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凡夫よ昏き道を往け 旧題[平凡な探索者によるダンジョン探索]  作者: バラッパー
第一章EEI編

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79/139

79話〜実験体541〜

こんばんは!

バラッパーです

今回も楽しんでいただければ幸いです

実験体541side


「……………………」


何も無いただの部屋

そこにある椅子に座っているのは金髪にピアス、タトゥーが目立つプリミティブ感の強い美女だった

しかし、目には生気を感じず身動きもしない

そう、彼女は手術や薬物投与によって理性が崩壊し、一時期は虐殺の限りを尽くしていた

その後鎮痛剤を常時打たれることで暴れはしなくなったがその代わりに物言わない人形になってしまった


「………………」


生気のない目は虚空を見つめる

何も無い

何も感じない

その人形は指示無しでは動かない…はずだった


ガタッ!?


「………!!」


しかし、人形だったはずの彼女は急に立ち上がり、ある壁の方向を向いていた

そして壁に向かって歩きだし、壁を殴り始めた


<緊急事態!緊急事態!>


541の異常行動を検知し、サイレンが鳴り響く


「…ああ…あぁぁぁぁ!」


目を見開き、壁を殴り続ける

段々と壁はひび割れ、破片が床に落ちる

そして、壁は崩れる


<実験体541が逃走!>


壁を壊したことで出現した通路、そこにある無数の扉から銃を持ったドクロ仮面の兵士が現れ、541に銃を向ける


「全員!射撃準備!」


全員がフォーメーションを組み、走ってくる541を撃ち殺す準備を始める

段々と近づいてくる451

隊員の呼吸が早まり、グリップを握る手の力が強まる

そして、その時は来た


「射撃開始!」


ダダダダダダダダダダダッ!


兵士が一斉に451への射撃を開始する

硝煙が立ち、前が見えなくなる


「流石にやったか…」

「確かこの弾あの化け物を仕留めるための弾だよな?」

「ああ…まぁ、また実験はやり直しだけどな」

「まぁ、またどっかから孤児でも攫え………」


弾を打ち切った後、軽口を叩いていた兵士の1人が喋っている途中に言葉が途絶える


「「「「「「は?」」」」」」


誰もが後ろにいた兵士に目を向ける

しかし、そこに立っていた兵士の首から上はなく

そして天井には兵士の顔を片手に持ち、もう片方の手で天井にぶら下がっている541がいた


「ッひ!?」

「おい!誰か弾薬を!」

「急だったからもうねぇよ!」

「に、逃げ!」


そこからは蹂躙劇だった

頭を、腕を、脚をもがれ内蔵をえぐられる

数分後、そこには血溜まりと欠損の酷い屍しか残ってい無かった

………………………………………………………………

実験体541報告書

素体:テニヤ・ルーン

身長:185cm

体重:65kg

血液型:O型

装備神秘物:イシスのヴェール・ブリーシンガメン・アラジンの指輪・アンジェリカの指輪・アンドヴァラナント・解呪の指輪・ギュゲースの指輪・タラリア・ドラウプニル・バブレバーヤン・アフロディーテの魔法の帯・エポデ

装備聖遺物:神秘的な刺青(アルカナム・タトゥー)禁制装飾品:耳(タブーイヤリング)冒涜的な証(ハザード・ピアス)


実験体541…実験体100〜実験体600内で行われた殺し合いを制し、神秘物実験対象に認定。また、強化剤による身体強化も並行して進行。

実験中、実験体000との戦闘が勃発。今まで薬剤投与や神秘物装備過多によって希薄になってきた自我が覚醒、笑い声を上げながら交戦。交戦後にも再戦を望み暴れ、実験施設02内の職員を虐殺。001によって抑えられ鎮静剤を恒常的に打つ方向に決定。


…この後の報告書は血にまみれており、読めなかった

読んで頂きありがとうございます

読んだ後に良かった点や気になる点を感想に書いたり、評価してくれると嬉しいです

では、また次のお話で!

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