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5話〜温かい背中を求めて〜

こんにちは(」・ω・)

バラッパーです

今回は朱里ちゃん回ですね

先に言ってしまうとこの娘はヒロインではありません

しかし、1回限りのゲストキャラでもありません

この後の展開に心を弾ませながら楽しんでください

朱里side


目が覚めた時、目に入ったのは白い天井だった

いつもと違う枕、嫌な記憶の蘇る消毒液の匂い

ここが病院であることはろくに回らない頭でも容易に想像がついた


「あっ!篠宮さん目が覚めました!先生を呼んでください!」


私が目を開けたのを確認したのか看護師さんが呼んだ医者が私に近づいてきた


「篠宮さん、気分はどうですか?」


「…だいじょう…ぶ…です」


まだ目が覚めたばかりだからなのか上手く言葉を発せなかった


「篠宮さん、ここに来た時負傷は治っていたらしいのですが、貧血になっていましてね、生死を彷徨っていたんですよ」


「あの、…わたしを…たすけてくれたひとは…どこですか?」


「それが…あなたを病院に預けた後にすぐに居なくなってしまって、名前が分からなかったんですよ」


「…そう…ですか…」


………………………………………………………………


その夜、私は夢を見た

夢の中で感じた温かさ、大きな背中は恐らく助けてくれた男の人のだろう

顔も名前も分からない…しかし、夢の中で感じた温かさは今まで感じたことの無い程の温かさであった

今まで運命などの抽象的なものは信じて来なかったが、今回はそうとしか思えなかった


「温かったなぁ…うへへ…ああ…また会いたいなぁ」


また会う…

恐らくあの人は今も練馬ダンジョンに潜っているのだろう

彼に会えるとしたら練馬ダンジョンだろう

しかし私はまだ練馬ダンジョン1層で死にかけたほど弱いのだ…

なら私は彼の隣で一緒に潜れるように強くなればいい


「そうだ…私は…特級探索者になる…」


体が快調に向かい次第、聖遺物の存在が確認されているダンジョンに向かい、踏破しよう

そうすればまた私は強くなれる

そして彼の隣に立てる

この心の中に広がる気持ちの正体は分からないけれど、多分あの人に会ったら分かるはずだ…


「ああ…楽しみだなぁ…」


私は彼に背負われた自身の体を抱き、未だ分からない気持ちから来る高揚感に溺れた

読んで下さりありがとうございます

読んだ後に良かった点や気になる点を感想に書いてくれればたありがたいです!!!

4月までは1日3話更新を心がけていくので楽しみにしてもらったら幸いです

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