第十六話Σ(/ω\*)
声は確かに聞こえるのに、姿が見えない…!?
これってまさか…!
僕「幽霊ーーー!!」
僕は怖じ気付いて逃げ出した。逃げた先に居たのはー…
篠崎「すっ…鈴村さんっ!?」
海「何しに来たんだ?覗きか?(笑)」
女子の居る部屋だった。
最悪だ。
これでは僕が覗きをしに来たみたいにー…
?「何で逃げるのっ?」
あぁ、まただ。
小さい女の子のような声がー…
…あれ、男の声がしない。
もしかして、女子だけのこの部屋に入ってこれない…?
何でだろう?
…空気を読めるから…!?
?「何でそんなに怖がるの?私、そんなに怖い?」
僕「姿が見えないから…」
篠崎「あぁ、霊奈ちゃんの事?」
海「ずっといたじゃねぇか。孔罹亞と一緒に。」
孔罹亞?霊奈?
美藍「私達が来る前から居たみたいですけど…気付かなかったんですか?」
鈴鳴「霊奈ちゃんは幽霊で、孔罹亞くんは透明人間ですょ。」
…!
成程。だから見えなかったのk…ってえぇっ!?
皆が来る前からって…!
僕、ずっと一緒に…!?
霊奈「ねぇねぇ?鈴村くんずっとここに居るの?」
梓「今…澪さんが入ってますから、次はクピドさんですし、その次は貴方ですよ。」
あっ、もうそんなに…
見回してみると、確かに皆パジャマを着ている。
…かっ…可愛い。
海「お前の思ってる事はお見通しだぜ?」
にやりと笑いながらこっちを見る海さん。
うっ…!//
なんか恥ずかしい(/-\*)
海「まぁ、俺でも同じ事思ってたけどな。」
ほっ…(*''*)
美藍「…霊奈ちゃん…自己紹介したら…?私が、鈴村さんにも姿が見えるようにしてあげるから。」
霊奈「ありがとう、美藍お姉ちゃん。」
美藍さんは微笑んで、何も無い場所へと手を伸ばした。
そこに霊奈ちゃんがいるのかな?
霊奈「これで見える?鈴村くん。」
…僕の目の前にいたのは、可愛いフリルの洋服を着て、髪の毛をツインテールにしている女の子だった。
身長と声からして、まだ小学生くらいだろうか。
鈴村「そういえば、何で美藍さんは“お姉ちゃん”で僕は“くん”なの?年齢は一緒なのに…」
霊奈「それはね♪」
ぴょんと飛びはね、人差し指を前につき出す霊奈ちゃん。
霊奈「私、こうみえてもう20歳過ぎてるのっ!だから鈴村くんは“くん”なの。」
あぁ、幽霊だから歳とらないのか…それで霊奈ちゃんの方が上って事で僕は“くん”なんだね。
…待てよ。
なら美藍さんって一体幾つ…!?
海「酷い事考えるなぁ、鈴村は。霊奈と同じ原理だよ。」
…!
美藍さんは死神だから歳とらないのか。
…でも美藍さんの方が霊奈ちゃんより先に生まれてるって事だね。
そう考えると名前で呼んじゃってる僕って一体…
クピド「おーいっ、鈴村くん次お風呂入っていいよ~」
遠くからクピドくんの声がした。きっとあがったんだろう。
じゃあお風呂に入るとしますか。
ザッパーン…
僕が入った分、お湯が浴槽から滝のように流れ落ちる。
僕はお湯に浸かりながら、誰を彼女にするかの結論を出すために色々考えた。
……皆は、僕の彼女になる事をきっと望んでいないだろう。
クピドの助けがあるから、無理矢理好きにさせるのは容易い。
だからといって、無理矢理好きにさせるという行為は許されるものだろうか。
皆にだって、それぞれの想いがある筈だ。
それを踏みにじってまで、僕の彼女にするなんて…僕はそこまでしていい立場なのか?
………違う。
だとしたら…僕はちゃんと、僕の力で彼女を作るべきだ。
…我ながら、良い結論を出したと思う。少し名残惜しいけど。
僕は風呂からあがった後、クピドに報告する。
僕「僕は結論を出したよ。」
クピド「…で、誰を彼女にすんの?」
僕「誰も…無理矢理彼女にはしない。僕は僕の力で彼女を作るよ。」
クピドは僕の返答を聞いて、驚いた様子を見せる。そして少し間をおいてから微笑んだ。
クピド「…良く言った。」
そう言って僕の肩を軽くぽんぽんと叩くクピド。満足そうな顔をしている。
僕は少し恥ずかしくなり、頭をわしゃわしゃとしながら笑う。
クピド「キミの事だから、てっきり誰か指名してくると思ったけど…中々良いヤツじゃん。」
僕「あはは…本当は名残惜しいんだけどね。」
冗談を言い合いながら、また笑う。僕がこうして誰かと笑い合うのは久々の事だった。
クピド「よし、じゃあご褒美にボクが雰囲気作りを手伝ってあげるよ♪」
僕「本当!?」
クピド「いつでも言っていいからね♪」
クピドくんが手伝ってくれるのは心強い。
クピド「あ、それと…誰が男なのか教えてあげるよ。」
な…!
それは僕がどんなに頑張ってもわからなかった…!
クピド「男の娘はね~」
孔罹亞「ミシャルだよ。」
これは噂の孔罹亞くんの声…?
ってえぇ!?
あの女らしい子が!?( ; ゜Д゜)
ビックリだよ…。
クピド「孔罹亞、良く分かったねぇ。」
孔罹亞「すぐに分かったよ。あいつ、不自然だし。」
何処も不自然な所なんて無かったと思うけど…
僕「不自然な所って?」
孔罹亞「女らしすぎるっていうか…女ですよアピールっていうか…」
確かに、お風呂入りたいって言ったのもミシャルさんが最初だったな…。
服もやたら女の子っぽかったし…フリルとか。
って僕、そんな所見てたんだ…我ながらに怖い…(´・ω・`)
クピド「んじゃ、それも分かった所で…夜ご飯を食べにいきますかぁ!」
僕「お寿司頼んでおいたから、皆で食べよう。」
孔罹亞「俺も食っていい?」
僕「勿論。」
さっきまで、孔罹亞くんをかなり怖がってたのに…もう全然怖くない。
何でかなぁ?
クピド「ほら、早くいかないとボク達だけで全部食べちゃうよ☆」
僕「あっ、ちょっと待ってよ~っ!」
突撃インタビュー(*´∀`)♪
私:今回は、クピドくんに来てもらいました(笑)
クピド:こんにちわ~
私:では!自己紹介お願いしま~す!
璢夷:……。
鈴村:………(^^;)
私:あれ、まだ二人居たの?
璢夷:帰るタイミングを無くして…というか、作者のインタビューが微妙な感じに終わっていたのでな。
鈴村:僕は空気になりますからご心配なく…(苦笑)
クピド:丁度いいんじゃない?ボク、自己紹介って言っても名前と好きな物程度しか言えないし。
私:まぁ、確かに…じゃあ言えるものだけでもお願いします。
クピド:名前はクピド。愛の女神アフロディーテの息子。エロスって呼ばれることもあるよ。
ギリシャ神話でちょくちょく出してもらってるから、読んでみたらいるかもね?
好きな食べ物は、プシュケーの作った物!
私:そういえば、私の他の作品のキャラがクピドとプシュケーの話…ギリシャ神話が好きとか言ってたなぁ。
璢夷:あぁ、俺もそう言った。
鈴村:プシュケーって…?
私:あれ、空気になるんじゃなかったの?
鈴村:すいません、空気になります…。
クピド:プシュケーはボクの嫁だよ(笑)
鈴村:!
なんですとぉ!?嫁!?
結婚してるの!?
私:そうだよ?知らなかったの?
璢夷:今更の反応だな。
クピド:困難を乗り越えて…ボク達は結ばれたんだ…。
(詳しくはギリシャ神話又は、死ノ宣告の途中、叉咲と健太郎の会話参照。)
鈴村:ドラマチックだね…
私:(鈴村、全然空気じゃないし…)
あ、そういえば鈴村。
一つ聞くけど誰が一番候補だったの?実際。
鈴村:え!?
クピド:気になるよねぇ(笑)
璢夷:話が話だけにな。
鈴村:それは…、
私:それは?
鈴村:…鈴鳴ちゃん(ボソッ)
クピド:なぁ~んだ…
私:がっかり。
鈴村:何でがっかりされなきゃいけないんですか!
私:普通すぎる。
クピド:ミシャルって言ったら面白かったのに~…ネタにもなるし。
璢夷:…(苦笑)
鈴村:男の娘を選べと!?
僕が男を好きでh(自己規制)
私:…被害妄想しすぎ。
鈴村:何なんですかこの扱い!一応僕は主人公なんですけど!?
クピド:それ関係ないよ~キャラがキャラだからだよ(笑)
璢夷:弄られキャラってやつか…可哀想に。
鈴村:あぁっ!こんな所で終わり!?嘘でs…
(本当です(笑)では!)