見かけによらず大食いの翡翠は、なんのためらいもなくバター醤油味をLサイズで、しかも2つ注文した。

 しかもホットドックまで買っている。

 俺はというとキャラメルポップコーンのMサイズを買っただけなので、普通のド真ん中である。

 少し目を離すと、翡翠はチュロスも買っていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ