表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

時を越える漂流者 - 僕のデバイスと、あの島の未来

作者: Tom Eny

時を越える漂流者 - 僕のデバイスと、あの島の未来


1. 嵐の後の漂流、そして孤独な目覚め


波が、また僕の体を冷たく叩いた。頭がガンガンして、全身は鉛みたいに重い。意識が朦朧とする中、僕はただ、無限に広がる海を漂っていた。あの遊覧船の華やかな喧騒はもうない。ただ、嵐が過ぎ去った後の荒々しい海だけが目の前にあった。喉はカラカラに乾ききり、体中の傷がズキズキと痛み出す。生きているのか、死んでいるのか、それすら曖昧だった。


なんとか体を動かそうとポケットを探った、その瞬間、絶望が胸を締め付けた。いつも肌身離さず持っていたはずの携帯情報端末がない。文明との唯一の繋がりが、もう手元にはなかったのだ。僕は、大手企業の営業部長として、数字と効率だけを追いかける毎日を送ってきた。部下を「リソース」と呼び、自分も会社の「歯車」として心をすり減らしていた。心の底からワクワクするなんて、もう何年も味わってなかった。この嵐は、そんな僕の人生そのものを吹き飛ばしたかのようだった。僕はただ、死んだように海を漂い続けた。


どれくらいそうしていたんだろう。意識が遠のき、やがて何もわからなくなった。次に目覚めた時、体に感じるのは冷たい砂の感触だった。ゆっくりと薄く目を開いた――その瞬間、僕は理解した。僕はどこかの浜辺に打ち上げられたのだ。


荒い息を整え、ゆっくりと体を起こす。視界いっぱいに広がるのは、手つかずの原生林と、どこまでも続く青い海。人工物の影はどこにもない。まさしく無人島。僕は途方もない孤独に襲われた。喉の渇きを覚え、水を探して浜辺を歩き始める。少し歩くと、真水が湧き出る小さな泉を見つけた。顔を洗い、水をがぶ飲みすると、ようやく人心地つく。ふと、泉のほとりに落ちている、見慣れない奇妙な木の実が目に入った。食べられるのかどうかも分からないが、生きるためには何でも試すしかない。僕はそれを拾い上げ、かじってみた。甘酸っぱい味が口の中に広がり、束の間の安堵を覚えた。


日が傾き始め、遠くで得体のしれない動物の鳴き声が聞こえる。不安と絶望が入り混じり、僕は身を震わせながら、とりあえず身を隠せる場所を探して、暗闇の中をさまよった。見つけたのは、巨大な岩が作り出す小さな洞窟。石器時代にタイムスリップしたような感覚だ。冷たい岩にもたれかかり、僕は恐怖と疲労で意識を手放した。


2. 目覚め、そして無数の視線


夜が明け、水平線から昇る太陽の光で目が覚めた。体は痛むが、生きている。


ゆっくりと薄く目を開いた――その瞬間、僕は息をのんだ。


僕を囲むように、無数の顔が、すぐ目の前にあったのだ。肌は褐色の、見慣れない顔立ちの男女。彼らは木や動物の皮を身につけ、手には木の槍のようなものを持っている者もいる。誰もが静かで、まるで僕が目を覚ますのをずっと待っていたかのように、ただ僕の顔を覗き込んでいる。彼らの瞳は、警戒心と、純粋な好奇心と、そして少しばかりの畏れのようなものが混じり合っていた。


言葉にならない声が喉から漏れそうになったけれど、それさえも出てこない。動けない。恐怖と混乱で、僕はただ、その無数の視線に縫い付けられるように、波打ち際に横たわるしかなかった。まるで、檻に入れられた獣を見つめるかのように、彼らは僕を見ていたのだ。


このままではだめだ。何か行動しなくちゃ。僕は、ゆっくりと、震える手で体を支え、起き上がろうとした。


その瞬間、事態は急変した。


僕の動きに反応して、何人かの男たちが、手に持った槍をぐっと構え、「グルルル…!」と低い唸り声を上げたのだ。彼らの顔は怒りに歪み、今にも飛びかかってきそうな殺気に満ちていた。恐怖で心臓が破裂しそうになった。完全に固まってしまった僕に、もう逃げ場はない。


その時だった。


「やめろっ!」


彼らの真後ろから、張り詰めた空気を切り裂くように、力強く澄んだ声が響いた。声の主は、あの青年だ。彼は一歩前に出ると、両手を広げ、村人たちの前に立ちはだかったのだ。彼の表情には迷いがなく、僕の安全を本気で守ろうとしているのが伝わってきた。村人たちは、彼の一喝にぴたりと動きを止め、戸惑ったように青年を見つめ返している。


青年は僕の方を振り返り、安心させるように、しかし強い眼差しで僕を見つめた。言葉は通じないけれど、その視線が「大丈夫だ」と語りかけているように感じられた。僕はまだ恐怖で体が震えていたけれど、その視線に、わずかながらも希望の光を見た気がしたのだ。


その後、長老が静かに手招きしてくれて、僕は焚き火のそばの場所を示され、身振り手振りで「休んでいい」と伝えてくれた。村人たちの視線はまだ刺さるようだったけれど、僕は疲労困憊で、その場に崩れ込むように座り込んだ。


数日が経ち、集落での生活にも少し慣れてきた頃、波打ち際で錆びついた金属片を見つけた。それは、僕が子どもの頃、テレビで見たバブル期のショルダーホンの残骸にそっくりだった。ゾッとしたよ。まさか、僕、とんでもない時代に飛ばされちゃったのか?


3. 光る板と瑞々しいリンゴ、そして時を越えたメッセージ


食料探しに出ていた僕がリュックを置いて戻ってきたら、子供たちがその周りで騒いでいた。慌てて駆け寄ると、彼らが見ていたのは、泥だらけになった僕の携帯情報端末だったのだ。奇跡的にまだ動くけれど、バッテリーはもうほとんどない。青白い光を放つその画面が、薄暗い集落の中でひときわ目を引いていた。


「やめろ!」と声を上げたけれど、彼らは僕の言葉を理解できない。子供たちは、端末の画面に顔を近づけ、指で触ったり、ひっくり返したり、まるで初めて見るおもちゃに夢中になっていた。長老も、遠巻きに珍しそうにその「光る板」を眺めている。


その中で、あの青年が僕の端末を手に取った。彼は他の子供たちのように騒ぐのではなく、まるで何かを解き明かそうとする科学者のように、端末を静かに、しかし真剣に見つめていたのだ。彼の長い指が、薄く光る画面の上をゆっくりと滑る。僕が友人とのメッセージアプリのトーク画面を開きっぱなしにしていた画面だ。彼は、不思議そうに端末の縁をなぞったり、裏返したり、まるでその「箱」の内部構造を分析しようとしているみたいだった。


彼の瞳は、純粋な好奇心でいっぱいで、キラキラと輝いていた。それは、僕が現代社会でとっくの昔に忘れてしまった、新しいものへの探求心そのものだった。その瞬間、僕は感じたんだ。この青年の中に、何か計り知れない**「可能性」**が眠っていることを。それは、僕が現代の会社で部下を「使えるか使えないか」という「リソース」の物差しでしか見ていなかった自分が、どれほど愚かだったかを痛感させるような、強烈な気づきだった。


あの頃の僕は、いつも数字と納期に追われ、息をつく暇もなかった。仕事の効率化ばかりを考え、目の前の作業をいかに早く終わらせるかしか考えていなかった。かつて、仕事自体が楽しくて仕方なかったはずなのに、いつの間にかその「楽しむ心」を完全に置き去りにしてしまっていたのだ。この無人島での静寂の中で、僕は初めて、自分が何を失っていたのかを痛感した。あの頃のように、夢中になって何かを探求する喜び。純粋な好奇心がもたらす発見の感動。そんなものを、僕はいつから忘れてしまったのだろう。


ある日、食料採集から戻ると、また端末がない。血の気が引いたよ。まさか、あの青年が…。慌てて探しに行くと、彼は僕の端末を手に、夢中になって画面をタップしていたのだ。なんと、僕が友人とのメッセージアプリのトーク画面を開きっぱなしにしていた。


僕が駆け寄る寸前、彼の指がまるで絵文字を選ぶかのように奇妙な図形をタップして、**「送信」ボタンを押してしまった。**その瞬間、端末の画面は瞬いて、力尽きたように真っ暗になった。絶望したよ。こんな過去で、なんでメッセージが送れたんだ?時空の歪みが、一時的に細い糸を繋いでしまったのか?


その青年は、動かなくなった端末を、それでも宝物みたいに抱きしめて、何かを深く考え込んでいる。彼の瞳の奥には、僕がこれまで見たこともないような、強い光と探求心が宿っていた。それは、未来を形作る「ひらめき」の種が、今、彼の中で芽吹いた瞬間だと感じたのだ。


ふと、僕は無人島での最初の日々を思い出した。腹を空かせ、絶望していた僕に、青年が黙って差し出してくれたものがあった。それは、瑞々しい真っ赤なリンゴだった。言葉は通じなくても、彼の差し出すそのリンゴには、僕を助けようとする純粋な優しさが込められていたのだ。彼の瞳には、一切の打算も損得もない、ただ「助けたい」という心が宿っていた。


あの時、僕という不審者を村人たちが襲おうとしたのを止めたのも、彼だったのだ。彼は長老に進言して、僕を受け入れるよう説得した。それだけでなく、僕は村での生活の中で、青年が他の村人たちにも同様に接している姿を何度も目にした。例えば、漁が苦手でいつも獲物の少ない村人がいると、青年は彼を怒ったり見捨てたりせず、静かに隣に座って網の結び方を教えていた。また、村の祭りで誰もが諦めていた重い丸太の運搬も、青年は「もっと良い方法があるはずだ」と、不器用な村人たちの意見にも耳を傾け、彼ら自身の発想を引き出しながら、協力して解決策を見つけ出していたのだ。彼が誰に対しても、その人の持つ**「可能性」を信じ、分け隔てなく接する「善き行い」があったからこそ、僕は生き延びて、この島で彼と出会えたのだ。まるで、シンデレラの魔法使いが困っている人を助けるみたいに、彼のリーダーとしての温かい行いが、この奇跡を引き寄せたのかもしれない。そして、僕の携帯情報端末という未来の「魔法の道具」が、その善行への「神様からのご褒美」**として、彼のもとに現れたのではないか。そんな、壮大で温かい想像が僕の胸に広がったよ。僕は、彼のような人間を、現代の会社で「使えるか使えないか」っていう物差しで見ていた自分が、どれほど愚かだったかを痛感したんだ。


4. 現代への帰還と、あの青年がくれた「答え」


また大きな嵐が島を襲った。僕は、この嵐が僕を現代へ引き戻してくれると直感した。名残惜しいけれど、先住民たちに別れを告げて、嵐の海へと身を投じたのだ。


目が覚めると、病院の白い天井が見えた。僕は無事、現代に生還したのだ。友達からの安堵の電話。そして、彼が僕に尋ねた。「お前、生きてたのか!」「あのメッセージ、何だったんだ?」「変なスタンプ送ってきてさ…」僕は、あの島の出来事を話すべきか迷って、結局は曖昧な返事でごまかしたよ。


退院後、僕は元の日常に戻った。でも、以前とは何かが違っていたんだ。街を歩いていると、目に飛び込んできたのは、世界中で大ヒットしている最新の携帯情報デバイスメーカーの広告だった。洗練されたデザイン、直感的な操作性。昔の重たいショルダーホンとは比べ物にならないくらい、未来を見据えたその製品は、まるで過去の常識を完全にひっくり返すようだった。その企業の最高責任者(CEO)の顔写真が目に入った時、僕は息をのんだ。その顔は、まぎれもなく、あの無人島で出会った聡明な先住民の青年だったのだ。彼の顔には、あの時端末を見つめていた時と同じ、深い知性と探求心が宿っている。


僕は確信したよ。僕が置き去りにした携帯情報端末が、彼の未来を、ひいては世界の歴史を大きく変えたのだろうと。あのメッセージは、彼が最初に触れた「未来のデバイス」から発せられた、彼の最初の「創造の片鱗」であり、未来への「問いかけ」だったのだろう。そして、そのメッセージに含まれていた「奇妙な絵文字」は、彼が開発したデバイスの特徴的なインターフェースの原型か、あるいは、彼の企業の象徴的なロゴマークに繋がっていたのかもしれない――そう、リンゴを思わせる、特徴的な意匠にね。それは、あの島で僕にくれた「恵み」への、彼なりの**「感謝」**のメッセージだったのかもしれない。


この壮大で個人的な体験を通して、僕は大切なことを悟ったのだ。現代社会で効率ばかりを追いかけ、心をすり減らしていた僕が忘れ去っていた、「純粋な好奇心」がどれほど素晴らしい可能性を秘めているかを。そして、あの青年が、僕という不審者を偏見なく受け入れ、助けてくれたように、目の前の「一人ひとりの人間」が持つ、固有の才能や情熱、そして「可能性」を信じ、大切にすることこそが、真の**「人材の重要性」**なんだと。それは、結果ばかりを求める過去の僕には見えていなかった、成功への、そしてより豊かな人生への道だったのだ。


しかし、その悟りは、すぐに現代の会社での具体的な行動へと繋がった。部署には、成果が出せず、周囲からも「使えない」と見なされている部下がいた。彼が、まるで魂が抜けたように、つまらなそうにパソコン画面を眺めているのを、僕は何度か目にしていた。普段から、やる気があるのかないのか、何を考えているのかもよく分からない、どこか諦めたような雰囲気を纏っていた。僕自身も、以前の自分であれば「リソース」として切り捨てていたタイプだ。そんなある日、僕は部署の片隅で、誰も見向きもしない、過去に失敗し「お蔵入り」になったプロジェクトの企画書を偶然見つけた。それは、今の会社の方向性とは全く異なる、大胆で奇抜なアイデアに満ちていた。


パラパラとページをめくるうちに、僕はその企画の斬新さに引き込まれていった。これほど面白い企画が、なぜボツになったのか。企画書の最終ページに目をやると、そこに記されていた企画立案者の名前に、僕は思わず息をのんだ。その名前は、まさに僕が「お荷物」だと見なしていた、あの部下のものだったのだ。


まさか、彼がこんな企画を…? 僕は、過去の記憶を辿った。そういえば、数年前、まだ彼が若手だった頃、新入社員研修で驚くほど独創的な発言をして、上層部を感心させたという話を聞いたことがあった。あの頃の彼は、もっと目を輝かせ、誰よりも前のめりに仕事に取り組んでいたはずだ。この企画書からは、当時の彼のほとばしるような熱意が、今も鮮やかに伝わってきた。アイデアの斬新さだけでなく、細部にまで込められたこだわりは、生半可な気持ちで書けるものではなかった。それが、なぜ「お蔵入り」になったのか、そして、なぜ彼はこれほどまで変わってしまったのか。様々な疑問が僕の脳裏を駆け巡った。


衝撃を受けた僕は、翌日、その「お蔵入りプロジェクト」の企画書を手に、部下に声をかけた。「これ……君が作ったのか?」


部下は顔を上げ、少し戸惑いながらも、静かに頷いた。彼の表情には、普段の仕事では決して見せないような、微かながらも強い光、そして過去に確かに存在したであろう情熱の残り火が宿っているように見えた。


その部下の様子を見て、僕はハッとした。かつての僕なら、彼の「使えない」という短所ばかりを見て、その熱意や才能を見過ごしていただろう。しかし、あの島での経験が、目の前の「一人ひとりの人間」が持つ可能性を信じることの大切さを教えてくれた。この部下には、僕が見えていなかった**計り知れない「可能性」**が眠っている。それは、僕が現代の会社で部下を「使えるか使えないか」という「リソース」の物差しでしか見ていなかった自分が、どれほど愚かだったかを痛感させるような、強烈な気づきだった。そして同時に、会社全体が、彼の真の才能をうまく引き出せていなかったことへの、大きな反省が僕の胸に迫った。


僕は思い切って、その部下に声をかけた。「このプロジェクト、君に任せてみるか? 万が一、失敗しても、責任は全て私が取る。だから、君の信じるようにやってみてくれ。」


部下は、僕の言葉に目を見開き、信じられないというように僕を見つめ返した。その瞳には、諦めかけていた情熱の炎が、再び力強く灯り始めたのが見て取れた。彼は深く頭を下げ、その機会に感謝し、プロジェクトに没頭し始めた。


最初は失敗も多く、周囲からは「やはり無理だ」という声が上がる。しかし、僕は焦らず、あの島でリンゴを差し出してくれた青年のように、辛抱強く彼を見守り、必要なサポートをした。部下は、持ち前の粘り強さや、一見すると無駄に見えた細部へのこだわりを、惜しみなくプロジェクトに注ぎ込んだ。彼のユニークな発想と、諦めない情熱がやがて実を結んだ。


**そのプロジェクトは、予想をはるかに超える成功を収め、会社の新たな事業の柱となるほどだった。**彼の顔には、自信と、そして純粋な喜びに満ち溢れていた。


プロジェクトの成功は、部下の評価を劇的に変えるだけでなく、僕自身の「人材」に対する考え方も完全に刷新した。僕は、**「人は単なる『リソース』ではなく、それぞれが固有の才能や情熱を持つ『人財』である」**ことを深く実感する。目の前の「使えない」というレッテルを貼らずに、その人の長所や可能性を信じ、適切な機会を与えることが、いかに大きな価値を生み出すかを身をもって知ったのだ。それは、結果ばかりを求める過去の僕には見えていなかった、成功への、そしてより豊かな人生への道だった。


だけど、同時に、ふと頭をよぎるんだ。友達の横にいた、あの幼い子どもの姿。もしかしたら、あのメッセージは、過去の青年によるものではなく、現代で誰かがたまたま僕の携帯情報端末の通信を拾って、いたずらで送ったものだったんじゃないか?歴史が改変されたんじゃなくて、単なる偶然のいたずらだった可能性も、完全には捨てきれない。


僕は、どちらの可能性も完全に否定できないまま、この経験と、それによって生まれた不可解な現象を胸に、複雑な感情を抱き続けている。でも、一つだけ確かなことがある。あの島での日々が、僕に「興味を持つこと」の楽しさと、「人を大切にすること」の意味を教えてくれたってことだ。世界は、僕が知るよりもずっと不思議で、運命の糸が複雑に絡み合っているのかもしれない。僕の物語は、明確な答えを出すことなく、読者の想像に委ねられる形で幕を閉じる。だけど、僕の心の中には、あの島の、あの青年がくれた「希望の種」が、確かに芽吹き始めていたんだ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ