虫
あの輪に入れたなら
僕は幸せになれるのだろうか
そこはとても眩しくて
僕みたいな中途半端にしか生きられない
弱虫には強すぎる光だ
虫が光にたかるように
僕も本能で光に向かいたいだけなのか
手に入れたい
中に入りたい
受け入れられたい
でも中に入れたとしても
きっと手持ち無沙汰になるんだ
僕には扱えない
僕には眩しすぎる太陽だ
独りでいれば
光も影もない
憧れることも
落ち込むこともないはずだ
それなのに僕は
羨ましいんだ
怖いんだ
なんて矛盾しているんだろう
僕は光に近づけない
虫以下の存在だ