第十三話Σ(*゜Q゜*)
僕「ふー…、今週も頑張ったぁ…」
今日は土曜日。
休日とあって僕は家でのーんびりしている。
僕が普通の人間と接する事が出来るのは、この土日だけ。
母や兄に囲まれ、「普通の生活」を満喫していた。
…筈だった。
僕「お母さーん、朝ごは…ぶっ!?」
母に朝ごはんを聞こうとして台所に行くとそこには…
篠崎「あ、お邪魔してまーす。」
美藍「お母様が今日はお出掛けするそうで…許可を取り、遊びに来ちゃいました。」
僕「何でー…何でいるの!?」
しかも女子!!
ますます分かんない!
芙乃「良いじゃない、減るもんじゃないし。」
鈴鳴「すみません…迷惑でしたか…?」
あぁっ、そんな顔で僕を見ないでっ…罪悪感が…( ;∀;)
僕「…で、何をしに来たの…?」
篠崎「普通、を体験しに来たんです。」
美藍「…皆さんが行くというので…」
芙乃「ちょっと面白そうだからよ!後、私日本の事良く知らないから教えてもらおうかなぁ…って…べっ、別に………じゃあ…」
最後が聞き取れなかったけど…芙乃さんってまさかツンデレ?
いや、そんな事考えるな自分!
?「はっじめましてぇ!」
何か知らない人まで居るぅ!!
誰!?
僕「初めまして…」
?「あっ、怪しい奴じゃないよ?決して!」
いや、完全に怪しいんですけど…羽根生えてるし。
この時点で普通じゃないでしょ!!
?「そんな変態を見るような目で見ないでよぉ…」
そんな事言われても…
?「あっ、そうそう!
これ、ボクの提案だからね?
感謝してよ?」
僕「それはどういう…」
?「後で話してあげるからさぁ♪ま、楽しみに待っててよ!」
逆に怖いっす…
篠崎「あっ、朝ごはん出来たよっ!」
どんっ!
美藍「普通がどうなのかは分かりませんが、とりあえずさっき店で見たものをそっくりそのまま作りました。」
コトッ…
芙乃「一人一品らしいから私も作ったわ。」
コッ。
鈴鳴「私はデザートを作りました…ぉぃしくなぃかも知れません…ごめんなさぃ…」
カ…ン
皆置き方が違う…
ってどこ見てるの僕!
?「あ、ボクは料理苦手だから作らなかったよ☆
得体の知れないもの食べたくないでしょ?」
そうだけどね。うん。
芙乃「っていうか、さっさと食べなさいよ!」
篠崎「冷めますよ?」
篠崎さんはうな重、
美藍さんは…うわぉ何これ!?
めっちゃ高級な店のステーキ?丁寧にソースとか飾りまで忠実に再現されてる!?
芙乃さんはサラダ、鈴鳴さんは杏仁豆腐…
何ともまとまりのない食事…だけど、彼女居ない歴=年齢の、勿論母以外の手作りなど食べたことのない僕にとってはご馳走中のご馳走だった。
僕「何か…ごめんね?」
僕は照れ笑いをした。
篠崎「さぁ、食べて下さいっ」
僕「頂きますっ」
はぐっ…もぐもぐ…っ。
うっ…!
僕「旨い~~っ!」
美藍「…///」
篠崎「良かった…っ」
芙乃「当たり前じゃないっ。」
?「あっ、それよりさぁ…話があるんだけど?」
僕「あっ、そうだったね。食べおわったら行くよ~もぐもぐ。」
?「ほーい。」
僕「うまうま!」
?「ほー…鼻の下伸ばしてますねぇこのこのッ!(笑)」
僕「うっ…うっさい!」
?「食べ終わった?」
僕「ごちそうさまでしたっ」
?「さぁさぁさぁいっくよー!!」
ぐいっ!
僕「えっ?」
僕は?に引っ張られ、違う部屋に連れ込まれた。
僕「いきなり何するんですかっ」
?「自己紹介がまだだったね、僕の名前はクピド。愛の女神の子供さ。」
僕「…って事は…っ!」
恋のキューピッド…?
僕「まさかあの子達を呼んだのって…!」
クピド「そう。恋とかに縁がなさそうな君が哀れでさぁ。」
僕「ガーン( ̄□||||」
クピド「あの中の一人と君を赤い糸で結んであげるよ☆」
僕「なっ…なぁんですとぉおぉっ!!」
僕…もしかして千載一遇のチャンスってやつぅ!?
どどど、どうしよ…っ
篠崎さん?美藍さん?
芙乃さん?鈴鳴さん?
うわぁあぁっ!!
突撃インタビュー(*´∀`)♪
私:今回は、最近登場の芙乃さんですっ。
芙乃:何よ!
私:ひぃい!いきなり何ですかぁっ
芙乃:だから、何なのよ。
早く用件を言いなさいよ!
私:でっ、でわっ!じっ…自己紹k…
芙乃:本名はセルフェノ。
誕生日は8月9日。
好きな食べ物はヘルシーなもの嫌いな食べ物は魚。
同族を食べたくないわ。
好きな色は青。
好きなスポーツはテニスと水泳、好きな教科は音楽よ。
それと好きなタイプは…
私:おっ?
女子トークですねぇっ♪
芙乃:なっ、何よ!悪い!?
私:悪くないですよっ!むしろ教えて欲しいですっ!
芙乃:そう…なら言うけど、内緒よ?
実は…ごにょごにょ…
私:ぬわんですとぉっ!?
芙乃さんってば“み”…ふぐぅ!!
芙乃:しっ…!
言うなって言ったでしょうっ!!
私:禁断の恋っすねっ!!
芙乃:………何よ!からかう気!?
私:いやいやいや!応援しますよっ…!でも、み…じゃなかった、あの人は確か…
芙乃:うっうるさいっ!
何よっ、いいじゃない夢みたって!
メルヘンに憧れて何が悪いのーーーっ!
私:メルヘン…
私も好きですよ?(笑)
芙乃:あらそうなの?
なら仲間ねっ(けろっ)
じゃあ向こうで語りましょうか。さぁさぁこんなインタビューはやめてっ♪
私:あっ、ちょっ、勝手に決めないで下さいよぉおぉ
(引きずられ退場の為、強制終了。)