8話〜アメリカside〜
おはようございます
バラッパーです
今日も元気に投稿していきます!
アメリカside
「ルーニャ、君は秘書探索者を決めないのかい?毎回の選抜試験、誰も合格しないじゃないか」
「ええ、面白そうな人が居なくてね…」
アメリカ最強の特級探索者、「恒星」ルーニャ・アンドロメダは同僚であり同じチームの部下である特級探索者、「賢者」セイラ・マスクと話していた。
「君も早く秘書探索者を決めた方がいい…」
「あら、そういうアナタもまだ決めていないじゃない」
「うっ…私は話のね…うん…そう馬の合う人が居ないんだ」
「ならワタシも同じ理由よ?」
特級探索者には探索者の上位陣から秘書探索者という専属のサポート役を決める権限があり、世界ダンジョン協会が定期的に秘書探索者試験なるものを行っている
まぁ、試験に合格しても最後の特級探索者との面接に受からなければ意味が無いのだが
「今、秘書探索者を決めてないのは私達と「運命の女神」のキーラだけだぞ?」
「まぁ、ワタシが惹かれる人材が居ればね」
「まぁ、この話は一旦やめにしよう さて、次の探索の話をしようか」
「次はどんなとこ行くの?」
「次はソマリアダンジョンだ」
「ソマリアねぇ…あそこ、少し苦手なのよ暑いし…海の近くだし…暑いし」
「暑いだけじゃないか…みんな同じ条件だよ」
「パーティーで行くの?」
「ああ、アレンも一緒に行く」
「わかったわ なら、今のうちに剣の準備しとかないと」
「そうだね 私も銃の準備をしとくよ」
「賢者」セイラ・マスクは世界の中でも珍しい銃所有者であり、特級探索者では2人しか居ない
「ああ、そういえばネットで練馬ダンジョンのイレギュラーを一方的に倒す動画が拡散されていたね」
「へぇ? 倒したのは誰なの?」
「無名なのか誰か分からないんだ、魔法を使用して倒していたから特級探索者では無いんじゃないかな」
「あら?そうは言いきれないんじゃない?「ユグドラシル」は魔法特化の特級探索者よ?」
「いや、特級探索者の使う第十階位の魔法ではなく見たところ第一階位だったんだよ」
「そう…今度日本に行ってみようかしら」
「そうだね 私もジャパニーズニンジャを見てみたいし」
「ジャパニーズニンジャ?その動画の人物は魔法使いじゃないの?」
「ああ、魔法を使ったのはブレスを誘発させるためのようでね、トドメは探検でドラゴンを真っ二つに斬ったんだ!しかもね!?ドラゴンの口までうっとりするような速度の動きで近づいたんだよ!!」
「ハハハ…セイラ?アナタらしくないわね そこまで感情をむき出しにするのは」
「ああ、すまない 少し研究者としての本能が刺激されてね、動画を何回も見直してるんだ」
「あら、アナタがそこまで探索者に没頭するのは初めてじゃない?」
「そうかもしれないね…日本に行ってみたら探してみようかね」
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件の動画を見た後、私の頭の中は動画の人物への興味で埋め尽くされていた
「魔法?いや、魔法陣も詠唱も無かった…後あの形、ファイアーボールなの?でも、円錐状だったわ…」
「ユグドラシル」でも出来ない魔法の省略や変形を彼はこなしていた
「それだけじゃない…第一魔法は弱い魔法…どんだけ魔力があっても火力は変わらない…」
そうなのだ…どれだけステータスをバフしてもそのステータスを参照する倍率が第一魔法は低いのだ
一般的に家庭魔法と言われるくらいには弱く扱いやすい
なのにこの動画の人物は弱いはずの魔法でドラゴンのブレスを誘発、いや、誘発させているように見えるだけでブレスを貫いて口の中でファイアーボールが爆発を起こしている
「こんなの…特級探索者でも出来ないわ…」
「ふふふっ…日本に行くのがさらに楽しみになったわ」
読んで下さりありがとうございます!(´▽`)
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また次の話で会いましょう