第十九話Σ(´言`)
※今回gdgdです(´・ω・`)
…………。
鈴鳴「起きて下さぃ、鈴村さん…」
僕「…うー…まだ眠いよ…」
鈴鳴「朝ごはん、出来てるんですょ…?」
えっ?
鈴鳴ちゃんが作ったの!?
鈴鳴「折角作ったのに…」
僕「わーっ!起きます、起きます!」
僕は慌てて布団から飛び起きた。布団をみると、昨日隣で寝た筈の霊奈ちゃんの姿はない。
それどころか昨日泊まった筈の皆の姿も、鈴鳴ちゃん以外は無かった。
鈴鳴「皆さんは、余りに鈴村さんが起きるのぉそぃから帰っちゃぃましたょ…」
…という事は!
鈴鳴さんと二人きり………
?「鈴村君、鈴村君!」
五月蝿いなぁ…
静かにしてよぉ…
折角鈴鳴ちゃんと二人き…
えっ?鈴鳴ちゃ…
何故か鈴鳴ちゃんが手を振り上げていた。
ー…叩かれる…!?
何で!?
「ベチン!」
僕「…痛っ!!Σ(゜ロ゜)」
クピド「鈴村君。」
目の前には鈴鳴ちゃんではなく、クピドさんが居た。
クピド「全くー…どんな夢見てた訳?」
僕「は?夢?」
今の夢オチなの!?
嬉しいような、悲しいような…
クピド「まぁ、大体は分かるけどねー、寝言言ってたし。」
僕「ぎゃぁあぁ!///恥ずかしいっ!」
本人じゃないからまだ助かったけど、これを本人に聞かれたら…!本当にヤバイ(;゜∇゜)
クピド「あ。」
僕「え。」
クピドが「あちゃー」という顔をしたので何事かと思ったがー…
鈴鳴「ずっと名前をょばれてたのですが…」
まさか、鈴鳴さんがー…
僕「わぁあぁ!ごっ、ごめんなさーいッ!!///」
余りに恥ずかしくなり、僕は思わず部屋を飛び出した。
走ったせいか、息遣いが荒い。顔も真っ赤である。
心臓が脈打つのも、早く感じる…いや、早い。
………。
自分の部屋に閉じ籠る僕。
こんなにも部屋から出たくないと思ったのは初めてだ。
鈴鳴「鈴村さん?」
ドアの向こうから鈴鳴ちゃんの声がする。
あぁ…
僕が寝言なんて言ってなければ、難なくドアを開けられるのに…
霊奈「駄目だよ~引きこもりなんてさぁ。」
ん?霊奈ちゃんの声がする。
霊奈「ここだよ、ここ。」
その声が聞こえるのはー…
僕のすぐ横だ!
横を軽く向いた僕の前に霊奈ちゃんの顔があった。しかも半端なく近い。
僕「れれれ霊奈ちゃん!?」
霊奈「何?」
霊奈ちゃんが首を傾げる。霊奈ちゃんの髪が、サラサラと流れた。
霊奈「…見とれちゃ駄目だよ?」
僕「見とれてなんか…!」
なくないです(^_^;)
霊奈「寝言で鈴ちゃん呼んだくらい、何ともないじゃん。夢に出てきたのが鈴ちゃんだっただけなんだからさ。」
僕「………。」
そうか、それもそうだ…。
夢に出てきたから名前を呼んだ。うんそれだけだ。
霊奈「…ね?」
僕「ありがと、霊奈ちゃん。」
霊奈「どういたしまして!」
僕は、思い切ってドアを開けた。
鈴鳴「ぁ…!鈴村さん…!」
心配そうに僕を見つめる鈴鳴ちゃんを見て、僕は心が張り裂けそうになった。
僕「ごめん。心配掛けて…。」
鈴鳴「私なら大丈夫です。」
僕「…さてと!朝御飯の支度を…」
クピド「それなら皆がやっちゃったよ。ほら。」
リビングを見てみると、さっきまであった筈の布団は跡形も無く消え、いつも通りのリビングになっていた。
戻された机には、朝御飯が並べられている。
どれもいつもより豪華だ。一体どうやったらこんな豪華飯になるんだろう。
やっぱ食材の問題?
美藍「…あの。」
僕「何?美藍さん。」
美藍「1つ謝らなくてはいけない事があります。…この料理、この家にあった材料で作ってしまいました…。」
僕「え?」
じゃあ腕の問題…か。って何で僕こんなに冷静なんだ?
美藍「皆さんは、もう食べましたので…後は鈴村さんだけですよ。」
出た!この展開!
あぁ、もっと早く起きれば良かったなぁ…。
鈴鳴「ゆっくり食べてくださぃね。」
僕「うん。あ…美藍さん…わざわざご飯を有難う。」
美藍「いえ…お世話になっているので。…では…私は用事があるのでこれで帰りますね。」
僕「あ、そうなの?」
美藍「…はい。では…また明日。」
僕「また明日~」
皆用事があるらしく、一人…また一人と帰って行った。
まだ居るのは…
鈴鳴ちゃんとクピドくんと海さん。
随分減ったものだ。
海「おー…かなり減ったなぁ。」
僕「ですね。」
クピド「さて、今日は何をする?」
僕「何かしたい事ある?なるべく希望通りにするけど。」
クピド「じゃあ、ボクはね~。映画でも見に行きたいな!」
海「おっ、いいな!」
鈴鳴「何の映画ですか…?」
クピド「恋愛でしょ!」
海「ホラーだろ!」
僕「えっ?」
鈴鳴「感動ものが良ぃかなぁ…」
僕「えっ?」
こんなにもバラバラだなんて思って無かった…!
僕「このままじゃ決まらないからさ、間をとってカラオケってどう?」
鈴鳴「私は良ぃと思ぃます…!」
海「そうだな、それで喧嘩になったら嫌だしな。」
クピド「別にいいよ~。」
じゃあ…
僕「カラオケに決定!!」