6話〜”あるやつ”の回想〜
もう2回目ですね
バラッパーです
もう書くのが楽しすぎて止まりませんよ
さぁ、今回も楽しんでください
”あるやつ”side
”ああァ…全くゥ…彼はお人好しすぎるねェ〜”
彼、ボクの主人であるあの男のことを想い返す
彼は自身にメリットがないにも関わらずまた人を助けた
彼は人に裏切られたのに…
彼との出会いはまだ彼がチームを組んでいた頃、しかしチームに見捨てられたらしく一人でボクの住処に落ちてきた
あの時のボクは人間をただの愚かしく可愛らしい生命体としか認識していなかったために彼との会話も見下した雰囲気で行っていた
恐らく、彼の地雷はそこだったのだろう
自分より特別な存在が許せない…その地雷を踏み抜いたものには人間でも魔物でも彼は容赦はしなかった
”はぁァ〜ボクも彼に随分入れ込んでるねェ〜”
ボクはそんじょそこらの魔物とは格が違うのは理解している
そう、今人間が苦労して戦っている魔物種ではなくボクは神話種と言われるアチラ側でも格の高い存在なのだ
”?”
久しぶりのアチラ側からのメッセージが届く
”はァ?”
その内容は神話種でありボクのマブダチでもあるやつがこちら側に番を求めて来訪するらしい
”まァ、流石にあいつも彼に堕とされないよなァ”
そうマブダチだから分かる
あいつの好みは彼では無い
しかし、ボクも元々の好みは彼では無かった
彼に負かされ、従属させられ彼と共に過ごすうちに堕とされた
”あァ…なんか心配になってきたァ〜”
彼に堕とされてからボクは彼に首ったけになった
彼をボクだけのものにしたい
彼にボクだけを見てほしい
彼はボクだけを頼って欲しい
神話種は人間を、家畜と同等の認識しか持ち合わせてないはずである
しかしボクは彼にドロドロで歪み切った感情を向け続けている
”君の相棒はずっとボクだからねェ♡”
今、間抜けな顔を晒しながら寝ている彼の顔を撫で、ボクは意図せず彼から引き離された哀れな雌に優越感を覚える
読んで下さりありがとうございます!(´▽`)
読んだ後に良かった点や気になる点を感想に書いてくれると嬉しいです
さて次からまた主人公sideに戻ります
また次も楽しみにして頂けると幸いです